コンビニ、スーパーで買える干し芋を食べ比べしてみた!価格や味、7種類を徹底比較

「干し芋」というと、昔ながらのおやつで「地味」と感じる方もいるかもしれません。しかし、今やスーパーやコンビニで手軽に購入できる上、健康志向の高まりや芸能人、インフルエンサーがダイエット中でも食べれるスイーツということでSNSへ投稿したり…そのような理由で干し芋の人気は急上昇中です。しかし、「干し芋なんてどれも同じ」と思っていませんか?実は、干し芋の味や食感は商品ごとに大きく異なり、その違いを知ると一気に干し芋の奥深さが広がります。この記事では、いくつかの干し芋を実際に食べ比べ、その個性と選び方のポイントを紹介します。干し芋の魅力を存分に味わうために、ぜひ最後までご覧ください。あなたの次の干し芋選びが、もっと楽しくなるはずですよ。

干し芋とは?

コンビニ、スーパーで買える干し芋-干し芋とは?

干し芋とは、さつまいもを蒸してから乾燥させた日本の伝統的なおやつです。シンプルにさつまいもを干すだけで作られるため、添加物や砂糖を一切使用しない自然食品として広く知られています。保存性が高く、栄養が凝縮されるため、ビタミンやミネラル、食物繊維を効率的に摂取できる点が魅力です。特に食物繊維は生のさつまいもよりも多く含まれ、便秘解消や腸内環境の改善に効果があるとされています。また、干し芋はそのまま食べるだけでなく、火で炙ったり電子レンジで温めたりすることで、甘さや食感がさらに引き立ちます。現在では、スーパーやコンビニでさまざまな種類が販売されており、茨城県産の「紅はるか」や「シルクスイート」など、さつまいもの品種によって風味や甘さが異なる点も楽しめるポイントです。シンプルながらも奥深い味わいがあり、ヘルシーなおやつとして人気を集めています。

干し芋を食べ比べてみた!

最近、スーパーにしてもコンビニにしても見かける頻度が確実に高くなっている「干し芋」。こう言っては失礼ですが、どちらかといえば地味な食べ物といった印象が強かったのではないかと思いますが、今やお洒落なパッケージに包まれたお菓子の隣に堂々と陳列されるようになりました。それどころか、干し芋専用コーナーも作られ、数種類の干し芋が置かれているお店も見かけるようになってきています。この現象、意外なんてことは全くなく、むしろ当然といえるでしょう。なにせ、干し芋は材料はさつまいもだけ、甘味料も添加物も不使用なのにこの美味しさなのですから。綺麗な包装に実を包んだお菓子より、遥かに身体に良いおやつです。

干し芋の栄養価は?

干し芋のカロリーは?

コンビニ、スーパーで買える干し芋-干し芋の栄養価

まずは気になるのが、干し芋のカロリーではないでしょうか。おやつとしても、おいしくいただける干し芋ですが、あまりに高カロリーだとしたら、たくさん食べ過ぎないように、注意しなければいけません。

干し芋のカロリーは、100gあたり、303kcalとなっています。

ちなみに、一般的に推奨されている、理想的な食品のカロリーは、100gあたり200kcalと言われていますので、それと比較すれば若干高いということになります。おやつとして見れば、(100gあたりのカロリーは)ショートケーキの327kcalと同程度で、ポテトチップスの554kcalよりは低くなっています。と言っても、干し芋は比較的重い食べ物ですから、大して量を食べていない気がしても、重さを量ると、意外と重いということもありますので、食べ過ぎには要注意です。

干し芋は低GI

コンビニ、スーパーで買える干し芋-干し芋は低GI

干し芋は、血糖値の上昇率を表すGI値が55となっているため、低GI食品の中に含まれます。そのため、干し芋を食べても血糖値は上がりにくく、体への負担が小さい食品と言うことができます。低GI食は、健康診断で食生活の改善を進められた人には、大切な食べ物ですから、干し芋が健康促進のために有効、と言うのも納得できるはずです。

食物繊維が豊富

食物繊維は、厚生労働省も摂取を推奨している栄養成分で、100gあたり5.9gの食物繊維を含んでいる干し芋は、食物繊維が豊富と言われています。食物繊維は、胃腸の動きを活性化するため、お通じを良くする効果があり、便秘を解消すればニキビや肌荒れなどにも有効なため、美容にも良いとされることが、干し芋がオススメされる理由です。さらに、食物繊維は、血糖値が急激に上昇するのを抑える効果もあり、糖尿病のリスクに対しても効果的、と言われています。

詳しくはこちら

健康志向ブームの到来で、ようやく干し芋の存在にスポットライトが当たってきたようです。この現象に心から嬉しいと思い、そして次々出てくる新作のチェックが著者のマイブームとなっています。「干し芋なんて皆同じようなものでしょ?」と思われている方も少なくないと思いますが、結論から申し上げますと、干し芋は本当に個性豊かで色々な味わいがあります。その違いを楽しめるようになると、きっと干し芋がマイブームになるでしょう。それでは早速、スーパーやコンビニで手に入る干し芋の食べ比べレポートをしてきます!

トップバリュベストプライス「やわらかほしいも」

コンビニ、スーパーで買える干し芋-やわらかほしいも

55g 100円(税別)

先ずは価格がお手頃なこちらから。トップバリュベストプライスはイーオンやまいばすけっとのプライベートブランドです。干し芋は身体にはとても優しいものの、お値段的には優しくないものも多いですが、こちらは流石、スーパー業界大手のプライベートブランドなだけに低価格で提供されています。原産地は中国とのことで、特に品種の記載はありませんが、パッケージに書かれている通り、さつまいも本来の甘さがしっかりと引き出されています。

コンビニ、スーパーで買える干し芋-やわらかほしいも2

100円となると、量は少ないだろうと思っていましたが、予想を裏切る内容量でしっかりと食べ応えがあります。小腹満たしにはちょうど良い量です。間食は200cal以下に抑えるのが理想的といわれていますが、こちらは1袋食べても139kcalなので安心して食べられます。干し芋って、保存性は高いと分かりつつも一度開封するとついつい一袋食べきってしまうという方は著者だけではないはず。ちなみに、トップバリュベストプライスには干し芋の他に焼き芋もあります!こちらは逆にソフトでしっとりとした食感が楽しめます。

この投稿をInstagramで見る

 

芋っさん(@imossannn)がシェアした投稿

金の干し芋

コンビニ、スーパーで買える干し芋-金の干し芋

90g 398円(税別)

こちらは様々なスーパーで取り扱われています。つまり人気だということでしょう。パッケージからも高級感の漂うこちらの干し芋は茨城県産の紅はるかが使われています。紅はるかといえば美味しいさつまいもとして有名な品種の一つ。蜜芋とも呼ばれている名の通り、干してもしっかりと強い甘さが残っています。硬すぎず、柔らかすぎない絶妙な歯ごたえで、噛みしめるほど蜜の甘味が出てきます。この美味しさには低温環境で乾燥機内の圧力を下げ、短時間で均一に乾燥させる低温減圧製法が用いられています。

コンビニ、スーパーで買える干し芋-金の干し芋中身

一見、さつまいもを干すだけの様に見える干し芋ですが、その裏には様々な工夫がなされているのです。そのままでも十分に美味しいですが、火であぶって食べると更に甘さが凝縮されて美味しくいただくことが出来ます。その味はまさにスイーツです!


スイートプチ干しいも

コンビニ、スーパーで買える干し芋-スイートプチ干しいも

80g 198円(税別)

こちらもコンビニやスーパーで度々見かける干し芋です。値段もお手頃で量も80gとしっかり詰まっている点がそれだけで魅力的ですが、味も負けてはいません。中国産のさつまいもを使用しており、品種は特に記載はありませんが、さつまいもの端の部分だけを厳選して使用しているとのこと。

コンビニ、スーパーで買える干し芋-スイートプチ干しいも

この部分から作られる干し芋は特に柔らかく、甘いのだそうです。確かに自然な甘みがしっかりと感じられます。厳選された部分だけを食べていると思うと、なんだか贅沢な気分になります。表記の通り、小さいサイズなのでお子様のおやつにもぴったりです。


水温熟成 皮付き干し芋

コンビニ、スーパーで買える干し芋-水温熟成皮つき干し芋

100g 398円(税別)

氷温熟成、このワードだけで食べたくなるこちらの干し芋は高級品種として知られる茨城県産のシルクスイートが使われています。氷温熟成とは干し芋を0℃から氷点下までの氷温帯でじっくりと熟成する製法です。この製法により、より甘く、よりしっとりした食感に仕上がります。シルクスイートは元々が絹のような舌触りで知られていますが、この絹感が干し芋になっても醸し出されています。ねっとり感に頼ることなく感じられる甘みは正にシルクのように上品です。氷温熟成、流石です。

コンビニ、スーパーで買える干し芋-水温熟成皮つき干し芋中身

そして、もう一つの特長は干し芋にしては珍しく皮がついている点です。さつまいもの皮にはアンチエイジング効果の高いポリフェノールや食物繊維、ダイエット効果も期待できるクロロゲン酸など様々な栄養が含まれています。干し芋でもこのような栄養を逃さず摂取できるというのは嬉しい限りです。全く違和感がないので、むしろ干し芋の方が皮を食べやすいのではないかと思います。皮は苦手という方、是非とも試していただきたいです。皮に対する印象ががらりと変わるはずです。

この投稿をInstagramで見る

 

ikko(@ikko903466981)がシェアした投稿

干し芋食べ比べ第2弾

コンビニ、スーパーで買える干し芋-食べ比べ第二弾

ヘルシーなおやつの定番としての地位が浸透してきた干し芋。その種類はどんどん増え、取り扱いしている店舗も増える一方です。スーパーのみならず。コンビニやドラッグストアに入ればほぼ確実に干し芋が売られている現状をご存知でしょうか。コンビニやドラッグストア、ディスカウントストアでも干し芋が売られるようになったおかげで普段スーパーにはあまり足を運ばない若者やビジネスマンにも干し芋が身近な存在となるようになりました。そんな手軽に求められる干し芋の実食レポートを料理研究家がお伝えいたします。

干し芋の栄養

コンビニ、スーパーで買える干し芋-干し芋の栄養

さて、冒頭から干し芋がヘルシーということをお話しましたが、一体どんな成分が含まれているのでしょうか。本当に身体に良いのでしょうか。解説していきたいと思います。
干し芋の原材料は言うまでもなくさつまいもですが、さつまいもはビタミン、ミネラル、食物繊維といった美容と健康に大切な成分がバランス良く含まれる食品です。干し芋の良いところは乾燥して栄養が凝縮されているので、同じグラム数でも生のさつまいもより栄養素の量を多く摂取することが出来ます。中でも食物繊維、カリウム、鉄、マグネシウムは生のさつまいもに比べて2倍前後の含有量を誇ります。食物繊維は腸内環境の改善や便秘解消、カリウムはむくみの改善、鉄は貧血予防や栄養素を身体に運ぶ役割、マグネシウムは代謝アップなどといった働きがあり、干し芋が身体に良いおやつであることが栄養面からも伺えます。

干し芋の美味しい食べ方

コンビニ、スーパーで買える干し芋-干し芋の美味しい食べ方

干し芋はそのまま食べてもとても美味しいのですが、一工夫するとより美味しく食べることが出来ます。時間に余裕がある時にはちょいアレンジでワンランク上の美味しさを楽しんでみませんか。

魚焼きグリルで炙る

コンビニ、スーパーで買える干し芋-魚焼きグリルで炙る

干し芋の甘味は炙るとぐんとアップします。フライパンで焼いたり、オーブンで加熱したこともありますが、甘味を引き出す力は炙るのがベストでした。焦げやすいので、弱火で軽く表面に焼き色が付くまで炙るとなんとも言えない美味しさになります。

電子レンジで温める

コンビニ、スーパーで買える干し芋-電子レンジで温める

こちらはふっくら、しっとり感が楽しめる食べ方です。小さなお子様や高齢者の方も食べやすくなります。干し芋を軽く濡らし、耐熱容器に入れて1分〜2分程度電子レンジで加熱します。いつもとは違う干し芋の食感が楽しめます。

干し芋の食べ比べレポート

それではここからはお待ちかねの食べ比べレポートです。

国産紅はるかのとろあま干し芋(ファミリーマート)

コンビニ、スーパーで買える干し芋-国産紅はるかのとろあま干し芋

まずはファミリーマートのオリジナルブランドの干し芋から。「とろあま」というキャッチコピーに期待大のファーストインプレッションです。干し芋には安価で手に入る中国産のさつまいもが使われることが多いですが、こちらは嬉しい国産の紅はるかを使用しています。紅はるかは上品な甘さが魅力の高級品種。これを使った干し芋がファミリーマートマートで手軽に買えるとは嬉しい限りです。

コンビニ、スーパーで買える干し芋-国産紅はるかのとろあま干し芋中身

形状はスティックタイプ。どちらかといえば食感は固めでした。もしかすると、製造してからの経過時間も関係しているかもしれません。口に入れた瞬間から甘いというよりは、噛みしめるほど甘味が溢れてきます。この奥深い味わいこそが紅はるかだなと感じさせられます。噛み応えがあるので、満足度も高く、まさにダイエット中のおやつにぴったりです。

有機栽培の干し芋スティック(ローソン)

コンビニ、スーパーで買える干し芋-有機栽培の干し芋スティック

大手コンビニの中でも健康志向の商品では頭一つ抜けているローソン。初めは身体に優しい商品はヘルシー思考に特化したナチュラルローソンのみでの販売となっていましたが、最近は普通のローソンでも健康志向思考のおやつが並べられるようになってきました。こちらの商品も勿論のことヘルシーおやつのコーナーに。こちらの干し芋のこだわりは有機JAS規格認定のオーガニック栽培のさつまいもを使用しているところだそう。

コンビニ、スーパーで買える干し芋-有機栽培の干し芋スティック中身

なんとなく良さそうというイメージの有機栽培やらJASという言葉、何が良いのか具体的には分からない方も多いのではないでしょうか。有機栽培とは化学肥料や農薬に頼らない栽培方法であり、この有機商品について農林水産大臣が定めた国家規格が有機JASです。つまり、有機JASが付いている食品は安全が保障されている食品といえます。そんな厳しい規格に合格したさつまいものみが使われているので、お子様のおやつにも安心です。肝心のお味はというと口に入れた瞬間から強い甘みが感じられます。食感はねっとり感が強く、柔らかいのでとても食べやすいので、ついつい手が止まらなくなります。

有機栽培 熟成ほしいも(くすりの福太郎)

コンビニ、スーパーで買える干し芋-有機栽培熟成ほしいも

ドラッグストアでも売られるようになった干し芋。ドラッグストアの干し芋は比較的リーズナブルなのが嬉しいところです。こちらの干し芋も有機栽培JAS認定のさつまいもを厳選して使用しています。そしてこちらは熟成もしているのだとか。熟成というと肉類やチーズなどの印象が強いかと思いますが、実はさつまいもも熟成期間をおくことで甘味が増します。

コンビニ、スーパーで買える干し芋-有機栽培熟成ほしいも中身

その効果が現れているのか、甘味がしっかりと感じられ、口当たりも柔らかく、とても食べやすい干し芋に仕上がっています。今回紹介した中では1番安かったのですが、内容量も一番多くてお得。一袋で4.1gの食物繊維が摂取できます。

干し芋食べ比べまとめ

コンビニ、スーパーで買える干し芋-食べ比べ7選まとめ

干し芋は、添加物を一切使用せず、自然な甘みと栄養価を持つ健康的なおやつとして再評価されています。最近では、スーパーやコンビニで手軽に購入でき、種類も豊富です。トップバリュの「やわらかほしいも」や「金の干し芋」など、価格帯や原料によって食感や風味が大きく異なり、さまざまな商品が楽しめます。例えば、茨城県産の紅はるかやシルクスイートを使った干し芋は、その甘さとしっとりした食感が特徴的で、まるでスイーツのような美味しさを提供します。

国産と中国産干し芋の違い

コンビニ、スーパーで買える干し芋-中国産と国産の違い

国産と中国産の干し芋には、どのような違いがあるのでしょうか。それぞれの特徴について見ていきましょう。

国産干し芋の特徴

国産の干し芋は、品質や味、製法に至るまで独自性があるのが特徴です。干し芋に使われるさつまいもは種類が豊富で、甘さや食感など異なる美味しさを楽しめます。「紅はるか」や「玉豊」などが定番品種で、昔ながらの自然の甘みがあり、味わい深いです。国産の干し芋の加工技術は独特です。伝統的な天日干しはもちろん、現代的な製法を取り入れた機械による干し方もあります。一定の品質と美味しさが保たれた干し芋は、甘みが強く、しっとりとした食感です。噛めば噛むほど甘さが広がります。高品質で安全性が高いため、高値で販売されていることが多いです。

中国産干し芋の特徴

中国の干し芋の特徴は多品種による多様性です。それぞれの地域で異なる品種のさつまいもが栽培されており、干し芋にすることで独自の味や食感が際立ちます。加工方法には、中国独自の技術を採用。特定の地域では独特の乾燥方法により、特有の風味や食感を出すための工夫が施されています。中国産の干し芋は、自然な甘さがあり、柔らかくしっとりとした食感です。国内産に比べて、安価で販売されています。

詳しくはこちら

また、低温減圧製法や氷温熟成といった特別な製法を採用することで、干し芋の風味や食感がさらに際立つ工夫も。干し芋はそのまま食べても美味しいですが、炙ったり電子レンジで温めたりすることで、甘味が増してより一層楽しめます。手軽で健康的なだけでなく、栄養も豊富な干し芋は、ビタミンやミネラル、食物繊維を効率的に摂取できる優れた食品です。「おやつは干し芋」が浸透するようになったころには、美肌や美腸に生まれ変わっているかもしれません。少なくとも近づいていることは間違いないでしょう。干し芋は汁気もなく、保存性も高いのでバックに忍ばせておくと小腹が空いたときに便利です。もしかすると綺麗だなと思っている人のバックにも干し芋が入っているかもしれません。次におやつを買いに行くときは、干し芋を手に取ってみませんか?