秋冬の定番スイーツとして知られるスイートポテト。最近では、季節を問わずコンビニで購入できる便利さも人気を集めています。しかし、どのスイートポテトを選べば良いのか迷う方も多いのではないでしょうか。今回は、そんなコンビニで手軽に味わえるスイートポテトの食べ比べを洋菓子店のパティシエと一緒にしてみました。どれがあなたにぴったりなスイートポテトなのか?が分かるように詳細まで説明しています。次回、コンビニでスイートポテトを買おうとした際、参考になればと思っています。
コンビニで買えるスイートポテト2024年版
人気のある商品は、通年で販売されるようになり、旬の時期はテコ入れするという感じなのが今のコンビニスイーツではないでしょうか?え!?この時期にチョコレートのスイーツ?とか…よくあることですが、それは、BIGデータを自社で持っている強みなのかもしれません。この時期だけじゃなくこの時期にもこういう年齢層の人に売れているとか?そういう簡単なデータでは無いと思いますが、人気のある商品は、通年で販売されているような気がします。今回、紹介するスイートポテトも秋~冬だけじゃなく春や夏にも見たりしていると思うのですが…。今回は、洋菓子店のパティシエも一緒に試食してみました。
スイートポテトとは?
スイートポテトは、実は英語と日本語では異なる意味を持つ?ということで過去にaiでさつまいもの三大お菓子を生成した時の苦労が蘇るわけですが…洋菓子のスイートポテトは、さつまいもを使用した和洋折衷のお菓子で、秋~冬にかけて非常に人気があるスイーツです。基本的な作り方は、蒸したまたは焼いたさつまいもを裏ごしして、砂糖やバター、クリーム、卵黄を加えてペースト状にし、オーブンで焼き上げたものです。見た目は丸みを帯びた楕円形で、上部に艶出しとして卵黄を塗ることが一般的です。食感はしっとりしており、自然な甘さが特徴です。スイートポテトは、そのシンプルで素朴な味わいから、幅広い年齢層に親しまれており、秋の味覚としても人気があり、パティスリーやコンビニ、スーパーでもよく販売されており、自宅でも手軽に、簡単に作ることも可能です。そのスイートポテト、今回はコンビニで買えるスイートポテトの食べ比べをしてみました。
紅はるかのスイートポテトスティック(ファミリーマート)
ファミマのお芋掘り2024で登場した「紅はるかのスイートポテトスティック」。一番手がこんでいるのがこのスイートポテトかもしれません。一番下の赤紫色の部分は、最初、紫芋のペーストとかを使用したダブルスイートポテト!?と思っていたのですが、この部分は、さつまいもの皮をイメージしたクッキー生地。
このクッキー生地があるから上部のねっとり濃厚な甘さのスイートポテト部分が柔らかくても崩れることが無く、クッキー生地の食感もプラスされ、食感がどちらかというと少ないスイートポテトをどっしりとしたスイーツに変えています。
紅はるかのペーストをたっぷりと使用したスイートポテトの上には黒ゴマがあり、大学芋のような味変が楽しめます。この黒ゴマの香りも甘いスイートポテトには最適で食感も加わるので今まで食べたスイートポテトと少し異なる食感部分が楽しめると思います。袋の開け方も独特で、ねっとりと柔らかいスイートポテトを壊さない様に開封式と言いますか?横だけではなく袋の後ろから開けられます。柔らかいスイーツに多く使われることが多いようでこの部分も「紅はるかのスイートポテトスティック」のこだわりなのかもしれません。ねっとり濃厚な紅はるかとスイートポテトは濃厚な甘さもあり、食感もクッキー生地や黒ゴマでプラスされて美味しかったです。
今までのスイートポテトではなく美味しいスイートポテトをお探しなら間違いなく「紅はるかのスイートポテトスティック」かと思います。
原材料名:さつまいもペースト(国内製造)、砂糖、小麦粉、バター、液卵黄、マーガリン、クリーム、コーンスターチ、液全卵、いりごま、食塩/トレハロース、着色料(クチナシ、カロチン)、香料、乳化剤、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆を含む)
栄養成分表示 1包装当り(推定値)
エネルギー:181kcal
たんぱく質:1.9g
脂質:8.2g
炭水化物:25.3g
━糖質:24.5g
━食物繊維:0.8g
食塩相当量:0.05g
スイートポテトパイ(ローソン)
こちらのスイートポテトは関東限定?それとも私がよく行っているローソンがずーーと仕入れているのかもしれませんね。ほぼ一年中、買うことが出来る優れもののスイートポテトです。このスイートポテトは「スイートポテトパイ」でシャトレーゼの商品です。パッケージには「しっとりなめらかなシルクスイートと発酵バターを使ったパイ生地で作った」とあります。使用しているシルクスイートは茨城県産(さつまいもの40%)。シルクスイートの絹のような食感としっとりした質感が活きたスイートポテトパイになっています。
この「スイートポテトパイ」も実は結構、手が込んでいます。サクサクのパイ生地は発酵バターを使用していることでバターの香りが強く、見事にサクサクした食感。スイートポテト部分も2層になっており、柔らかいペーストを活かしたスイートポテト層とさつまいもを崩したようなさつまいもの食感を楽しめる層があります。スイートポテトには白餡で味を調え、サクサクのパイ生地との相性も最高のスイートポテトパイになっています。私の家の近所だけがそうなのかもしれませんが、この美味しさなら通年で販売していても間違いなく手にとってしまうレベルの美味しさです。
さつまいもの食感と甘く濃厚なスイートポテト、そしてサクサクのバターの香りが漂うパイがお好みなら間違いのない美味しさです。
原材料名:さつまいもペースト(インドネシア製造、国内製造)、砂糖、麦芽糖、白いんげん豆、小麦粉加工品(小麦粉、バター)、マーガリン、卵、加糖練乳、小麦粉、本みりん、食塩/セルロース、香料、乳化剤(大豆由来)
栄養成分表示 1個当り(推定値)
エネルギー:193kcal
たんぱく質:2.7g
脂質:6.1g
炭水化物:32.2g
食塩相当量:0.1g
焦がしバターとバニラ香るスイートポテト(ローソン)
「焦がしバターとバニラ香るスイートポテト」と検索してもなかなか見つからないローソンで販売されているスイートポテト。こちらも地域限定なのかもしれません。北海道産生クリームを使用し、バニラと焦がしバターの香りを追加されたスイートポテト。見た目は黄金色で柔らかな感じ。
食べてみると今回のスイートポテトの中では一番、さつまいもの食感…ほくほく感というのが正しいのかもしれません。ねっとり系のさつまいも品種を使用してねっとりとした食感が多い中、ほくほく感が少しでもあるこのスイートポテトは貴重な存在かもしれません。
見た目の美しさとさつまいも感を感じることができる「焦がしバターとバニラ香るスイートポテト」は、さつまいも感が好きな方にはぴったりのスイートポテトではないでしょうか?
原材料名:さつま芋(国産、ベトナム産)、砂糖、クリーム(乳成分を含む)、バター、さつま芋ペースト、卵黄(卵を含む)、バターオイル、卵黄粉、全粉乳、バニラビーンズソース、食塩/トレハロース、香料
栄養成分表示 1個当り(推定値)
エネルギー:111kcal
たんぱく質:0.9g
脂質:4.5g
炭水化物:17.2g
━糖質:16.4g
━食物繊維:0.8g
食塩相当量:0.02g
黄金色スイートポテト(セブンイレブン)
正面のパッケージに書いているように「マダガスカル産バニラビーンズ使用」の黄金色スイートポテト。ねっとりとしたスイートポテトの王道とも言える黄金色スイートポテトの表面は、焼き色が若干付くくらいで見た目にも食欲をそそる感じ。ねっとりとしたスイートポテト部分は、生クリームとのバランスが優れていてあっという間に口の中で溶けてしまうような錯覚さえ覚えます。後味としてさつまいもの香りとバニラの香りが追いかけてくるような感じなのです。
黄金色スイートポテトの凄いところは味や香りだけではなく、スイートポテトの下敷きに専用のペーパートレーがある事とパッケージの内側に専用のシートが1枚入っている事ではないでしょうか?どちらもパッケージ(袋)から簡単に取り出せます。ここまでねっとりとした食感に仕上げていると袋の内側にべったりとスイートポテトが付いてしまい、袋から出すのが大変…もしくは形が崩れてしまう…こんな事が一切ないパッケージになっています。さすがに凄い!と思うレベルのスイートポテトとそのスイートポテトを入れるパッケージ(袋)。セブンイレブンのオフィシャルサイトによれば原材料の高騰により値上げをしているとのことですが値上げ8円でこのクオリティというのは凄いことです。
因みに一緒に試食をした洋菓子店のパティシエは、黄金色スイートポテトの食感が1番美味しいと話していました。
原材料名:さつまいも加工品(国内製造)、液卵黄、砂糖、バター、加糖練乳、麦芽糖、生クリーム、水あめ、みりん、バニラペースト、食塩、(一部に卵・乳成分を含む)
栄養成分表示 1包装当り(推定値)
エネルギー:137kcal
たんぱく質:1.5g
脂質:6.5g
炭水化物:18.0g
━糖質:16.9g
━食物繊維:1.1g
食塩相当量:0.02g
コンビニで買えるスイートポテトまとめ
今回、ご紹介したコンビニのスイートポテトは、それぞれが個性的で選ぶ楽しさがあります。ファミリーマートの「紅はるかのスイートポテトスティック」は、濃厚な甘さとクッキー生地、黒ゴマが絶妙なバランスを生み出しており、食感の変化が魅力。一方、ローソンの「スイートポテトパイ」はサクサクのパイ生地としっとりとしたスイートポテトが贅沢な味わいです。また、セブンイレブンの「黄金色スイートポテト」は、ねっとりとした食感とバニラの香りが広がり、一口で満足感を得られる一品。どのスイートポテトも一度は試す価値があり、自分好みの味を見つける楽しさがあります。次回、ぜひコンビニでのスイートポテト選びの参考にしてみてください。