さつまいもを電子レンジで手軽に調理したいけれど、加熱時間が分からなかったり、仕上がりがパサパサになってしまったりと、意外と悩むことも多いのではないでしょうか。また、美味しい焼き芋を作るならオーブンレンジと言われていることが多いので少し不安になったりしませんか?そんな不安を解消する方法がありますよ!この記事では、さつまいも1本をふかす基本の加熱時間をワット数ごとに詳しく解説します。さらに、濡らしたキッチンペーパーや加熱後の追熟といった、誰でも簡単に試せるテクニックで、さつまいもの甘みを最大限に引き出す秘訣を余すことなくお伝えします。実は、レンジの低温でじっくり火を通すことが、驚くほど甘く仕上げる最大のコツ。焼き芋風の作り方から料理の下ごしらえ、簡単レシピまで、レンジを使ったさつまいも調理の全てがここにあります。
まずは基本から さつまいも1本をレンジでふかす方法

秋の味覚の代表格、さつまいも。あの甘くてホクホクとした食感を、もっと手軽に味わいたいと思ったことはありませんか。オーブンでじっくり焼くのも美味しいものですが、電子レンジを使えば、思い立った時にすぐ、驚くほど簡単にふかすことができるんです。ここでは、さつまいもをレンジで加熱する際の基本となる手順と、覚えておきたい加熱時間について、丁寧にご紹介していきます。
必要なものリスト
ご家庭にある、ほんの少しの道具だけで準備は万端です。特別なものは何もいりません。さっそくキッチンに立って、以下のものが揃っているか確かめてみましょう。
- さつまいも:1本(200g〜300g程度の中サイズがおすすめです)
- キッチンペーパー
- ラップ
- 竹串:1本(加熱具合の確認に使います)
加熱時間の目安をワット数ごとに解説

電子レンジの加熱時間は、お使いの機種のワット数と、さつまいもの大きさによって変わってきます。ここで示す時間はあくまで目安として、最初は少し短めに設定し、様子を見ながら調整していくのが失敗しないコツです。さつまいもは、加熱する前にきれいに水で洗い、水気がついたままの状態で調理を始めましょう。
600Wの場合の加熱時間
一般的な電子レンジでよく使われる600Wでの加熱時間です。まずはこの時間で試し、ご家庭のレンジの癖を掴んでいくと良いでしょう。
| さつまいもの重さ(目安) | 加熱時間(片面) | 裏返してからの加熱時間 |
|---|---|---|
| 約200g(Sサイズ) | 約2分 | 約2分 |
| 約250g(Mサイズ) | 約2分30秒 | 約2分30秒 |
| 約300g(Lサイズ) | 約3分 | 約3分 |
500Wの場合の加熱時間
500Wの場合は、600Wの時よりも少しだけ時間を長く設定する必要があります。焦らず、じっくりと熱を通していきましょう。
| さつまいもの重さ(目安) | 加熱時間(片面) | 裏返してからの加熱時間 |
|---|---|---|
| 約200g(Sサイズ) | 約2分30秒 | 約2分30秒 |
| 約250g(Mサイズ) | 約3分 | 約3分 |
| 約300g(Lサイズ) | 約3分30秒 | 約3分30秒 |
200W(解凍モード)を使った裏ワザ

もし時間に余裕があるのなら、ぜひ試していただきたいのが200Wの解凍モードを使った加熱法です。低いワット数でじっくりと時間をかけて加熱することで、さつまいもに含まれる糖化酵素が活発に働き、甘みが最大限に引き出されます。時間はかかりますが、その分、まるで蜜が溢れるような、ねっとりとした食感に仕上がります。
| さつまいもの重さ(目安) | 加熱時間 |
|---|---|
| 約250g(Mサイズ) | 約10分〜12分 |
※200Wの場合は途中で裏返す必要はありませんが、加熱ムラが気になる場合は一度だけ上下を返すと良いでしょう。
竹串で「すっ」と通れば完成のサイン
加熱が終わったら、すぐにラップを外さず、2〜3分ほど蒸らすのがポイントです。余熱で火が均一に通ります。その後、さつまいもの一番太い中心部分に竹串を刺してみてください。もし、すっと抵抗なく通れば、中までしっかり火が通っている証拠です。まだ硬い感触が残っている場合は、ラップを戻し、30秒ずつ追加で加熱して、再度確認するようにしましょう。
もっと美味しく レンジでさつまいもを甘くする秘訣
電子レンジを使ったさつまいもの加熱は、ただ温めるだけでなく、いくつかの簡単なテクニックを取り入れることで、驚くほど甘く、しっとりとした食感に仕上げることができます。時短調理の代表格である電子レンジの力を最大限に活かし、さつまいも本来の甘みを引き出す秘訣は、水分と温度の管理にあります。これからご紹介する少しの手間が、いつものふかしいもを格別な一品へと変えてくれることでしょう。
濡らしたキッチンペーパーは必須アイテム

レンジ加熱で陥りがちなのが、さつまいもの水分が飛んでしまい、パサパサになってしまうことです。これを防ぎ、まるで蒸し器でじっくり蒸したかのような、しっとりとした食感を実現するのが、濡らしたキッチンペーパーの役割です。
さつまいもを洗った後、水気を軽く拭き取り、濡らしたキッチンペーパーで全体をぴったりと包みます。 さらにその上からふんわりとラップをすることで、加熱中に発生した水蒸気がラップ内に充満し、さつまいもを乾燥から守りながら、効率よく熱を伝えることができます。 この一手間が、パサつきを防ぎ、なめらかな口当たりを生み出すための大切な工程となるのです。
加熱前にフォークで穴をあけて破裂防止

さつまいもを丸ごと加熱する際に、忘れてはならないのが破裂防止のひと手間です。加熱によってさつまいも内部の水分が水蒸気となり、その圧力が高まることで、まるで風船のように膨らみ、時には大きな音を立てて破裂してしまうことがあります。
これを防ぐために、加熱前にフォークや竹串を使い、皮の上から数カ所穴をあけておきましょう。 深さは5mmから1cm程度で十分です。この穴が蒸気の逃げ道となり、内部の圧力を適切に逃がしてくれます。安全に調理を進めるためだけでなく、熱の通り道ができることで加熱ムラを防ぐ効果も期待できます。
加熱後の「追熟」で甘みを凝縮

さつまいもの甘さの源は、でんぷんが糖に変わることで生まれます。 この変化を促すのが、「β-アミラーゼ」という酵素です。 この酵素が最も活発に働く温度帯は60℃から75℃前後と言われており、この温度帯をいかに長く保つかが、甘さを引き出す上での最大の鍵となります。
電子レンジでの急速な加熱は、この最適な温度帯を一瞬で通り過ぎてしまうため、酵素が十分に働く時間がありません。 そこで重要になるのが、加熱後の「追熟」です。レンジ加熱が終わった後、すぐに扉を開けずに、そのまま庫内に5分から10分ほど置いて蒸らしてください。 この余熱を利用した追熟時間こそが、β-アミラーゼが最も活発に働く絶好の機会となり、さつまいものでんぷんを甘い麦芽糖へと変えてくれるのです。 この静かな時間が、さつまいもの甘みを最大限に凝縮させてくれます。
| 工程 | 目的 | 仕上がりの特徴 |
|---|---|---|
| 追熟あり(庫内で蒸らす) | 酵素(β-アミラーゼ)の働きを最大限に活かし、でんぷんを糖化させる | 甘みが強く引き出され、ねっとり、しっとりとした食感になる |
| 追熟なし(すぐに取り出す) | 加熱を完了させ、すぐに食べる | 本来の素朴な甘みで、品種によってはホクホクとした食感が残る |
【調理法別】さつまいものレンジ加熱テクニック
電子レンジを使ったさつまいもの加熱は、ただ単に蒸かすだけにとどまりません。私たちの食卓を豊かに彩る様々な料理に合わせて、その加熱方法を少し工夫するだけで、仕上がりが格段に変わってきます。ここでは、日々の調理シーンで役立つ、目的別のレンジ活用テクニックをご紹介いたしましょう。
焼き芋風に仕上げるレンジ活用術

石焼き芋のような、あのねっとりとした甘さと香ばしい風味を、電子レンジで手軽に再現する方法があります。ポイントは、水分を保ちながらじっくりと内部に火を通し、最後に余分な水分を飛ばして風味を凝縮させることです。いつものレンジ加熱に一手間加えるだけで、驚くほど本格的な味わいに近づきます。
まずは基本通り、濡らしたキッチンペーパーとラップでさつまいもを包み、200Wの低ワット(または解凍モード)で10分ほど、竹串がすっと通るまでじっくり加熱します。 その後、一度取り出してラップとキッチンペーパーを外し、今度はさつまいもがむき出しの状態で、600Wで30秒から1分ほど追加で加熱してみてください。このひと手間が、表面の余分な水分を飛ばし、甘みをぐっと引き締めてくれます。
さらに本格的な香ばしさを求めるなら、レンジでの加熱後にオーブントースターで軽く焼き上げるのもおすすめです。 アルミホイルで包んで5分ほど焼くと、皮がパリッとし、まるで焼きたてのような風味が楽しめます。
料理の下ごしらえで時短するテクニック

煮物やサラダ、揚げ物など、さつまいもを使った料理は数多くありますが、火が通るのに時間がかかるのが少し悩ましいところです。 そんな時こそ、電子レンジの出番。あらかじめレンジで加熱しておくことで、調理時間を大幅に短縮でき、味の染み込みも良くなるという利点があります。
ただし、最終的な料理の仕上がりを考えて、加熱の加減を調整することが美味しく作るための秘訣です。用途に合わせた加熱時間の目安を、以下の表にまとめてみました。
| 調理法 | 加熱の目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 煮物・汁物 | 竹串が少し抵抗を感じながら通る程度 | 少し硬めに仕上げることで、煮込んでいる際の煮崩れを防ぎます。後から味を染み込ませる時間を考慮して、完全に柔らかくしないのがコツです。 |
| サラダ・和え物 | 竹串がストレスなくすっと通るまで | マッシュしてポテトサラダにする場合や、和え物にする場合は、中までしっかりと柔らかく加熱します。熱いうちに味付けをすると、味がなじみやすくなります。 |
| 天ぷら・大学芋 | 竹串が中心にようやく刺さるくらい | 揚げる工程で最終的に火が通るため、ここでは半生程度に留めておきます。あらかじめ加熱することで揚げ時間を短縮でき、油っぽくなるのを防ぎます。 |
輪切りやいちょう切りなど、カットしてから加熱する場合は、耐熱皿に並べて濡らしたキッチンペーパーを被せ、ふんわりとラップをして加熱すると、ムラなく効率的に火を通すことができます。
冷凍保存と解凍のコツ

たくさん手に入ったさつまいもは、加熱してから冷凍保存するのが賢い方法です。加熱によって酵素の働きが止まるため、生のまま冷凍するよりも食感や風味の劣化を防ぐことができます。 用途に合わせて形状を変えて冷凍しておけば、お弁当作りや忙しい日の食事の支度に大いに役立ってくれるでしょう。
冷凍保存の手順
- さつまいもをレンジで加熱し、竹串がすっと通るまで完全に火を通します。
- 美味しさを保つ最大のポイントは、完全に粗熱をとることです。温かいまま冷凍すると霜の原因となり、味を損ねてしまいます。
- 使いやすい形(輪切り、スティック状、マッシュなど)にしてから、1回分ずつ小分けにしてラップでぴったりと包みます。
- 冷凍用保存袋に入れ、空気をしっかりと抜いてから冷凍庫で保存します。保存期間の目安は約1ヶ月です。
解凍方法
冷凍したさつまいもを再び美味しくいただくには、解凍方法も大切です。サラダや和え物のように冷たいまま使う場合は、冷蔵庫に移してゆっくりと自然解凍するのがおすすめです。 温めて使う場合は、電子レンジの解凍モードや低いワット数で、様子を見ながら少しずつ加熱してください。加熱しすぎると水分が飛んでパサパサになってしまうため、注意が必要です。
さつまいもの種類別おすすめのレンジ加熱法

さつまいもと一口に言っても、スーパーの店頭には実にさまざまな品種が並んでいます。蜜があふれるほど甘いもの、栗のようにほっくりとした食感のもの。それぞれに個性があり、その持ち味はまったく異なります。せっかく電子レンジで手軽に調理するのですから、品種ごとの特徴を最大限に引き出す加熱法を知っておきたいところです。ここでは、代表的な「ねっとり系」と「ホクホク系」に分けて、それぞれに最適なレンジ加熱のコツをご紹介します。
ねっとり系(紅はるか・シルクスイートなど)

近年、焼き芋の主流として絶大な人気を誇るのが、水分が多く粘質の「ねっとり系」です。加熱すると糖度が一気に高まり、まるでスイーツのような濃厚な甘さと、なめらかな舌触りが楽しめます。このタイプのさつまいもの甘さを最大限に引き出す鍵は、でんぷんを糖に変える酵素「β-アミラーゼ」が活発に働く温度帯(約60~75℃)をいかに長く保つかという点にあります。 そのため、電子レンジの強いパワーで一気に高温にしてしまうのは得策ではありません。
おすすめは、200Wの低ワット(解凍モード)でじっくりと時間をかけて加熱する方法です。 まずは高めのワット数(600W)で1分半ほど加熱して70℃前後まで温度を上げ、その後200Wに切り替えて8分から10分ほど、さつまいもの中心までゆっくりと火を通していきます。 この二段階加熱が、ねっとり系の甘さを覚醒させるための大切なひと手間となるのです。
| 品種名 | 特徴 | おすすめのレンジ加熱法 |
|---|---|---|
| 紅はるか | しっとり&ねっとりとした食感で、スイーツのような濃厚な甘みが特徴。近年の焼き芋ブームを牽引する人気の品種です。 | 200W(解凍モード)で10分~15分じっくり加熱。甘みが強く引き出され、蜜が溢れるような仕上がりになります。 |
| シルクスイート | その名の通り、絹のようになめらかな舌触りが魅力。水分が多く、食感はしっとりとしています。 | 水分を逃さないよう濡らしたキッチンペーパーとラップでしっかり包み、200Wで8分~12分加熱。追熟させるとより甘みが増します。 |
| 安納芋 | ねっとり系の代表格。水分が非常に多く、焼くとクリームのようにネットリとした食感と強い甘みが楽しめます。 | 二段階加熱が効果的。600Wで1分半加熱後、200W(解凍モード)で10分ほど加熱し、酵素の働きを最大限に引き出します。 |
ホクホク系(紅あずま・鳴門金時など)

昔ながらのさつまいもといえば、粉質で栗のような「ホクホク系」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。 このタイプは水分が少なく、加熱するとほっくりとした食感と素朴で上品な甘さが際立ちます。 天ぷらや煮物など、お料理にも幅広く活用できるのが魅力です。
ねっとり系とは対照的に、ホクホク系のさつまいもは高温で短時間で加熱するのが美味しく仕上げるコツです。じっくり加熱すると水分が飛びすぎてパサパサになってしまうことがあるため、600Wなど比較的高めのワット数で一気に火を通し、さつまいも本来の水分を保ちながら、ほっくりとした食感に仕上げるのが理想的です。ただし、水分が少ない品種だからこそ、加熱時の乾燥を防ぐための濡らしたキッチンペーパーは必須です。 加熱しすぎると硬くなってしまうため、竹串を刺してこまめに火の通り具合を確認することも忘れないようにしましょう。
| 品種名 | 特徴 | おすすめのレンジ加熱法 |
|---|---|---|
| 紅あずま | 関東で多く流通している代表的な品種。繊維質が少なく、加熱すると上品な甘さと共にホクホクとした強い粉質感が楽しめます。 | 600Wで6分~8分ほど、一気に加熱するのがおすすめ。加熱しすぎるとパサつくため、時間は短めに設定し様子を見ながら調整します。 |
| 鳴門金時 | 徳島県のブランドさつまいもとして有名。見た目も鮮やかな黄金色で、栗のようなホクホク感と上品な甘さが特徴です。 | 高めのワット数(500W~600W)で加熱。余分な水分を飛ばし、持ち味であるほっくり感を最大限に引き出します。 |
| 高系14号 | 西日本で広く栽培され、「紅さつま」など様々なブランド名で流通。バランスの取れた味わいで、どんな料理にも使いやすい品種です。 | 600Wで7分前後が目安。竹串で火の通りを確認し、少し硬さが残る程度で止めると余熱でちょうど良い食感に仕上がります。 |
レンジで簡単 さつまいもを使ったお手軽レシピ
電子レンジでホクホクに加熱したさつまいもは、それだけで立派なごちそうですが、ひと手間加えることで、さらに楽しみ方が広がります。普段は少し手間がかかる料理も、レンジを活用すれば驚くほど手軽に作れるのが魅力です。ここでは、食卓の「あと一品」にも、ほっと一息つきたい時のおやつにもなる、簡単なレシピを3つご紹介します。
さつまいもバター

アツアツのさつまいもにバターがじゅわっと溶け出す様子は、想像するだけで食欲をそそりますよね。シンプルだからこそ、さつまいも本来の甘さが際立つ、誰もが笑顔になる間違いのない一品です。素材の味を存分にお楽しみください。
材料(1人分)
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| さつまいも | 1本(200g程度) |
| バター(有塩) | 10g |
| 塩 | お好みで少々 |
作り方
まず、基本の方法でさつまいもを電子レンジで加熱します。竹串がすっと通るくらい柔らかくなったら、熱いうちに十字の切り込みを入れましょう。その切り込みにバターを乗せ、じんわりと溶けていくのを待ちます。最後にお好みで塩をひとつまみ振りかければ、あっという間に完成です。
美味しく作るポイント
有塩バターを使うことで、塩味がさつまいもの甘みをぐっと引き立ててくれます。お好みではちみつや黒ごま、シナモンパウダーをかければ、おしゃれなデザートに早変わりしますので、ぜひお試しください。
さつまいものポタージュ

ミキサーさえあれば、まるでカフェで出てくるような、なめらかで濃厚なポタージュが驚くほど簡単に作れます。レンジで加熱したさつまいもを使うことで、鍋でじっくり煮込む時間を大幅に短縮できるのが嬉しいポイントです。忙しい朝にもぴったりの、心も体も温まる一品です。
材料(2人分)
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| さつまいも | 1本(200g程度) |
| 牛乳 | 150cc |
| コンソメ(顆粒) | 小さじ1 |
| バター | 5g |
| 塩・こしょう | 少々 |
作り方
レンジで加熱し、皮をむいたさつまいも、牛乳、コンソメをミキサーに入れます。なめらかになるまでしっかりと撹拌(かくはん)してください。それを鍋に移し、弱火で温めながらバターを溶かします。最後に塩・こしょうで味を調えれば完成です。パセリを散らすと彩りもきれいになります。
美味しく作るポイント
牛乳の量でお好みのとろみに調整してください。 少し多めに入れればサラッとした口当たりに、少なめならより濃厚な味わいが楽しめます。冷やして冷製スープとしていただくのも、また違った美味しさがありおすすめです。
さつまいもの甘露煮風

おせち料理の定番である甘露煮も、電子レンジを使えばたった数分で「甘露煮風」の一品が完成します。 照りのある美しい見た目は、普段の食卓はもちろん、お弁当の彩りとしても大活躍してくれるはずです。
材料(作りやすい分量)
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| さつまいも | 1本(200g程度) |
| 砂糖 | 大さじ2 |
| みりん | 大さじ2 |
| しょうゆ | 小さじ1 |
| 水 | 100cc |
作り方
さつまいもは皮をむき、1cm幅の輪切りにして水に5分ほどさらします。 水気を切ったら、耐熱容器に調味料とさつまいもを入れ、ふんわりとラップをかけて電子レンジ(600W)で4分ほど加熱します。 一度取り出して全体を混ぜ、再びラップをしてさらに3分加熱してください。 粗熱が取れるまでそのまま置いておくと、味がじっくり染み込んでより美味しくなります。
美味しく作るポイント
煮崩れを防ぐために、加熱しすぎないのがコツです。加熱後はすぐに混ぜず、余熱で味をなじませる時間を取りましょう。お好みでレモンの輪切りを加えて加熱すると、さっぱりとした風味が加わり、爽やかな後味になります。
まとめ

さつまいもを美味しく味わうのに、特別な道具は必要ありません。ご家庭の電子レンジこそが、その甘みを最大限に引き出す頼もしい相棒となるのです。一番の秘訣は、やはり低温でじっくりと火を通すこと。200Wの解凍モードを使うひと手間が、さつまいものでんぷんを糖に変え、驚くほどの甘さを生み出します。濡らしたキッチンペーパーで包み、加熱後に少し蒸らす時間も、しっとり仕上げるためには欠かせない工程です。紅はるかのようなねっとり系から紅あずまのようなホクホク系まで、品種に合わせて火の入れ方を変えれば、その魅力はさらに深まることでしょう。この手軽さを知れば、きっとさつまいもがもっと身近な存在になるはずです。








