失敗例から学ぶ!ねっとり焼き芋の作り方。焼き芋を上手に仕上げる成功のポイントとは?焦げたり固くなったりする原因と対策を解説します

「ねっとり系のさつまいもを買ったはずなのに、じゃがいもみたいな食感と味がする」「自分が目指してる焼き芋とは別物ができた」「焼き芋が焦げてしまった」そういう経験、ありませんか?せっかくおいしい焼き芋を作って味わおうとしていたにも関わらず、失敗してしまうと残念な気持ちになってしまいますよね。この記事では、焼き芋の失敗談や失敗する理由、おいしい焼き芋を作るためのポイントなどをご紹介します!甘くてねっとりとしたおいしい焼き芋を堪能するためにも、どういった失敗例があるのか、どうすれば失敗しないかをお伝えいたしますので、ぜひご覧ください。

焼き芋の失敗例①焼き芋が真っ黒に

さつまいもを濡れたキッチンペーパーで包み、新聞紙でさつまいもを巻いた上でアルミホイルを巻きます。この状態で、焚火で焼いてみたところ、真っ黒こげになった焼き芋ができてしまいました。

失敗する理由

この失敗例が起こった理由は、アルミホイルが破れてしまっていたことや、アルミホイルが巻けていない部分があったことにあります。焚火の火というのはとても強いものです。そのため、さつまいもを火から守るアルミホイルが破れてしまうと、さつまいもが炭化してしまうのです。

成功するポイント

アルミホイルに破れがないか、巻けていない部分がないか、しっかり確認するようにしましょう。なお、焼いている最中に破れを発見したら、火や調理器具から速やかにさつまいもを救出してくださいね!

失敗例②生焼け・芋が硬い

1時間から2時間くらいかけてじっくりと火を通した焼き芋。いつもなら柔らかくなるはずなのに、芋が硬いまま。そういう失敗談もあります。ねっとり系品種のさつまいもなのに、芋を割ってみてもねっとりしておらず、生焼けのようだったという失敗談もあるようですよ。

失敗する理由

失敗する理由として考えられるのは、さつまいも自体の熟成不足、もしくは傷んでいる可能性です。

成功するポイント

焼き芋にするさつまいもをしっかりと選ぶことが大事です。熟成が足りない場合や、傷んでいると思われるものは避けるようにしましょう。

失敗例③芋の一部が硬い

芋が全体的に硬いという失敗例以外にも、部分的に硬いままの焼き芋が出来上がることもあります。

失敗する理由

これも前項目で述べたとおり「熟成不足」「傷み」が原因として考えられるでしょう。

成功するポイント

さつまいもを選ぶ際に、ベストな状態のさつまいもを選択してください。具体的にどのようなさつまいもを選べば良いか、については後ほど「家で焼き芋を美味しく作るために」の項目でお伝えします。

失敗例④蜜が少ない

紅はるかや安納芋、シルクスイートといった品種のさつまいもは、蜜芋とも称されます。焼き芋にすると、皮の表面まで蜜がたくさん溢れてくるのが特徴です。ただ、この密芋と呼ばれる品種を使って焼き芋を作ったにも関わらず、蜜が少ない失敗例も。「きっと表面に蜜が出ていないだけだ」と思って芋を割ってみても、蜜が出てくることもない状態なら、失敗と思っておいて間違いないでしょう。ホクホク感のある焼き芋を求めている人なら良いかもしれませんが、ねっとりとした食感の焼き芋を求めている人にとってはがっかりな仕上がりです。

失敗する理由

この失敗例の場合、さつまいもの状態による場合もありますが、焼き芋の調理の仕方が適切でなかった可能性があります。

成功するポイント

「家で焼き芋を美味しく作るために」という項目で、美味しい焼き芋の作り方をご紹介していますので、そちらを参考に試してみてください。ポイントを押さえた調理を行うことで、より美味しい焼き芋を楽しむことができるでしょう。

失敗例⑤中身が薄い緑色で甘くない

焼き芋の中身が薄い緑色で甘さを感じられないようであれば、失敗例の1つであると考えられます。

失敗する理由

生の状態で切って数分も経たないうちに断面が緑色へ変色してしまうのは、さつまいもの成分がアルカリ性に傾いているということ。緑と黒を混ぜたような色になるようであれば、さつまいもが傷んでいる可能性が非常に高いです。

成功するポイント

さつまいもを切ってみて、すぐに変色するようであればそれを焼き芋にするのは避けておくのが無難です。

家で焼き芋を美味しく作るために

これまで焼き芋に関する様々な失敗談をご紹介しましたが、家で美味しい焼き芋を作るためにどういう手順を踏めば良いのかについて、この項目では詳しくご紹介します。

前準備①さつまいもを厳選

まずはさつまいも選びからです。どの品種のさつまいもを選ぶかというのも、非常に重要なポイントになるでしょう。

  • 濃厚でねっとり感を求めるなら「紅はるか」「安納芋」
  • しっとりで甘みの強い焼き芋が良いなら「シルクスイート」
  • バランスの良さを求めるなら「なると金時」
  • ほくほく感と優しい甘さが理想なら「紅あずま」

上記のように、品種によって味や食感が異なるので、自分の好みに合ったさつまいも選びをしてみてください。

お好みの品種が決まったならば、以下のものを選ぶことができれば尚良いと思います。

  • ひげ根(跡)が少ない
  • 持った時にずしっとした重量感がある
  • 傷が少なく、色つやが良い

前準備②さつまいもを塩水に漬ける

水の中に塩を少々入れて、さつまいもを20分浸します。塩味を先につけておくことで、焼き上がったさつまいもが甘くなります。

魚焼きグリルでの焼き方

さつまいもをアルミホイルで包みます。このとき、さつまいもとアルミホイルの間が空くようにふんわりと包むようにしてください。魚焼きグリルの下皿に水をたっぷりめに入れて、弱火で60分ほど焼きましょう(両面焼きグリルの場合※片面焼きの場合は90分)さつまいもは、低温で焼くことでデンプンが糖分に変化して甘みが増します。片面焼きグリルの場合は途中で何度かひっくり返してください。下皿に入れておいた水がなくなるようであれば追加します。さつまいもから蜜が出てきたら出来上がりです。

フライパンでの焼き方

キッチンペーパーを濡らし、さつまいもを包みます。その上からアルミホイルでふんわりと包んでください。弱火で片面40分ほど焼きます。このとき、煙が出ないよう注意してくださいね。竹串などを使い、スッと刺さるようであれば完成です。

オーブントースターでの焼き方

さつまいもをアルミホイルでふんわりと包んでください。オーブントースターに入れて120分ほど焼きます。その後、30分ほど追加で焼きましょう。焼き加減については、竹串をさつまいもに刺して確かめてみてください。

レンジでの焼き方

濡れたキッチンペーパーでさつまいもを包みます。その上からラップで包んでください。隙間ができないようにするのがポイントです。600Wで1分半加熱し、200Wで10分ほど加熱します(200Wがなければ解凍モードでOK)。竹串を刺して柔らかさを確認しましょう。竹串がスッと通るようであれば完成です。まだ硬いようなら200Wで30秒ずつ追加で加熱します。

まとめ

焼き芋の失敗談と焼き芋作りのポイントなどについてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。美味しい焼き芋を作るためにも、失敗に繋がってしまう注意点を事前にしっかりとチェックしておいてくださいね!