焼き芋に適したさつま芋とは?焼き芋向きのさつまいもの選び方

焼き芋をより美味しく楽しむためには、適したさつま芋を選ぶことが重要です。しかし、どの品種が甘くて食感が良いのか、迷う方も多いのではないでしょうか。焼き芋に最適なさつまいもには、甘みが引き立つ高糖度の品種や、食感にこだわった品種があります。紅はるかや安納芋のようにねっとりとした甘さを楽しめるものから、紅あずまや鳴門金時のようなほくほくした軽い口当たりのものまで、さつまいもによって仕上がりが大きく異なります。更に、さつまいもの選び方次第で焼き芋の出来栄えが変わるのもポイントです。皮にツヤがあり、ずっしりと重みのあるものは、内部に水分がしっかりと含まれている証拠です。また、切り口に蜜が見られるものは糖度が高く、甘くジューシーな仕上がりが期待できます。本記事では、焼き芋に最適なさつまいもの品種や、選ぶ際に気をつけるポイントを詳しく解説しています。甘みや食感に注目した選び方のコツを押さえることで、ワンランク上の焼き芋を作ることが出来ます。ぜひ最後まで読み進めて、自分好みの焼き芋の楽しみ方を見つけてみてください。

焼き芋におすすめのさつまいもはコレ!

焼き芋にぴったりのさつまいもを選ぶ際のポイントは大きく2つあります。まず一つ目は、甘みがしっかりと感じられる高糖度の品種を選ぶことです。高糖度のさつまいもは、焼くことでさらに甘みが引き立ち、濃厚な味わいを楽しめます。たとえば、紅はるかや安納芋などの品種は特におすすめです。二つ目は、好みに合った食感を持つ品種を選ぶことです。ねっとりとした食感が好きな方には安納芋やシルクスイート、ホクホク感を楽しみたい方には紅あずまなどが適しています。甘さだけでなく、食感にも注目して選ぶことで、自分好みの焼き芋を味わうことができます。

高糖度のさつまいも品種とは?

焼き芋に適したさつま芋-高糖度のさつまいも品種

まずは、高糖度で知られる代表的なさつまいもの品種をご紹介します。糖度の高い順に、それぞれの特徴と魅力を以下にまとめました。

紅はるか
生の状態で糖度は約30度にも達し、加熱すると50度を超える場合もあります。非常に甘みが強く、しっとりとした食感が特徴で、焼き芋やスイーツに使われることが多い人気の品種です。濃厚な甘さとしっかりした風味を楽しめます。

安納芋
生の状態では糖度が約16度ですが、加熱により約40度にまで上昇します。ねっとりとした食感と強い甘みが特徴的で、特に焼き芋にしたときのクリーミーな口当たりが好評です。甘さが際立つため、そのままでも贅沢な味わいを堪能できます。

紅あずま
糖度は生の状態で約14度、加熱後は約30度に達します。ほくほくとした食感と上品な甘さが魅力で、焼き芋にすると香ばしい風味がさらに引き立ちます。甘すぎない自然な味わいを好む方に選ばれています。

シルクスイート
生の状態で糖度は約8.8度とやや控えめですが、貯蔵することで甘さが増し、名前の通り滑らかな舌触りが特徴です。甘さと食感のバランスが良く、多くの人に親しまれている品種です。

これらのさつまいもは、じっくりと時間をかけて焼くことで糖度が大幅に上がり、30度から50度ほどの甘みに達します。甘みの強さや食感の違いを楽しみながら、自分に合った品種を見つけるのも醍醐味です。

さつまいもを焼き芋にした時の食感の違いとは?

焼き芋にしたときの食感には大きく分けて2種類あり、俗に「ほくほく系」と「ねっとり系」と呼ばれるタイプが挙げられます。それぞれの食感は、品種による特性や加熱の仕方によって大きく左右されます。ここでは、主なさつまいもの品種が焼き芋にした際にどのような食感になるかをご紹介します。

ほくほく系さつまいも

焼き芋に適したさつま芋-ほくほく系さつまいも品種

ほくほく系のさつまいもの代表的な品種として挙げられるのが、紅あずまと鳴門金時です。どちらも独特の軽い口当たりが魅力で、昔ながらの焼き芋の美味しさを感じられる品種です。

紅あずま
糖度が高く甘みがしっかりしているにもかかわらず、高糖度のさつまいもに多いねっとりとした食感ではなく、ほくほくとした軽快な口当たりが特徴的です。そのため、甘さを楽しみつつ、食感としてはさっぱりとした焼き芋を求める方には特におすすめです。昔ながらの焼き芋が好きな方にはぴったりで、栗に近い食感と例えられることもあります。栗好きな方にも喜ばれる焼き芋になります。また、ほくほく系ならではの噛みごたえがあり、自然な甘みを存分に味わうことができます。

鳴門金時
こちらも水分が少なめで、焼き上がるとほくほくとした食感を楽しむことができます。その食感は飽きがこないという点で多くの人に親しまれています。焼き芋にすると、甘さが控えめで上品な風味が引き立ち、特にほくほくした食感が際立ちます。また、鳴門金時は牛乳との相性が良く、牛乳と合わせることで甘みが引き立つため、軽食やデザート感覚でも楽しむことができます。

ほくほく系のさつまいもは、軽い食感と甘さのバランスが絶妙で、どんな場面でも食べやすいのが特徴です。しっかりとした食感があるため、噛むたびにさつまいもの自然な風味が広がります。紅あずまや鳴門金時の焼き芋は、懐かしさと安心感を感じさせる一品として、多くの人に愛されています。どちらかというと昔ながらの王道の焼き芋になります。

ねっとり系さつまいも

焼き芋に適したさつま芋-ねっとり系さつまいも品種

ねっとり系のさつまいもで特に人気が高い品種として、安納芋、紅はるか、ひめあやかの3つが挙げられます。これらのさつまいもは、焼き芋にすると濃厚な甘さと滑らかな舌触りが際立ち、まるでスイーツを食べているかのような満足感を味わえます。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

安納芋
焼き芋の代表格といえる存在で、甘さをしっかりと感じたい方にはぜひ一度試してほしい品種です。加熱することでねっとりとした粘り気が際立ち、濃厚な甘みが口いっぱいに広がります。その食感は焼き芋を超えて、スイーツに匹敵するほどのなめらかさを持っています。焼き上がったときに溢れる蜜のような甘さが魅力で、特にデザート感覚で食べたい方におすすめです。

紅はるか
甘さと粘り気のバランスが絶妙で、後味がスッキリしているのが特徴のさつまいもです。甘いものは好きだけれど、濃すぎる甘さは少し苦手という方には最適な焼き芋です。焼き芋にしたときのしっとりとした食感と、優しい甘みが調和しており、どんな人にも食べやすい仕上がりになります。濃厚すぎず、軽やかな味わいを楽しみたいときにぴったりです。

ひめあやか
小ぶりなサイズが特徴的で、焼くと鮮やかな黄色に変化します。小さいため火が通りやすく、一度に食べきりたいときや、大きな焼き芋では少し多いと感じる方に特に向いています。そのサイズ感だけでなく、味の濃さも特徴で、しっかりとした甘みを感じながらも飽きが来ない味わいです。冷めても美味しく食べられるため、焼き芋を多めに作った場合でも、翌日にそのまま楽しむことができます。

これらのねっとり系さつまいもは、焼くことで甘さと風味が最大限に引き出され、ねっとりした独特の食感が食べる人を魅了します。それぞれに個性があるため、自分の好みに合った品種を選び、焼き芋の楽しみを広げてみてはいかがでしょうか。ねっとり系のさつまいも品種は、平成から続く、現在の第四次焼き芋ブームの冒頭に登場し、第四次焼き芋ブームを牽引しているさつまいも品種です。ほくほく系さつまいも品種と比べると比較的新しい品種が多いのはそのせいです。

ほくほくもねっとりも楽しめるさつまいも

焼き芋に適したさつま芋-ほくほくもねっとりも楽しめる品種

ほくほく系もねっとり系もどちらも魅力的で選びきれないと思う方は、シルクスイートがぴったりかもしれません。この品種は独自の特徴を持ち、貯蔵期間によって食感が変化するというユニークな魅力があります。収穫直後のシルクスイートは、水分が少なめでほくほくとした食感を楽しむことができます。一方で、収穫後しばらく貯蔵して熟成させると、でんぷんが糖分に変わり、ねっとりとした粘質の食感へと変化します。このため、一つの品種でほくほく系とねっとり系、どちらの楽しみ方も味わえるのが大きなポイントです。シルクスイートのもう一つの魅力は、シルクスイートの名前の通り、滑らかな舌ざわりにあります。繊維質が少ない品種のため、焼き芋にしても口当たりが非常に柔らかく、まさに名前の通り「シルク」のようななめらかさが広がります。このしっとりとした上品な食感は、甘さが強すぎず程よく控えめで、どなたにも好まれる味わいです。また、滑らかさゆえに、冷めても硬くなりにくく、最後まで美味しく食べられる点も人気の理由の一つです。

ほくほくした焼き芋が食べたいときは収穫後すぐに(秋の始め頃の店頭に並ぶもの)、ねっとりとした濃厚な甘さと食感を楽しみたいときは熟成を待つ(12月後半以降に店頭に並ぶもの)など、食べるタイミングで違った魅力を堪能できるシルクスイート。どちらのタイプにも迷うことなく応えられる万能な品種として、焼き芋好きにはぜひ試してほしい一品です。

焼き芋用のさつまいもの選び方

焼き芋に適したさつま芋の選び方

焼き芋用のさつまいもを選ぶ際には、生の状態での水分量がとても重要なポイントです。水分量によって焼き上がりの食感や味わいが大きく変わるため、選び方を工夫するだけで満足度の高い焼き芋を楽しむことができます。水分量は見た目からある程度判断できるため、以下の4つのポイントを意識して選ぶと失敗しにくくなります。

さつまいもの皮の色が濃い

焼き芋に適したさつまいもの選び方-さつまいもの色が濃い

皮の色が濃く、表面にツヤやハリがあるさつまいもは、内部に水分がしっかりと保たれている証拠です。このようなさつまいもを選ぶと、焼き芋にした際にしっとりとした食感や甘みが引き立ちます。特に、皮が鮮やかな赤や紫で、均一な色合いをしているものは、鮮度が良く水分量が豊富である可能性が高いです。逆に、イモの水分が抜け始めると、表面が乾燥し、手触りがパサついたり、シワが目立つようになります。乾燥したさつまいもは焼き芋にしたときにパサパサとした食感になりやすく、甘みやジューシーさが感じにくくなるため注意が必要です。また、皮の色がくすんでいたり、ツヤが失われている場合も、水分が抜けているサインとして見逃さないようにしましょう。

さつまいもの表面のくぼみが浅い

焼き芋に適したさつまいもの選び方-さつまいもの表面のくぼみが浅い

水分が少なく繊維質が多いさつまいもは、表面のくぼみが深くなるのが特徴です。このようなさつまいもは、焼き芋にした際にホクホクとした食感を楽しめる一方で、甘みが控えめでパサついた印象を受けることがあります。くぼみが深いものは、でんぷんが多く含まれる傾向があり、焼いたときに甘さが引き出されるものの、水分が少ないためにしっとり感や滑らかさには欠ける場合があります。一方で、表面のくぼみが浅く滑らかなさつまいもは、水分量が十分に保たれており、繊維質が少ないことが多いです。このタイプのさつまいもは、焼き芋にするとねっとりとした食感が際立ち、濃厚な甘みを楽しむことができます。くぼみが浅いものは、内部の水分が適度に保たれているため、加熱時に自然な甘みが引き立ち、舌ざわりが滑らかになるのが特徴です。

さつまいもの蜜が乾いて黒い斑点ができている

焼き芋に適したさつまいもの選び方-さつまいもの蜜が黒く乾燥している

糖度の高いさつまいもには、切り口に蜜が付いている場合があります。この蜜は、さつまいもに含まれる糖分が外にしみ出したものです。糖度が高いということは、甘みがしっかりしているだけでなく、水分の保有量も多いことを意味します。そのため、蜜が付いているさつまいもは焼き芋にした際にしっとりとした食感が楽しめる可能性が高く、とてもおすすめです。更に、蜜が乾いて飴色に変わっていたり、黒い斑点のような形で切り口に見える場合も、甘さと水分量が十分にある証拠です。これは保存中に糖分が表面に集まり、結晶化している状態であり、特に甘さが濃縮されている印象を受ける場合が多いです。そのため、このような見た目のさつまいもも、甘くてジューシーな焼き芋になる可能性が高いと言えます。

さつまいもがずっしり重い

焼き芋に適したさつまいもの選び方-さつまいもがずっしり重い

さつまいもを選ぶ際には、手に取ったときに中身がずっしりと詰まったものを選ぶことが大切です。品種によって大きさや形にはさまざまな違いがありますが、その中でも重みを感じるものは、水分や栄養がしっかりと行き渡っている証拠です。ずっしりとした重さがあるさつまいもは、内部に空洞がなく、中身がしっかり詰まっているため、焼いたときに満足感のある仕上がりになる可能性が高いです。軽いさつまいもや、持ったときに中が空洞のように感じられるものは、水分が抜けていたり鮮度が落ちている場合があります。これらは焼き芋にした際にパサついたり、甘みが薄い仕上がりになりやすいため、避けたほうが無難です。一方、重みがあるさつまいもは、焼き芋にした際にしっとりとした食感や甘みが引き立ち、口当たりが良くなります。さつまいもの形やサイズは品種によって異なるため、大きさだけで判断せず、持ったときの重みや手応えを基準にすることがポイントです。

まとめ

焼き芋に適したさつまいものまとめ

焼き芋に最適なさつまいもを選ぶ際は、甘みと食感に注目することが大切です。甘みを重視するなら高糖度の品種がおすすめで、焼くことでさらに甘さが際立つ紅はるかや安納芋は特に人気があります。また、ねっとり系の食感を求めるなら安納芋やシルクスイート、ほくほく系を楽しみたいなら紅あずまや鳴門金時を選ぶとよいでしょう。これらの特徴を持つさつまいもは、それぞれ独自の甘さと食感を引き立てるので、好みに応じて選ぶ楽しみがあります。更に、見た目や手触りも選ぶ際の重要なポイントです。皮にツヤがあり、ハリが感じられるものは水分量が豊富で、焼き上がりもしっとり仕上がります。表面のくぼみが浅いものやずっしりと重みがあるものは、内部がしっかり詰まっていて理想的です。また、切り口に蜜が見られる場合は、糖度が高く、焼いたときに濃厚な甘みが楽しめる証拠です。こうした点を意識して選ぶと、焼き芋の美味しさが一層引き立つでしょう。

甘さ、食感、外見のすべてに気を配り、自分好みのさつまいもを選ぶことで、焼き芋の楽しみがさらに広がります。焼き芋用に適した品種を見極め、豊かな味わいを焼き芋シーズンを堪能してくださいね。