「オーブントースターで本格的な焼き芋が作れる!」そんなキャッチコピーに心惹かれたことはありませんか?実際にはアルミホイルの選び方ひとつで、その仕上がりには大きな差が生まれます。自宅で使っているいつものアルミホイルで包んだ焼き芋と最近、人気の焼き芋専用アルミホイルを使った焼き芋。どちらが手軽で美味しいのか、気になりますよね。今回の記事では、両者を比較しながら、焼き芋専用アルミホイルの実力を徹底検証しています。なぜ専用ホイルを使うと「ねっとり食感」や「深い甘み」が引き出されるのか、その秘密にも迫ります。さらに、時短や節電といった今の暮らしに合った利点も解説。最後まで読むことで、自宅で楽しむ焼き芋作りが驚くほど変わるヒントがあるはずですよ。
石焼き芋は家で作れる?
さつまいも。さつまいもの美味しい食べ方の一つに「焼き芋」があります。もちろん、ふかし芋や炊き込みご飯、他の料理として楽しむ方法もいろいろありますが、私は、さつまいもの一番美味しい食べ方は「焼き芋」ではないかと思っています。ただ、一つ問題があります。それは「焼き芋って家で上手に焼けるの?」ということです。この点が悩ましいところですね。オーブンやトースター、最近では炊飯器や電子レンジでも焼き芋が作れるといわれていますが、果たしてどうなのでしょうか。
石焼き芋とは?
ここで、若い人があまり知らない昭和の話を少し挟ませてください。昭和の頃、「焼き芋」といえば「石焼き芋」でした。軽トラックの荷台が改造されていて、石焼きができる仕組みになっていたようです。このあたりの記憶は少し曖昧ですが、確かにそんな感じだったと思います。そして、今では間違いなく近所迷惑になるであろう大音量のスピーカーで「いしやきーーいーーも~♪」という音楽を流しながら、幹線道路を走っていました。手を上げたり、いつも決まった駐車場所に行ったりすると、石焼き芋を買うことができました。正確には、母親や祖母が買ってくれて、焼き芋が入った紙袋を手渡されたのです。それが、冬の思い出でもあり、「さつまいも=焼き芋」という原点の思い出でもあります。最近では、あの「石焼き芋を売る軽トラ」を見かけることがめっきり減りましたね。話を元に戻すと、「焼き芋は石焼き芋が最高!」と思っている方々は、果たして家で焼く焼き芋に満足されているのでしょうか。気になるところです。因みに石焼き芋の味は、焼き芋の中でも特に甘みが引き立つと言われる調理法で作られています。その調理法は、石の上でじっくりと焼き上げることで、石が持つ均一な熱伝導率によりさつまいも全体にムラなく熱が伝わり、中身がしっとり、品種によっては、ほくほくと仕上がり、外は香ばしくなるのが特徴です。
石焼きいもが出来る!アルミホイル
家で石焼き芋なんて作れるわけがありませんよね。確かにその通りかもしれません。そこまで本格的に自宅で石焼きを再現するのは難しいでしょう。自宅やキッチンを改良するわけにもいかず、石焼き芋を売っていそうな場所やお店を探すしかないのか…そう思い、ネットで調べてみました。すると、なんと!ちょうど良さそうな商品が見つかったのです。その名も「石焼きいも【黒】サンホイル」。キャッチコピーは「包んでオーブントースターで焼くだけ!お家でカンタン!美味しい焼きいも!」とあります。これこそまさに、自宅で美味しい焼き芋を簡単に作れるツール、アイテムではありませんか!
家でやってみた
家に届いた「石焼きいも【黒】サンホイル」。手に取ってみると、これって普通のアルミホイル!?と、少しやられた感がありましたが、念のため開封してみました。すると、中のアルミホイルはなんと黒色。そして「ROASTED SWEET POTATO」という文字がプリントされています。これはもう、焼き芋専用のアルミホイルそのものです。この焼き芋専用アルミホイルは、幅25cm、長さ3.6mと、たっぷり使えるサイズ感。これなら、しばらく焼き芋に困ることはなさそうです。
使い方も非常に簡単で、焼き芋専用アルミホイルの内側をたっぷりと水で濡らし、その中にさつまいもを包むだけです。私は、さつまいもの皮にもたっぷりと水を付けたうえで、焼き芋専用アルミホイルの内側もたっぷり濡らしてから包みました。「しっかりと包んでください」と説明に書かれていたので、念のため数回確認しながら丁寧にさつまいもを包みました。
因みに普通のアルミホイルも
家にはシルバー色のアルミホイルもあったので、比較のためにそれを使ってさつまいもを包み、焼いてみることにしました。普通のアルミホイルで作る焼き芋は過去にも何度か試したことがあり、今回もその時と同じような手順です。隙間ができないように、ピッタリとフィットするようにしっかり包みました。
焼いてみた。
焼き芋専用アルミホイルの箱には、「1000Wのオーブントースターで約20分。焼き上がりの目安(直径約4cmの場合):●ねっとり系は約25分(紅はるか、安納芋)●ほくほく系は約20分(鳴門金時、紅あずま)」と書かれていました。しかし、家のオーブンの正確な温度が分からず、いつもおおよそ40分くらいで焼き芋が出来上がるため、まずは焼き芋専用アルミホイルのパッケージに記載されている時間を基準にして、2本の焼き芋をセットしました。ねっとり系の目安である25分に合わせて焼き始めてみることにしました。
ん?早いですね!?焼き芋特有の香りがオーブンから漂ってきました。今回使用したさつまいもは、焼き芋にすると一番美味しいと言われている「安納芋」です。初めてこの安納芋を食べた時の感動は、今でも鮮明に覚えています。さつまいも、いや焼き芋に「ねっとり」とした食感があることを教えてくれた品種なのです。それまで食べていたさつまいもは、どちらかといえばホクホク系と呼ばれるものが多かったと思います。確か、昭和の頃の石焼き芋は、このホクホク系が主流だったように記憶しています。焼き芋と言えば、熱々のホクホク感で喉が少し詰まるような感覚で食べるもの、というのが以前までの焼き芋のイメージでした。
しかし、安納芋で作った焼き芋は違います。安納芋は水分が多い品種なのか、焼いても水分が抜けきらず、ねっとりとした食感と深い甘みが特徴です。焼くことでさらに甘さが引き立ち、焼き芋にした時の美味しさは私の中では最強です。そんな安納芋について書いている間に、部屋中はすっかり焼き芋の香りで満たされました。「焼き芋が出来上がりましたよ!」という感じです。パッケージには「串が刺さればOK」と書かれていたので、いつものアルミホイルで包んださつまいもと、焼き芋専用アルミホイルで包んださつまいも、両方に串を刺して確認してみました。
ん!?んんんん!?そんなまさか!焼き芋専用アルミホイルで包んださつまいもには串がスーッと滑らかに入っていきます。しかし、いつものアルミホイルで包んださつまいもには串がスムーズに入らず、力を入れてもなかなか通りません。これはさつまいもの個体差かとも思いましたが、焼き芋に使用した安納芋の大きさはほぼ同じサイズに揃えていたため、それほど個体差が出るとは考えにくいです。おそらく、焼き芋専用アルミホイルは火の回りが早いのかもしれません。実際、商品パッケージにも「外面が黒色だから中まで火が通りやすい」と記載されていました。この黒いアルミホイルが影響しているのかもしれませんが、詳しい理由については分かりません。
とりあえず、焼き芋専用アルミホイルで包んださつまいもを取り出し、いつものアルミホイルで包んださつまいもはさらに10分ほど追加で加熱しました(25分+10分で合計35分)。すると、ようやくいつものアルミホイルのさつまいもも串がスーッと入るようになり、ここで調理を終了しました。焼き芋専用アルミホイルで包んださつまいもが「食べてOK!大丈夫よ!」と合図を出す串通りの状態になるまで、いつものアルミホイルで包んださつまいもとの時間差は約10分。これは大きな差ではないでしょうか?
時短。これ今、実は大切なこと。
いつものアルミホイルで包んださつまいもで焼き芋を作るには約35分。焼き芋専用アルミホイルで包んださつまいもでは約25分。その差は10分です。「たった10分」と思うかもしれませんが、この10分の時短は意外と大きいのではないでしょうか?焼き芋を作っている間、その場を離れて他のことをするには時間が短く、ほとんどオーブンの前で待機していることが多いものです。その「何もしない時間」を10分短縮できるというのは、非常にありがたいです。さらに、最近ニュースでも報じられている通り、電気料金が急上昇しています。しかも、この高騰がまだ頭打ちではなく、どこまでも上がり続けるような状況です。メディアでも節電をテーマにした特集が増え、「昨年の電気料金は〇〇〇円。今年は〇〇〇円(上昇)。節電していなかったらもっと大変でした!」といった内容をよく目にします。このような背景を考えると、焼き芋専用アルミホイルによる時短は、節電にもつながり、まさに今の時代にマッチしていると感じます。大好きな焼き芋を、節電しながら楽しめるなら文句なしですよね。また、パッケージに「時短」や「短時間」といったキャッチコピーが目立つのも、製品に対する自信の表れなのではないでしょうか。
果たして美味しさ!?は…。ガチンコ勝負の行方は?
焼き芋から時短、さらには節電という話にまで発展しましたが、肝心の味はどうなのでしょうか?焼き上がった焼き芋をそのままカットしてみました!本来であれば、同じ時間で焼き上げた2つのさつまいもを割って「こうなりました」と比較したかったのですが、いつものアルミホイルで包んださつまいもは串が通らず、この状態では食べられないのではないかと思いました。「勿体ない!」という気持ちが先に出てしまい、いつものアルミホイルで包んださつまいもはさらに10分加熱することにしました。一方、25分加熱後の焼き芋専用アルミホイルで包んださつまいもは、すでに食べられる状態に仕上がっていました。
いつものアルミホイルで包んだ焼き芋は、串が入らず、食べられる状態ではありませんでした。一方、焼き芋専用アルミホイルで包んだ焼き芋の切り口を見ると、どちらもなんとなく同じようなオレンジ色で、見た目にも「ねっとりとした」感じが伝わります。丁寧にアルミホイルを外し、さっそく食べてみることにしました。
先にお伝えしておくと、さつまいもには個体差があります。しかし、焼き芋専用アルミホイルで包んださつまいも(焼き芋)のほうが、より甘く感じられました。ねっとりとした食感も、こちらのほうが優れているように思います。黒いアルミホイルの焼き芋専用アルミホイルは、研究を重ねた末にたどり着いた逸品なのでしょう。少し調べてみたところ、この商品はロングセラーで大人気とのこと。知らなかったのは、もしかして私だけでしょうか?もしかすると、みんなこの焼き芋専用アルミホイルを使い、家で当たり前のように美味しい焼き芋を楽しんでいるのかもしれません。気になったので、この商品を作った会社についてネットで調べてみました…。
えっ!?リニューアル品が出てるじゃないか!?
要するに、バージョンアップを重ね、さらに「焼き芋専用」に特化したアルミホイルであることを期待したいところです。そして、自宅で簡単に、時短で、美味しい焼き芋を作れるアイテムへと進化していることを願っています。しかし現時点では、市場には今回紹介した焼き芋専用アルミホイルのような商品が多く出回っています。ロングセラーであり、さらにベストセラーという大人気商品を、まずは試してみるのも良いのではないでしょうか?気が滅入るような憂鬱な冬も、この焼き芋専用アルミホイルのおかげで、自宅で美味しく、時短で焼き芋を楽しめるようになれば、少しだけ楽しい冬に変わるかもしれません。