炊飯器で作る焼き芋はかなり甘い!これはやってみる価値あり!実際に炊飯器で焼き芋を焼いてみた!お気に入りのさつまいもを炊飯器に入れてほぼ放置で完成!

焼き芋は、もはやはブームではなく、ひとつの文化になりつつある2024年。「さつまいも博」を筆頭にさつまいも、焼き芋に関するイベントは全国で…しかも大規模に行われるようになったのは最近の話では無いようで…。そんな焼き芋のプロがさつまいもを厳選し、貯蔵方法も考え抜いた方法で、焼き方も色々なプロならではの焼き方で勝負するという焼き芋の反対側にあるのは「お手軽に」、「簡単に」…もっと言うと「安価で作れる」焼き芋というのがあるのではないだろうか?

炊飯器で焼き芋が作れるのか?

当メディアでも「フライパンを使って焼く」もしくは「時短で焼くにはどうしたら良いのか?」等の記事もあるように…この「お手軽」「簡単」というのを私も含み、かなりの人は色々と探しているように思えるのだ。

そのような中、当メディアの記事の中でも「炊飯器」を使って焼き芋を焼くという記事もあるのだが…実際に自分でやってみたいと納得しないという面倒な性格から実際に炊飯器を使って焼き芋を焼いてみた。でも最初からひとつ…「???」という問題が見つかる。炊飯器ってお米を炊くのに使うことが多いのだから「焼き芋では無く、ふかし芋」ではないか?と思ってしまう。

今回、使用したのは「シルクスイート」。

普通にスーパーに陳列していた商品。貯蔵方法が凄いとか?数カ月指定温度、湿度で貯蔵した!というような高級焼き芋専門店や焼き芋のプロが使用するようなさつまいもとはちょっと違うさつまいもなのだ。誰でもどこでも簡単に購入ができるスーパーで販売しているさつまいも。これなのだ。しかし、そのようなさつまいもの中で選び抜いたのは「大きさ」。というのも炊飯器は、一人暮らしもしくは二人暮らし用のちょっぴり小型タイプの3合炊き。本当は、「紅はるか」のような「ねっとり」系の代表格でもあるようなさつまいもを使用したかったのだが…この時期の「紅はるか」は、大きく(私が行ったスーパーがそうだったのかもしれない)1本単位で販売されているものが多く…「炊飯器に入らない」という理由で断念したのだった。スーパーの野菜売り場のさつまいもコーナーで大きさを選び…と簡単に書いたのだが…後ろで商品を補充していた店員は「この人、何やってんだ?」という感じだったかもしれないくらい、たっぷりと時間を使い、「炊飯器に入る大きさ」のさつまいも・シルクシートを探し求めたのだった。紅はるかとシルクスイートとの違いはこちらを参照して欲しい。

そのような感じで選んだのがこのシルクスイート。2本で230円。

まず、シルクスイートを洗い、果皮についた水分をふき取り、両端をカット。本来ならアク抜きをしたかったのだが、「お手軽」そして「時短」ということで、今回は「アク抜き」をせず、炊飯器に入れる。

シルクスイートの1本が少しだけ大きすぎたので少し大きく両端をカット。シルクスイートを入れる前に、水を200ccを入れる。

炊飯器に水を張った状態の中、自宅にあった「粗塩」を少々(塩を入れる味が大きく変わるということを既に学習済の為)。詳しくはこちら記事を参照して欲しい。

水200ccと粗塩少々で作った塩水の中にシルクスイートを入れる。

中に入ったシルクスイートの果皮に水分(塩水)がまんべんなく付くくらいに数回、転がしてみる。

ここまでで準備は完了。最近の炊飯器は、お米を炊くだけではなく…いや…お米を炊くにしても銘柄で中に入れる水の量や炊く時間を変えられたり、パンを作れたり、調理モードなるものがあったりと「炊飯器1台でいいじゃん」というくらいなんでも作れるくらいになっているのだ。調理モード等があるのだが「玄米モード」が良いということが当メディアの記事でもあるので今回は「玄米モード」で焼き芋を作ってみた。

玄米モードを選択

玄米モードは「85分」とのことなので炊飯器のスイッチオン!ここから85分。これが長いのか?短いのか?初めてなのでなんともよくわからず…。

残り時間が35分になった頃(炊飯器のスイッチを入れて50分経過)部屋中が焼き芋というのか?ふかし芋というのか?湯気と一緒にさつまいもの香りが出て来るので、これがなんとも言えない「食欲を掻き立てる」感じなのだ。このさつまいも(焼き芋・ふかし芋)の香りは、待っている時間を忘れさせてしまうくらいな感じなのかもしれない。

香りに包まれて、あっ!という間に「残り1分」。この時間帯になるとさつまいも(焼き芋・ふかし芋)の香りにも慣れてきてしまっているので、香りではなく、出来立てを食べたい!という想いになっているのだ。

ピーピーピー。

炊飯器から出来たよ~という音が聞こえたので、炊飯器を開けてみる。実は、ここで重要な注意があるのだ。炊飯器の蓋を開ける時、手前側から手を炊飯器側に伸ばして開けると、今まで貯めこまれていた熱気という蒸気がブワッ~と上がって来る。手の置き場所によっては「熱っ」となること間違いなし。既に私も手の置き場所が悪かった為、この「熱っ」を経験済。皆さんも注意して欲しいのだ。こんなことで火傷しては酒の肴くらいにしかならないのではないだろうか。

炊飯器の蓋を開けると、焼き芋ぽい感じになっているさつまいもがあり。トングを使い、アルミホイルの上に置き、アルミホイルで巻く。

ここもかなり熱いので火傷に注意が必要。

アルミホイルを使用して巻き上げて、予熱が取れるまでこのまま放置。

ん?炊飯器の中を覗くとこんな感じで蜜?お湯?のようなさつまいもの色に近いものが残っていた。

アルミホイルに包んで、待つこと15分。漸く手で触れるくらいの温度になったので、アルミホイルを外していく。ん!?蜜?お湯?と触ってみたのだが、手で触った後、ベタベタとしてきたのでこれは蜜だったのかもしれない。そのような感じで出来上がった焼き芋がこちら。

焼き芋というよりどちらかというと見た目は「ふかし芋」のような感じ。

半分に割ってみると…これがまた、凄い色。ゴールドというのか?さつまいもイエローというのか?途轍もなく凄い色なのだ。見た感じでは「ねっとり」、「しっとり」しているような感じ。では、早速、いただくことにしよう。

ん!ん!ん!これは甘い!かなり甘さが出ている。食感は、しっとりしているのだ。これは…止まらなくなる感じと言えば分かるだろうか?あっ!という間に1本完食。ん~しかし、ここまで甘くなるというのにはかなり驚いた。しかも、ほとんど放置していただけでこのクオリティー。炊飯器の勝利なのかもしれないのだが、放置していてこのレベルが出来るなら自宅で焼き芋を作る時は「炊飯器」を使わない手はないだろう。

そもそも焼き芋と言えるのか?

冒頭に書いた「炊飯器で焼き芋は作れるのか?」、これ。

この問題なのだが、出来上がったものを見ると焼き芋というより「ふかし芋」に近いのかもしれない。しかし、さつまいもは焼くことで糖度が上がるが、今回の炊飯器で作った焼き芋もかなり糖度が上がっていたようで、かなり甘かった。ふかし芋も美味しいのだが、そこまで甘いと感じることは今まで無かったが、炊飯器で作った焼き芋(ふかし芋)は、かなり甘い。塩が効いているのかもしれないが…。でも、ほとんど放置した状態で、この甘さ、この美味しさが出来るのであれば自宅で焼き芋(ふかし芋)を作るなら炊飯器を私はオススメしたい!

炊飯器から出して、すぐにアルミホイルで巻いているので、余った焼き芋(ふかし芋)は、冷凍にして、食べたい時に、冷凍のままオーブンで加熱すれば、二度焼きの美味しさが出て、更に美味しい焼き芋になるはず。今回、なるほど!と思ったことがあるとすれば、これだけ「焼き芋は炊飯器で作る」という事を推す人が多いのは、たぶん、この味を知っているからなのだろう。炊飯器で作る焼き芋(ふかし芋)は、驚くくらい簡単で、ほぼ放置して、途轍もない甘さが出るのだ。これは間違いない。自宅で焼き芋(ふかし芋)を作る時は、炊飯器をオススメしたいのだ!