購入したさつまいもを美味しい状態で長持ちさせたいと考えている方、いざ保存しようとした際に「どうすればいいの?」と悩んでしまうことはありませんか?間違った保存方法では、せっかくのさつまいもがすぐに傷んでしまうことも。そんな問題を解決するために、本記事では美味しい状態で長持ちするさつまいもを正しく選び、最適な保存方法について詳しく解説します。土付きのさつまいもがなぜ長持ちするのか、その理由も明らかにしますので、本記事を読んでいただくことで、さつまいもをもっと美味しく、もっと長く楽しめる方法が分かります。是非、購入したさつまいもを美味しい状態で長持ちする方法をご自宅で実践してみてください。
長持ちさせるさつまいもの保存方法
スーパーやコンビニ、そして、お取り寄せ通販(EC)やふるさと納税でさつまいもを購入することが増える時期、少しでも長く、美味しい状態でさつまいもを楽しみたい!誰もが考えることかと思います。勿論、私もその1人です。しかし、長く保存、保管できないさつまいもを購入しても「あ~傷んでしまった~」となってしまいます。そこで購入する時からのさつまいもの選び方や自宅で保存する方法を解説しますので是非!購入する際、購入後にご自宅で試してみてください。
さつまいもは正しい方法で保存すれば長持ちする野菜ですが、意外にも温度や水分に対してデリケートな野菜でもあります。
さつまいもを買う時のポイント
さつまいもをスーパーやコンビニ、通販やふるさと納税で買おうとしている時に、是非、この内容を思い出していただければと思います。さつまいもを買う時のポイントは、収穫をした時の土が果皮についているもの。これです。特に、通販やふるさと納税で箱買いをする際は、土付き、泥付きがベストです。この土がさつまいもをコーティングするような感じになります。逆に洗ってあるさつまいもは、どんな上手に保存しても長くは保存できません。
例えば、ビニールに包まれている洗っているさつまいもは、買ってすぐに召し上がらないのであれば、ビニール袋から出しておかないとすぐに傷んでしまいますので注意が必要です。箱買いで洗っているさつまいもは、あまりオススメ出来ません。5kgや10kgとお得感があったりしますが、洗っているさつまいもは全てを食べきる前に傷む可能性が高く、急いで食べてしまわないと…という感じで慌てて焼き芋やふかし芋、調理に使用したりとそのような感じになってしまいますので、冒頭にも書きましたが箱買いは、必ず土付き、泥付きを購入されたほうが、これから説明する保存方法で追熟させながら長く楽しめる状態で保存が出来ます。
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さつまいもが傷むには理由があります
さつまいもが傷む、腐るには、しっかり理由があります。この理由を事前に知っていれば回避することが可能になるはずです。さつまいもが傷む理由には、果皮に傷があったりする場合は別の理由がありますが、果皮に傷等がない購入した状態のままだとすると一番は温度管理に問題があります。さつまいもは10℃を下回ると傷みます。これは洗っているさつまいもも土付き、泥付きのさつまいも両方に言えることです。
よくやってしまうのがビニール袋に入ったさつまいも(小ぶりなサイズが多い)を一緒に買ってきた野菜と一緒に冷蔵庫や冷蔵庫の野菜室に入れてしまうこと。冷蔵庫の温度は概ね2~6℃、冷蔵庫の野菜室は概ね4~8℃になっていると思いますので、さつまいもが傷みだす温度の10℃を下回っています。特に夏の暑い時期にも冷蔵庫や冷蔵庫の野菜室に入れてしまいがちですがこちらは避けていただければと思います。
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さつまいもの保存は温度と湿度が重要
さつまいもの澱粉が糖化していくのが追熟です。スーパーやコンビニ、通販で買ったさつまいもを追熟して焼き芋専門店で食べるような蜜が溢れるような焼き芋を作りたいと毎回、さつまいもを購入する(特にねっとり系のさつまいも品種)と思うのですが、そこまで徹底して保存(貯蔵)ではなく、美味しい状態のまま、さつまいもを長持ちさせるポイントは、保存をするときの温度と湿度です。温度は15℃前後が望ましい温度になります。秋から冬にかけては、部屋の中は暖房をつけているので高めになってしまいますので冷暗所といったような場所(室内で暖房の暖気が届かないような場所)が良いのではないかと思います。
そして、湿度ですが、これも何パーセントということではなく、適切な湿度を維持する為には、新聞紙でさつまいも1本1本を包んで保存します。さつまいもを新聞紙で包むと新聞紙が温度と湿度の管理を行ってくれます。例えば、雨が多い日が続くような時は、新聞紙が水分(湿度)を吸い取ってくれます。また、寒気が流れ込んだ寒い日には新聞紙が温度調節をしてくれます。このような事からさつまいもを美味しい状態で長く保存するには、土付き、泥付きのさつまいもを1本1本、新聞紙で包んで温度15℃前後の冷暗所(エアコンの暖気が届かない場所)で保存する方法が1番です。ビニールに入っている、洗ってあるさつまいもの場合、同じように新聞紙で包んで温度15℃前後の冷暗所で保管してもコーティングするもの(土や泥)が無いので長持ちはしませんので注意が必要です。土付き、泥付きが長持ちするさつまいもの最初の条件ということで、数年前までは安納芋を洗浄して出荷をしていましたが、今は、お届け先でも美味しい状態で長持ちするように洗浄はせず、土付き、泥付きで出荷をしています。さつまいもを栽培している農家さんや農業法人で土付き、泥付きで出荷をするのは、別に手抜きをしているというわけではなく、土や泥がさつまいものコーティングとなり、美味しい状態で長持ちをさせる為の条件のひとつだからなのです。
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さつまいもに芽が出てきたら?
先程も書きましたがさつまいもを新聞紙で包み、冷暗所で保管をしているとさつまいもに芽が出にくいという点もあります。さつまいもの芽は、じゃがいもの芽のように食べられないものではないので、芽が出たら速やかに取っていただければと思います。芽が出て、そのままにしているとさつまいもの中にある栄養が全て芽に集約されて、甘くない、スカスカの果肉のさつまいもになってしまいます。芽に関しては、10月や11月、もっと寒い1月や2月にさつまいもを買って温度の高く冷暗所ではないところに置いていると芽が出てきます。芽は出ても取れば良いのですが、出来れば冷暗所で保管をし、芽にさつまいもの栄養が行かないようにしてください。
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購入したさつまいもを長持ちさせる保存方法まとめ
さつまいもを長持ちさせるためには、まず購入時の選び方から気をつけることが重要です。特に、土や泥がついたさつまいもを選ぶことが大切で、これは自然のコーティングとして機能し、長期間の保存を助けます。洗浄されたさつまいもは、どんなに適切な方法で保存をしても保存期間が短くなりがちなので、すぐに食べる予定がない場合は避けるのが賢明です。
保存においては、温度と湿度が大きなポイントです。理想的な保存場所は、15℃前後の冷暗所です。暖房の影響を受けない場所に保管し、さつまいもを新聞紙で一本ずつ包むことで、湿度と温度のバランスを保ちながら保存できます。特に夏場や冬場の温度変化には注意が必要で、冷蔵庫に入れるのは避けるべきです。
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さらに、さつまいもに芽が出てきた場合は、早めに取り除くことで、栄養が芽に集中するのを防ぎ、果肉の質を保つことができます。これらのポイントを押さえ、適切な保存方法を実践することで、さつまいもをより長く、美味しい状態で楽しむことができるでしょう。