さつまいもの上手な保存・保管方法!さつまいもの会社で働いているから分かる!オススメのさつまいも長期保存方法!甘さが増したり、夏に焼き芋が食べられたりと良い事尽くしの長期保存方法を教えます!

皆さんこんにちは!朝晩は未だ寒さに凍える日々が続いていますが、お昼には少し暖かくなり、春の兆しが見えてきました。さつまいもの出荷もそろそろ終わろうかという時期ですが、美味しいさつまいもを夏にも食べたいですよね。そこで今日は、さつまいもを長期間保存する方法についてお話ししたいと思います。今から書く記事の内容を読んで頂ければ、さつまいもを夏にも食べることができます。

さつまいもの長期保存方法おすすめ3選

①生での保存方法

さつまいもの保存のために一番気をつけたいのは、ずばり「温度」と「湿度」です。さつまいもをそのまま冷蔵庫にいれて保存してはいけません。なぜなら、さつまいもは寒さと乾燥に弱い野菜だからです。さつまいもの保管に最適な温度は10度から15度、湿度は80%から90%なのですが、一般的な冷蔵庫内は2度から6度程度。野菜室でも3度から7度程度と温度が低く乾燥しているため、さつまいもは、表面から腐りだし、切り口の部分から水分が抜けて痛んでしまいます。さつまいもを長期間保存するには、さつまいもを1本ごとに新聞紙に包み、ビニール袋に入れて、口を縛らずに野菜室に入れて保存するのが良いと思われます。このようにすることで、新聞紙は「寒さ対策」、ビニール袋は「乾燥対策」になります。付け加えて書くと、店頭に並んでいるさつまいもは洗浄されてから販売されることが多いのですが、もし、土付きで販売されているものがあったら、そのさつまいもは、洗わずに新聞紙に包んでしまいましょう。表面の土がさつまいものコーテイングとなっており、洗ってしまうとかえってさつまいもが痛みやすくなってしまいます。

また、大きい傷が入って腐り始めている部分があれば、その部分は思いきってバッサリと切り落としてしまいましょう。切った後には断面を風にあてながら乾燥させてください。断面が切った時よりも白くなりサラサラになったら新聞に包み再度、保存してください。切り口から出る液は拭き取らずにそのままにしてください。この樹液には切り口を保護する成分が含まれています。乾くまでの間に断面が黒くなる場合もあると思いますが、これはさつまいものアクが酸化反応で黒くなっているだけなので心配ありません。

生で保管中のさつまいもに芽が出てしまった場合について

結論からいうと、さつまいもの芽には毒はありません。さつまいもは18度以上の状態で保管すると芽が出てきます。じゃがいもの芽にはソラニンという毒があることはみなさんもご存知と思いますが、さつまいもの芽には毒はないので、出てきた芽は早いうちに手でとってしまえば通常通り食べられます。ただし、芽が出てしまったさつまいもは中の栄養素、つまりさつまいもの旨味成分を吸い取られてしまい中身がスカスカで甘みも薄く食味は落ちますので、なるべく目が出にくい環境を維持してください。さつまいもの芽が5cm以上伸びていたら、その芋は思い切って種芋にするのもいいかもしれません。芽が長く伸びた芋はどうしても普通の芋と比べると味が落ちてしまうことが多いのです。その場合は、家庭菜園として育ててみるのも一つのさつまいもの楽しみ方になると思います。

芽が出た芋を家庭菜園で育てる場合には?

家庭菜園として植木鉢で育てる場合には、芽が出ている部分が埋まらない深さで土に埋めてください。芽が育っていくとそれが芋の苗になります。苗の根元の太さがストロー程度になったら、茎の先端の部分から20センチ程度で切り取ってから別の鉢に移し替えます。この時、茎の先端と葉っぱの数枚だけが表面に出てくる深さまで入れてください。さつまいもは茎から葉っぱが枝分かれする部分にできるので、深く植えないとさつまいもができないので注意してください。植え終わった後は、水をたっぷりとかけてください。水が少ないとせっかく植えた苗が枯れてしまいます。移し替えてから3日もすれば茎から白い根が出てきて苗が成長していきます。自分で育てたさつまいもは市販とはまた違った美味しさがあると思いますので、ぜひお試しください。

②焼き芋や蒸し芋にして冷凍保存

生での保存に自信がない方には焼き芋にしてからの冷凍保存をおすすめします。生の状態での保存は、芋が痛んでしまうことが心配ですよね。生での保管が難しい場合には加熱調理をしてから冷凍保存することをおすすめします。

生のまま冷凍してしまうと、解凍した時に水分と一緒に芋の旨味成分も抜けてしまい、美味しさも半減してしまいますが、一度、焼き芋や蒸し芋にしてから冷凍保存すれば、解凍後にも美味しく食べられます。

また、冷凍焼き芋にすれば、夏にはアイス代わりに食べられます。夏場なら、室温で解凍出来ますので解凍を開始してから5分程度たった頃が食べごろです。焼き芋のなめらかな食感と濃厚な甘さがとても美味しい今まで食べていた焼き芋と一味違った味が楽しめるはずです。お好みでバニラアイスと合わせたり、塩やバターを乗せると更に美味しく食べられます。

③ペーストにして冷凍保存

生芋で保存、焼き芋・蒸し芋にしてから保存と比べると少し手間がかかりますが、さつまいもをペースト状にしてから冷凍保存する方法もおすすめです。加熱したさつまいもの皮を剥いたらジプロックに入れて潰してペースト状にし、最後に板状に整えてから空気を抜いて冷凍すれば、冷凍庫の中でスペースをとらずに保管できます。料理に使う時には袋から取り出して包丁で必要な分だけ切り取りながら使うのがおすすめです。ペースト状にしたサツマイモはいろんな料理に使えます。カレーやシチューに入れれば甘口になり、とろみがついてコクがでます。豚汁に入れたりしてもいいですね。

さつまいもの保存方法まとめ

最後におさらいです。

  • 生芋を冷蔵庫で保管する時には新聞紙に包み袋に入れる。
  • 生での保管が難しい場合には焼き芋は蒸し芋で冷凍保管。
  • 冷凍庫内に場所が無い場合にはペースト状にして、板状にして冷凍保管。

以上がさつまいもの保管方法おすすめ3選になります。みなさんもさつまいもを保管する際には是非参考にしてみてください。