スペインのさつまいもと日本のさつまいもはどう違う?スペインでさつまいもはどこで売っている?スペイン在住の筆者がさつまいもを使ったスペイン料理のレシピを教えます!

スペインのさつまいもと日本のさつまいもの違いと、スペインのさつまいも料理のレシピを紹介します。とても簡単なので、日本のさつまいもでも作ってみてくださいね。

スペインのさつまいもは?

スペインにもサツマイモに似た芋があります。サツマイモは、15世紀の終わりに、コロンブスが南アメリカからヨーロッパに持ち帰ってから、食べられるようになりました。日本には、1600年ごろに中国から琉球を介して薩摩(鹿児島県)に伝わりました。そのため、サツマイモと呼ばれるそうです。日本に伝わったサツマイモは、日本人好みのほくほくとした食感をもつように改良されています。一方、スペインのサツマイモは、原種に近いのではないかと思います。

スペインのさつまいもは冬野菜

今回、スペインのサツマイモについて書こうと思い、市場に行ってきましたが、いつもはその辺にあるサツマイモがありません。市場の中には、八百屋が5軒入っているのですが、どこにも売っていないのです。

「だって、サツマイモは冬の野菜だもの」と言われてしまいました。

ところが、いつもハチミツや精製されていない砂糖、あずき等を購入する自然食品販売店には、サツマイモがあったのです。画像は自然食品販売店。八百屋に比べると野菜の種類が少ないですが、ジンジャーや生のターメリックなど、体によい野菜が並んでいます。画像は、スペインの自然食品販売店の、オーガニック野菜コーナーです。健康のために1年中サツマイモを食べる人もいるのですね。

スペインのさつまいもと日本のさつまいもの栄養素の違い

スペインには2種類のサツマイモ(つまり甘いお芋)があります。「ボニアト」と「バタタ」と呼ばれますが、スペイン以外の国(フランスやラテンアメリカなど)では区別していないそうです。今回は、スペインでよく食べられるボニアトの栄養素を日本のサツマイモと比較してみます。

スペインのサツマイモ 日本のサツマイモ
カロリー 115kcal 151kcal
タンパク質 1.6g 1.4g
脂肪 0.6g 0.2g
炭水化物 24g 39g
食物繊維 3.1g 3.5g
ナトリウム 19mg 13mg
カルシウム 22mg 34mg
0.66mg 0.7mg
マグネシウム 0 23mg
リン 50mg 55mg
カリウム 200mg 540mg
ビタミンA 660μg 28μg
ビタミンB1 170μg 120μg
ビタミンB2 0.06mg 0.06mg
ビタミンB3(ナイアシン) 0.970mg 1.0mg
ビタミンB12 0 0
ビタミンC 25mg 23mg

参照元:日本食品標準成分表2020年版(八訂)より
参照元:vegaffinityより

日本のサツマイモは、カリウムやマグネシウムが多いことが特徴です。一方、スペインのサツマイモは、驚くほどにビタミンAが多く含まれています。あまりにもビタミンAの数値が多いので、複数のサイトで確認してしまいました。画像は、スペインのサツマイモを切っているところですが、人参のようなあざやかなオレンジ色で、ビタミンAが多そうです。

スペインのさつまいもレシピ

スペインでも、サツマイモといえば、焼き芋。冬になると、市場の中の八百屋さんやスーパーマーケットで焼き芋が売られています。小さめのものが一つ80セント(約100円)です。日本のスーパーで売られている焼き芋と、同じくらいの値段かもしれません。スペインには、焼き芋以外にも、さまざまなサツマイモのレシピがあります。今回は、簡単に作れるスペインのサツマイモ料理を2つ紹介します。日本のサツマイモで作ると、もっとおいしくできますよ。

サツマイモのオーブン焼き(Boniato Al Horno)

サイドメニューとして最適。切ってオーブンに入れるだけなので、主菜を作っている間にできあがります。ハーブとニンニクの香りで、サツマイモ嫌いな男の人にも人気です。

【材料】
さつまいも1本
エクストラバージンオリーブオイル50〜80cc
ニンニク1片すりおろし
タイムひとつまみ
オレガノひとつまみ
ブラックペッパー

【作り方】
1. サツマイモをよく洗う
2. 拍子切りにします(フレンチポテトを作るときと同じように)

3. 天板にベーキングペーパーを敷いて、拍子切りしたサツマイモを並べる
4. オイルにニンニクのすりおろしとタイム、オレガノ(生の場合は細かく切る)ブラックペッパーを混ぜておく
5. サツマイモの上からハーブを混ぜたオイルを全体に注ぐ
6. 180度に温めたオーブンに入れて20〜25分焼く
7. 火が通ればOKです
8. お皿に盛り付け、イタリアンパセリのみじん切りを散らす

ハチミツ入り甘いサツマイモオーブン焼き(Boniato al Horno con miel y canela)

淡い甘さでお茶受けにも、サイドメニューにもなる一品です。温かいうちに食べても美味しいですが、冷たくしてバニラアイスを添えても最高。

【材料】
さつまいも 500g
バター 大さじ2
オリーブオイル 小さじ2
ブラウンシュガー 大さじ1
シナモンパウダー 小さじ1
はちみつ 大さじ1
オレンジジュース150ml

【作り方】
1. サツマイモを洗い、皮をむいて、輪切りにして天板、または耐熱容器に並べる
2.鍋にバター、オリーブオイル、砂糖、ハチミツ、シナモンパウダーを入れ温める
3.鍋にオレンジジュースを加えて、煮詰める
4.サツマイモに、3でできたものをかけて、180℃のオーブンで約35分焼く

※シナモンパウダーは自然食品屋で購入した、オーガニックのパウダーを使用していますが、いつもお使いになっているもので大丈夫です。シナモンが苦手な場合は、使わなくても美味しく仕上がります。

サツマイモのケーキ(Bizcocho de boniato)

サツマイモを潰してスポンジケーキに入れました。サツマイモの素朴さを生かすために、砂糖は精製されていないものを使いましたが、普通のお砂糖でも大丈夫です。

【材料】
サツマイモ 200g
精製されていない砂糖 100g
バター(柔らかくしたもの) 50g
卵 3個
牛乳 60ml
小麦粉 200g
オートミール50g(オートミールを入れる代わりに、小麦粉250gにしてもOK)
ベーキングパウダー 10g
シナモン 小さじ1

【作り方】
1.サツマイモのピューレを用意する(オーブンで焼く、茹でる、電子レンジなどで火を通して潰しておく:私はオーブンで焼きましたが、やりやすい方法でOK)
2.オーブンを150℃に予熱する
3.小麦粉とベーキングパウダー、シナモンを混ぜ、ふるいにかけてオートミールと合わせる
4.きれいなボウルに卵を割り入れ、砂糖を加えて軽く泡立てる(とろみがついたらOK)
バターを加えて、さらに泡立てる
5.あわ立てた卵に、牛乳とサツマイモのピューレを加えて、混ぜ合わせる
さらに粉類(小麦粉にベーキングパウダー、シナモンを加えたもの)を加え、均質になるように混ぜ合わせる
6.ケーキ型に入れて、オーブンで40分焼く
7.竹串をさして、抜いた際に竹串に何もつかなかったらOK(竹串に何かついたらもう少しオーブンに入れておく)

健康的でおいしいさつまいも

スペインでも、自然食品販売店では1年中販売するほど、健康に気をつけている人を中心に愛されているサツマイモ。今回の記事で、食べ方が少しだけ広がったら嬉しいです。