さつまいもに花は咲くの?さつまいもの花はどんな花?なかなか咲かない?さつまいもの花が咲く条件とは?さつまいもの花言葉や由来、幸運のしるしと言われる理由は?

さつまいもにも、花が咲くのをご存知ですか?さつまいもは、ごはんのおかずからスイーツまで、幅広く使える万能食材といったイメージが強いですが、ほかの植物と同様にきれいな花を咲かせます。本記事では、さつまいもの花の特徴や開花条件・花言葉などをご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

さつまいもの花はどんな花?

さつまいもの花を、実際に見たことがある人は少ないでしょう。あまり花が咲くイメージがありませんが、実はとても可愛らしい花を咲かせます。さつまいもはヒルガオ科の植物。朝顔によく似た、薄いピンク色や紫色の小さい花が咲きます。さつまいもの花は、一般的な植物と違って、毎年決まった時期に必ず咲くわけではありません。特定の条件がそろわないと開花しないため、見つけられたらラッキーです。

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なかなか咲かない?さつまいもの花が咲く条件

さつまいもの花は、ある厳しい条件がそろったときに開花するといわれており、本州ではなかなか見かける機会がありません。ここでは、さつまいもの花が咲く条件を3つご紹介します。

日照時間が短い時期

さつまいもは、短日植物の一種。「短日植物」とは、日照時間が短い時期に花を咲かせる植物です。さつまいもと同じヒルガオ科の朝顔も、短日植物です。しかし、さつまいもは朝顔に比べて鈍感な短日性であるといわれており、長期間におよんで短日条件に置かれる必要があります。日本の夏は日が長く、日照時間が短くなるのは秋以降。秋が深まり、短日条件がそろった頃には冬を迎えてしまうため、開花は難しいとされています。

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気温が高い地域

さつまいもの花は、熱帯・亜熱帯の地域で咲きやすいとされており、気温も重要な条件のひとつです。先述のとおり、さつまいもは短日植物のため、日照時間が短いことがポイントですが、冬の寒い時期は、日照時間が短くとも花は咲きません。本州の冬は、熱帯・亜熱帯の気候とはまったく異なるため、開花はしづらいといえるでしょう。

栽培時に問題がある場合

さつまいもの花が咲くときは、栽培時になにか問題がある場合が多いです。具体的には、下記のような原因があります。

  • 干ばつ気味であった
  • ねずみをはじめとする動物にさつまいもをかじられた
  • 病気に感染
  • 赤土マルチでの栽培時の肥料不足

通常、さつまいもは土の下で根を張り子孫を残しますが、生長が悪く、子孫を残せない場合に花が咲くとされています。「生長が悪い」と聞くと心配になってしまいますが、花がついたさつまいもを食べても問題はありません。しかし、花が咲くさつまいもは、そもそも実がならないことも多いです。

さつまいもの花はどこで見られるの?

さつまいもの花は本州では非常にめずらしく、なかなか見かける機会が少ないですが、「日本ではまったく見られない」というわけではありません。沖縄や鹿児島では、さつまいもの花を見ることが可能です。沖縄をはじめとする亜熱帯気候の地域は、気温が高く日照時間も短いことから、さつまいもの花が咲く条件がそろっています。本州でこの条件をそろえることは難しく、見かけたらとても運がよいといえるでしょう。

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さつまいもの花言葉と由来

どんな植物にもそれぞれ花言葉がありますが、さつまいもにも、とてもすてきな花言葉があるのをご存知でしたか?ここでは、さつまいもの花言葉とその由来をご紹介します。

乙女の純情

とてもロマンチックな花言葉ですね。これには2つの由来があるとされています。

  • 朝顔の花に似ているから
  • 薩摩藩の家庭の風習から

さつまいもは、朝顔と同じヒルガオ科の植物であり、花の色や形もよく似ています。花言葉は、似ている花のイメージから付けられることも多く、さつまいもの花言葉は朝顔に由来しているのではないかといわれているのです。

朝顔の花言葉は、「愛情」「あふれる喜び」「固い絆」。ほかにも、「私はあなたに絡みつく」といった情熱的な意味もあります。これらの言葉から、「乙女の純情」といった可憐な花言葉が生まれたのでしょう。

もう一説は、現在の鹿児島県である、薩摩藩の風習に由来するものです。鹿児島は、いわずと知れたさつまいもの名産地。古くから生活の中にさつまいもが根付いていた鹿児島では、「美味しい芋焼酎を作れる女がイイ女」とされていたようです。当時の若い女性たちは、花嫁修業として焼酎づくりを母親から教わっていたのだとか。すてきな結婚生活に憧れ、日々腕を磨く女性の姿を、「乙女の純情」と表したのではないかとされています。

幸運

こちらは、さつまいもの特性に由来する花言葉です。さつまいもの花が咲く条件は、日照時間が短いことと、温暖な気候であること。沖縄などの亜熱帯の地域では当たり前のように咲くさつまいもの花も、本州では「100年に一度しか咲かない」といわれるほど、遭遇できるチャンスは少ないです。簡単には見られないため、見かけたら運がよいということから、「幸運」の花言葉が生まれたとされています。一部の地域では「花が咲くと国によいことが起こり、畑の持ち主に幸運がやってくる」ともいわれていますよ。

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さつまいもの花は見かけたらラッキー!

普段は「植物」というよりも、「食材」として親しまれることの多いさつまいも。生態や花言葉を知り、よりさつまいもに興味が湧いた人もいるのではないでしょうか?さつまいもの花は、なかなか見かけることのできないレアな花なので、もし見かけた際はじっくりと観察してみてくださいね。

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