さつまいもを食べると増える!?幸せホルモン「セロトニン」。「セロトニン」が増えると起きる良い事とは?さつまいもを食べて増やそう!セロトニンを増やす手軽に続けられる方法とは?

人は、幸せや安心、安らぎなどを感じると、脳内で幸せホルモンが分泌されて、満たされた気持ちになります。幸せホルモンにはいくつかの種類がありますが、その中でも、さつまいもを食べて増やせると言われるのが、セロトニンと呼ばれるホルモンです。この記事では、さつまいもをどのように食べるとセロトニンの分泌を促せるか、またさつまいもで得られる幸せ感アップの方法をお伝えします。

さつまいもで幸せホルモン・セロトニンを増やす方法

セロトニンは、ストレスなどのマイナス感情を抑制する働きがあり、幸福感を得やすいことから、幸せホルモンと呼ばれています。さつまいもで幸せホルモン・セロトニンを増やすことができるなら、積極的に摂りたいですよね。さつまいもでセロトニンを増やすために、一緒に摂ると良いとされる食品は、肉類・魚類・乳製品・大豆製品・果物類です。実は、さつまいもを食べるだけでセロトニンを増やすのは難しいのです。セロトニンの合成は、トリプトファンと呼ばれる必須アミノ酸と、ビタミンB6が必要です。さつまいもにはビタミンB6は豊富に含まれているのですが、トリプトファンの量は他の食べ物に比べて多くありません。つまり、セロトニンを増やすためには、トリプトファンが豊富な食品とさつまいもを一緒に食べる必要があるのです。

トリプトファン

幸せ効果

腸内細菌は神経伝達物質であるセロトニンの合成にも大きく関わっています。この物質は「幸せホルモン」とも呼ばれており、精神を安定させる働きがあり、逆に不足するとイライラしたり落ち込んだり、さらにはうつ病の発症や不眠を引き起こしてしまいます。体内のセロトニンの9割が腸に存在するといわれていることからも、良好な腸内環境でセロトニンの分泌が活発になると精神的な安定や幸福感を得られやすいと考えられています。

睡眠の質を高める

腸内細菌はタンパク質を分解・合成して「トリプトファン」というアミノ酸をつくります。このトリプトファンは前述のセロトニンやメラトニンの生成に関わっています。メラトニンは「睡眠ホルモン」とも呼ばれており、眠りを誘う作用があります。そのため腸内細菌の働きを良くすると睡眠の質が高まるといわれています。

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セロトニンを増やすには手軽に続けられる方法を選ぼう

さつまいもは、焼き芋や蒸かし芋などにして手軽に食べられるのですが、一緒に食べる食品の摂取に手間がかかってしまっては長続きしませんよね。そこでおすすめしたいのが、次の3種類の食品と一緒に食べる方法です。

● ヨーグルト・牛乳
● きな粉
● バナナ

これらの3つの食品は非常に身近で、ご家庭にもいずれかひとつは常備されていると思われる食品です。例えば、焼き芋と一緒に牛乳を飲んだり、焼き芋にきな粉と黒蜜をかけて食べたりと、特別な調理をしなくても一緒に食べられて、セロトニンの合成を促せます。3つの食品を組み合わせて、ボリューム満点のスイーツを作るのもおすすめ。それぞれが手軽に摂取できる食品なので、さつまいもと一緒に食べるのにピッタリ。ぜひ挑戦してみてください。

セロトニンを増やすには炭水化物も大切

セロトニンを作るのには、炭水化物も必要です。さつまいものおかずに白米をプラスして、幸せ感たっぷりの食事を摂り入れましょう。手っ取り早くさつまいもを取り入れるなら、さつまいものお味噌汁にするのがおすすめです。大豆製品である味噌を使っているので、トリプトファン摂取もできて一石二鳥です。他にも、普段のおかずにさつまいもご飯でもOKですよ。

セロトニン摂取でバナナが良いと言われる理由

バナナは、果糖など様々な糖質を含むことで、吸収の早いものと遅いものに分かれます。そのため、血糖値を上げすぎずにスムーズなエネルギー補給が可能になります。

ビタミンB群…ビタミンB群が含まれています。ビタミンB群は、主にエネルギー代謝をサポートする補酵素です。糖質や脂質がエネルギー源になる事で、代謝が良くなります。赤血球の素になる葉酸も含まれており、体内の酸素供給にも貢献します。

カリウム…カリウムは、ナトリウムを排出することで、浮腫みを解消する効果があります。トレーニングをしているなら、プロテインの摂りすぎで、クレアチニンや糖質など、水分を溜め込むものを補給することが多く、浮腫みやすいです。バナナでカリウムを摂取する事で、余分なナトリウムを排出して、血圧を正常に保ちます。

トリプトファン…バナナは、精神安定作用のある神経伝達物質セロトニンの材料である、トリプトファンを含んでいます。トリプトファンは、不眠の解消や精神安定効果といった、様々なメリットのある成分です。

バナナがトレーニング時に重宝される理由は、糖質は筋トレ時のエネルギー源になり、ビタミンB群は、体内の糖質や脂質をエネルギー源に変えるサポートをし、ミネラルは筋トレ時の筋肉の痙攣を防ぐ作用があります。

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セロトニンが増えると良いこといっぱい

セロトニンを合成するのに必要なトリプトファンや、ビタミンB6などの栄養素は、自律神経の調整に効果的とされるのも特徴です。つまり、セロトニンを増やすことは、自律神経を整えることにも繋がります。自律神経が整うと、質の良い睡眠をとることができ、憂鬱な気分を払拭するのに効果的です。不安やストレスを感じやすい人は特に、セロトニンを増やす食事を心がけるのがおすすめです。

安眠効果も

さつまいもに多く含まれる栄養素の1つが、「マグネシウム」です。マグネシウムには、炭水化物の代謝を活性化する働きがあります。逆にマグネシウムが不足すると、ヒトは甘いものが食べたくなります。食欲を安定させ、間食を抑えられるマグネシウムには、ダイエット効果も期待できるでしょう。

さらに、マグネシウムを補うことによって、「セロトニン」という幸せホルモンが分泌され、ストレス緩和、精神安定、安眠にも効果があるといわれています。

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さつまいもと幸せホルモン・セロトニンが関係していると言われる理由

さつまいもによるセロトニンの効果をよく目にする理由は、腸にも関係しています。セロトニンは、主に腸に存在すると言われていて、腸内環境の善し悪しが精神的な安定に大きく関わってきます。腸内環境が悪いと、腸内でのセロトニン活動が多くなり、脳での活動が不足します。その結果、不安になったり悲しくなったりしやすい状況に陥ってしまいます。さつまいもは、ご存知の通り、食物繊維やカリウムが豊富で、腸内環境を整え、効果的に体内デトックスを行ってくれる食物です。さつまいもによって腸内環境を整えれば、セロトニンの喜ぶ環境になり、心身共に健康な状態を保てるというわけです。

さつまいもの香りや甘みでも幸せ感が得られる

直接幸せホルモンに影響せずとも、さつまいもの香りでも幸せ感を味わうことができます。焼き芋の香りや、スイートポテトを作っているときの香りを嗅ぐだけで、幸せな気持ちになったことはありませんか。アロマオイルなどもそうですが、香りは、心や感情に作用します。さつまいもを調理しているときの、甘くて香ばしい芳醇な香りには、リラックス効果やリフレッシュ効果、癒し効果が期待できます。また、さつまいもの甘味にも幸せを引き出す秘密があります。甘いものを食べると、一時的に幸せホルモンのセロトニンや、ドーパミンなどが分泌されます。さつまいもは、加熱によって糖度が増します。甘みたっぷりのさつまいもによって、幸せホルモンの分泌が期待できます。このように、さつまいもは食べて得られる効果の他にも、香りや甘みによる刺激からも幸せ感を味わうことができる、魔法のような食べ物なのです。

まとめ

さつまいもは単独で食べるより、他の食べ物と一緒に摂取することで、幸せホルモン・セロトニンを増やすことが期待できます。また、調理したさつまいもの甘みの刺激によって幸せホルモンの分泌を促がされたり、香りによるリラックス効果が期待できたりと、幸せのたくさん詰まった食べ物ですね。さつまいもの旬には、美味しいさつまいもを食べて、幸せホルモンの分泌を促しましょう。