紅はるかとシルクスイートを徹底解剖!焼き芋ブームを牽引するさつまいもの人気品種の味や特徴、食感の違い、甘さの違い、美味しい時期、気になる価格の違いを調べてみた!

焼き芋ブームを牽引する品種である、「紅はるか」と「シルクスイート」。人気急上昇中の2つの品種なので、味や食感の違いが気になる人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、紅はるかとシルクスイートの違いについて解説します。おいしい時期や、価格の違いについてもご紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

紅はるかとシルクスイートの違いは?

焼き芋ブームで人気に火がつき、多くの人を虜にしている「紅はるか」と「シルクスイート」は、甘さと食感に大きな違いがあります。紅はるかは、ねっとりとした口あたりに加えて、芳醇な香りと蜜のように濃厚な甘さが魅力です。シルクスイートはその名前のように、シルクに似たなめらかな舌触りが印象的。ホクホクとねっとり両方を兼ね備えた、独特の食感が楽しめます。

濃厚な味わいの紅はるか、上品な舌触りのシルクスイートと覚えておきましょう。

紅はるかとシルクスイートはどちらが甘い?

紅はるかとシルクスイートは、どちらも一般的なサツマイモに比べて甘い品種です。ただし、その糖度には大きな差があります。一般的なさつまいもの糖度が6.9度ほどなのに対し、糖度が約8.8度のシルクスイートは、甘さを十分に感じられる品種です。一方の紅はるかの糖度は、約30度。焼き芋にすると、なんと50度ほどの高さに達します。甘さが魅力の2つのさつまいもを比較すると、紅はるかはシルクスイートの3倍ほど糖度が高いため、紅はるかのほうが甘い品種といえます。

紅はるかとシルクスイートの特徴

ここからは、紅はるかとシルクスイートの特徴を紹介します。人気の高い2つの品種を比較してみましょう。

ねっとり系の蜜芋!紅はるか

名前 紅はるか(べにはるか)
産地 主に九州地方
旬の時期 11月〜1月ごろ
糖度 30〜40度前後
食感 ねっとり

紅はるかは、見た目の美しさに定評のある「九州121号」と、皮の色や味が優れた「春こがね」を交配させて生まれた品種です。安納芋と比較されることも多い紅はるかは、ねっとりした口あたりを楽しめます。特徴的なのが、濃厚で非常に強い甘み。しっかりとした甘さでありながらも、すっきりした後味が魅力で、一度食べるとファンになる人が続出する品種です。とはいえ、掘り立ては繊維が多く、全くおいしさを感じられません。収穫後に数カ月熟成し、糖化が進んだ11月〜1月ごろに、甘みが増した紅はるかを味わえます。

絹のようななめらかさ!シルクスイート

名前 シルクスイート
産地 千葉・茨城県など
旬の時期 11月〜2月ごろ
糖度 約8.8度
食感 しっとりなめらか

シルクスイートは、ほどよい甘さの「春こがね」と、なめらか食感の「紅まさり」を掛け合わせて作られた品種。紅はるかに比べると、まだ出荷量は少なめです。通常のさつまいもよりも高い糖度を誇りながら、上品な甘さが特徴。8月下旬ごろから10月ごろに収穫時期を迎えます。収穫してすぐはホクホクした食感ですが、1ヶ月ほど熟成させることで粘質に変化。甘さも増すため、11月からがおいしい時期です。紅はるかよりも甘さ控えめですが、なんといっても特徴的なのがその食感。焼き芋にするとしっとり絹のような、なめらかな舌触りを楽しめます。スプーンですくって食べられるほどのスムースな食感には、スイーツに匹敵する魅力があります。

紅はるかとシルクスイートの値段

通販やスーパーで購入する際の価格も気になるポイントです。紅はるかとシルクスイートの値段をチェックしてみましょう。

紅はるかの値段

1本あたり200gの場合 紅はるかの値段相場
1本 150円前後
1kg 約700円

紅はるかは1本(200g)あたり、約150円が目安です。中サイズのさつまいもは1本150〜350g前後のため、重さによっても価格は変動します。例えば、紅はるかのブランド品種であるJA大分の「甘太くん」は、紅はるかのサイズに合わせて5kgあたり2,700〜3,600円ほどで販売されています。

紅はるかは、収穫されてから熟成を経て出荷されるため、市場に出回るのは11月以降です。スーパーでは1袋300円前後で販売されているものがあるので、たっぷりお得に購入したいなら、通販での購入を検討するとよいでしょう。

シルクスイートの値段

1本あたり200gの場合 シルクスイートの値段相場
1本 200円前後
1kg 約1,000円

シルクスイートは1本(200g)あたり、約200円が目安。スーパーではあまり見かけないシルクスイートですが、1パックあたり400円前後で販売されているところもあるようです。キズなどがある訳あり品なら、5kg・3,000円前後で販売している場合もあるため、時期に合わせてチェックしてみるのもおすすめです。

シルクスイートも、収穫後に熟成してから出荷されるのが一般的。ただし、掘り立てでも甘みを感じるため、熟成して粘質に変化する前のホクッとした食感を楽しめる8月下旬ごろに、期間限定で販売する農家もあります。気になる人は、収穫後すぐが狙い目です。

まとめ

紅はるかとシルクスイートは、どちらも人気の高いさつまいもです。上品な甘さと独特の食感は、食べる人を虜にします。濃厚な甘さの「紅はるか」、なめらかな舌触りの「シルクスイート」など品種による違いを考慮して、お気に入りを選ぶとよいでしょう。おいしい時期を逃さないように、通販サイトなどを早めにチェックしておくのがおすすめです。