【さつまいもの人気品種5選】人気品種のさつまいもを美味しさや栄養価で徹底比較!安納芋、紅あずま、紅はるか、鳴門金時、シルクスイートまで

ホクホクとした紅あずまや、ねっとりとした食感が人気の安納芋など、サツマイモにはさまざまな品種があります。今回は、その中でも人気の品種を5つ紹介します。品種ごと食感や味の特徴をまとめました。また、おいしさとともに気になるのが栄養やカロリーです。この記事ではサツマイモの栄養価についても解説します。サツマイモを食べるときの参考にしてみてはいかがでしょうか。

品種ごとのおいしさを紹介!

サツマイモは国内だけでも60種類以上栽培されていると言われています。その中でも人気がある品種の特徴やおいしさを簡単に紹介します。

安納芋

安納芋はねっとりとした食感と濃厚な甘さが特徴のサツマイモです。ねっとり系サツマイモ人気の火付け役としても有名になりました。他のサツマイモよりサイズはやや小さめですが、甘さが凝縮されています。その糖度は約20度です。焼き芋にするとさらに甘くなり、糖度は40度にも達します。安納芋を割ると、黄色がかったきれいなオレンジ色の果肉が見えます。中には甘い蜜がたっぷりで、濃厚な甘さが味わえるサツマイモです。

紅あずま

昔から馴染みの深いホクホクとした食感のサツマイモです。東日本を中心に栽培されており、ポピュラーなサツマイモとして食べられています。果肉の色はきれいな黄色で、食べてみるとやさしい甘さが感じられます。糖度は約14度で、加熱すると約30度前後です。

紅あずまはサツマイモに含まれる水分量が少ないことから、ホクホクとした粉っぽい食感となります。焼き芋をはじめ、天ぷらやふかし芋などさまざまな料理に使いやすい品種です。

紅はるか

非常に濃厚な甘さとクリーミーな食感が特徴のサツマイモです。糖度はそのままの状態でも約30度あり、焼き芋にするとなんと60度に達することもあります。サツマイモというより、もはやスイーツのような味わいです。

2010年に栽培が始まった品種ですが、その人気は高く全国的に広まっています。紅はるかの甘みの主成分は麦芽糖です。そのため濃厚ではあるものの、けっしてくどすぎない絶妙な甘さとなっています。食感はしっとりとしており、なめらかな口当たりです。

鳴門金時

徳島県を中心に、主に西日本で流通しているサツマイモです。ホクホクとしながらも、しっとりとした食感も味わえる絶妙な口当たりをしています。一般的な紅あずまなどのサツマイモより、さらに鮮やかな黄色の果肉と美しい紅色の皮が特徴です。

この皮が金時豆のような色合いをしていることから、鳴門金時と呼ばれるようになりました。糖度は約13度で自然な甘さが特徴です。焼き芋にすると、よりホクホクとした食感が味わえます。

シルクスイート

シルクスイートという名前の通り、シルクに例えられるなめらかさが特徴の品種です。サツマイモに含まれる水分量が多いので、上品な舌ざわりやしっとりとした食感が味わえます。ホクホク系の一般的なサツマイモにはない味わいです。

糖度は約8度で多くの甘い品種よりは低いですが、やさしい甘さを好む方にはおすすめです。また独特のなめらかな食感から、スイートポテトやプリンなどの材料としてもよく活用されています。もちろんふつうに焼き芋やふかし芋にしてもおいしく食べられます。

サツマイモの栄養価を紹介!

食べ物のおいしさとともに気になるのが栄養価やカロリー。ここからはサツマイモの栄養価を紹介します。

サツマイモはとても栄養豊富な食材

サツマイモは栄養豊富な食材で、食物繊維やビタミンC、カリウムなどが多く含まれています。サツマイモといえばおなじみの食物繊維には、腸の働きを助ける効果があります。ダイエット目的の方にもうれしい栄養素です。サツマイモにはさらにヤラピンと呼ばれる成分もあり、こちらも腸の働きを助けます。食物繊維と一緒にとれるのでさらに効果が期待できますね。

ビタミンCはコラーゲンの生成や美肌効果がある栄養素です。通常ビタミンCは熱に弱い特性がありますが、サツマイモに含まれるビタミンCは熱にも強いです。そのため焼いたり蒸したりしても問題なくビタミンCを取ることができます。

カリウムは豆や芋類に多く含まれている栄養素で、むくみ予防に効果があります。ナトリウムの排出を促すので、塩分のとりすぎや高血圧にも効果がある成分です。気になるサツマイモのカロリーは100gあたり約130kcalとなっています。ご飯は同じ量で約150kcalあるので、ご飯よりカロリーは低めです。適切に食べれば、太ることなく栄養もとれる食材といえるでしょう。

品種による栄養に違いは?

甘味が強い安納芋や紅はるかなどの品種のほうが、カロリーや糖質が高い傾向にあるといわれています。甘味があるということは、糖質も多く含まれるということだからです。ただ、品種だけでなく調理法によってもカロリー量は変わってきます。

また品種独特の成分として、たとえば安納芋にはβカロテンという栄養素が含まれています。βカロテンは生活習慣病の原因となる活性酸素を抑制する効果がある栄養素です。このβカロテンが多く含まれているため、安納芋はオレンジがかった色をしているのです。また一般的に紫イモと呼ばれるアヤムラサキやパープルスイートには、アントシアニンが多く含まれています。アントシアニンはブルーベリーに入っていることで有名な栄養素で、目の健康に効果があります。

まとめ

サツマイモの品種ごとのおいしさや栄養素について紹介しました。サツマイモはダイエットにもおすすめの栄養満点な食材です。ホクホクとしたやさしい甘さのサツマイモや密たっぷりのねっとり系サツマイモなど、さまざまな品種が日本全国で販売されています。それぞれ味や食感が違うので、ぜひあなた好みのサツマイモを探してみてください。品種の食べ比べもおすすめです。