焼き芋にすると美味しくなるさつまいもの共通点をさつまいもの会社で働く私がポイントを教えます!店頭に並んでいるさつまいもの形、大きさ、尻尾、そして1番大切なのは皮。プロが作る焼き芋の味に!

みなさん、冬になると暖かいものが美味しい時期になりますよね。この季節に食べる焼き芋は、また格別の美味しさだと思います。そこで、今回は、さつまいもの会社で働いているから分かる!美味しい焼き芋に出来るさつまいもの共通する特徴をみなさんに特別に教えちゃいます。

特徴① 美味しいさつまいもは形でわかる

みなさんは、さつまいもと聞いてどんな形のものを想像しますか?細長いもの?丸いもの?おそらく皆さんが思い浮かべるのは楕円形に近い、真ん中が太くなっているものでしょう。実は、丸の形に近いものほど、生芋の状態での糖度が高く、焼き芋になったときの糖度も高くなるのです。

皆さんが普段さつまいもとして食べている部分は、さつまいもの根の部分にあたり、栄養が貯蔵されながら成長していくので、栄養が少ないまま成長すると細長い棒形で、栄養をたくさん貯めながら成長した芋は丸形になるのです。

特徴② 美味しいさつまいもはデンプンの量で決まる

焼き芋の甘さは、生芋のデンプンの量で決まります。そもそもなぜ焼き芋が甘いのか?それは、生芋のデンプンが水分と加熱によってノリ状になり、酵素の働きによって糖化することで甘くなるのです。だから栄養を貯蔵されながら成長した丸い形の芋は美味しい焼き芋になるのです。ただし、丸型ではない安納芋でも、太い芋ならデンプンを沢山蓄えている場合があるので、お店に長い芋が多い時には、出来るだけ太い安納芋を選ぶと良いでしょう。

特徴③ デンプンの量は尻尾でわかる

美味しいさつまいもかどうかを判別するには、切り口を見るだけでわかります。さつまいもの切り口に黒い樹液の様なものがついているのを見たことがありませんか?これは、さつまいもが切り口を塞ぐための蓋になります。

この液はさつまいもの樹液の様なもので、栄養が多いさつまいもほど、この樹液の量が多い傾向にあります。さつまいもは収穫した時点では芋のツルがついた状態のため、そのツルを切り落としてから貯蔵されます。

余談ですが、このツルを切り落とす作業はサツマイモ農家の間では尻尾切りと呼ばれています。

特徴④ 美味しい焼き芋は皮で簡単に見分けられる

コンビニエンスストアやショッピングセンターへ行くと焼き芋が販売されているのをよく見かけることがあると思います。せっかく買うなら、販売されている焼き芋の中で1番美味しい!1番甘い!焼き芋を選んで食べたいですよね。

店頭で販売している焼き芋を買う際にチェックしてほしいポイントがあります。それは、焼き芋の皮です。美味しい焼き芋に共通している特徴として、焼き芋の皮が浮いているのです。焼き芋は低温で長時間加熱されることで濃厚で甘い焼き芋になります。皮が浮いている焼き芋は焼かれている間に水分が抜けて味が凝縮された濃厚な味わいの焼き芋なのです。

特徴⑤ 美味しい焼き芋は皮こそ本体?

みなさんは焼き芋を食べるときに皮を剥いて食べていますか?実は、皮を剥いてから食べるのは勿体無いことなのです。皮には焼き芋の香ばしさが閉じ込められています。皮ごと食べることで焼き芋の香ばしい風味をより一層感じながら食べることができます。また、焼き芋の皮には中身以上の食物繊維が含まれています。せっかく食べるなら、焼き芋の全部を無駄なく味わいたいですよね。

まとめ

いかがでしたか?今回は、美味しい焼き芋に共通する秘密をご紹介しました。やはり焼き芋を食べる時は一番美味しいものを選んで食べたいですよね。

しかし、さつまいもは品種によってホクホク系やねっとり系などいろんな種類があるので、いろんな種類の焼き芋を食べ比べしてみたいですね。それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。