さつまいもの糖度一覧と糖度ランキング!一番甘いさつまいも品種はどれ?加熱後の違いも解説

さつまいもの糖度はどれくらい?品種別の甘さを一覧・ランキングで比較!

ほっくり甘くておいしいさつまいもは、毎日の食卓を彩るだけでなく、ダイエット中の軽食や赤ちゃんの離乳食としても活躍してくれる万能食材です。その素朴な甘さは、お砂糖を使わなくても満足感があり、自然の恵みをそのままいただいているようなやさしさがあります。そんなさつまいもですが、実は品種ごとに甘さの感じ方が大きく違ってくるのをご存じでしょうか?また、生のままと加熱後とでは、糖度の数値にも大きな差が出てくるのも特徴のひとつ。焼いたり蒸したりすることで、まるでスイーツのような濃厚な甘みに変化するのも、さつまいもならではの楽しみ方ですね。料理に合わせて品種を選んだり、調理法を工夫したりすることで、より自分好みの味わいに出会えるのがさつまいもの魅力です。しっかり甘いタイプはおやつやスイートポテトに、やさしい甘みの品種は離乳食やスープに、といった使い分けをするのもおすすめですよ。

今回は、そんなさつまいもの「甘さ=糖度」に注目して、わかりやすくまとめてみました。どんな品種が甘いのか、どうやって甘さが引き出されるのか、気になるポイントをやさしく解説していきますので、さつまいも選びのヒントとして、ぜひ最後までご覧くださいね。

さつまいも品種の糖度一覧

さつまいも品種の糖度一覧

さつまいもは、見た目が似ていても、実は品種ごとに甘さの感じ方が違ってくる不思議な野菜です。糖度の違いを知ることで、より自分好みのさつまいもを見つけるヒントになりますよ。

一般的なさつまいもの糖度は、生の状態でおよそ8〜12度ほど。これはフルーツでいえば甘さ控えめなりんごや、やや酸味のあるみかんと同じくらいの感覚かもしれません。たとえばグラニュー糖の糖度は約99.97度、氷砂糖にいたっては99.95度にもなりますから、それと比べると生のさつまいもはほんのりとした自然な甘みを持つ食材であることがわかりますね。

さつまいもの品種 糖度 加熱後の糖度
一般的なさつまいも 8度〜12度 30度前後
シルクスイート 8度 40度
紅あずま 14度 30度
クイックスイート 16度 38度
安納芋 16度 40度
ふくむらさき 40度前後 50度前後
紅はるか 40度前後 50度~60度

※さつまいもは調理方法や栽培方法によって、同じ品種でも糖度が異なる傾向にあります。そのため、あくまでも参考としてご覧ください。

ですが、さつまいもはここからが本領発揮。加熱することでデンプンが糖に変わり、その甘さはぐっと増していきます。そして、もともとの品種によってその「甘さの伸びしろ」も違ってくるのです。中には、生の状態でも糖度が14度以上あるような甘みの強い品種も存在します。紅はるかや安納芋などがその代表で、焼き芋にするとまるでスイーツのような濃厚さに驚かれる方も多いのではないでしょうか。

さつまいも選びで失敗したくないとき、あるいは「今日は甘い焼き芋が食べたい!」という気分のときには、こうした品種ごとの糖度の特徴を知っておくと、とっても頼りになりますよ。

さつまいも糖度ランキング!1番甘い品種はどれ?

さつまいも糖度ランキング!1番甘い品種はどれ?

ちなみに「糖度」という言葉、聞いたことはあっても、実際にどんな意味なのかよくわからないという方もいらっしゃるかもしれませんね。糖度とは、果物や野菜に含まれる糖分の割合を数値で表したもので、「糖度10度」といえば、全体の約10%が糖分であるということを意味します。これは、ざっくり言うと「砂糖10%分の甘さ」と考えてもよいでしょう。

さつまいもの糖度も、この基準で見ていくととても興味深いものがあります。収穫したてのさつまいもは、生の状態では糖度8〜16度ほど。自然な甘さがほんのりと感じられる程度です。でも、ここから加熱することで一気に甘みが強まるのが、さつまいもの最大の魅力。

その秘密は、加熱によって働く「酵素」のチカラにあります。さつまいもの中に含まれるでんぷんは、加熱によって酵素の働きが活性化されることで、甘みのもとである「麦芽糖」などの糖に分解されていきます。この変化が起こることで、焼き芋などにしたときには、糖度が30度から、場合によっては60度近くにもなることがあるのです。だからこそ、焼きたてのさつまいもにかぶりついたとき、「思っていたよりずっと甘い!」と感じるわけですね。これはもう、スイーツと呼びたくなるほどの満足感。お砂糖を使っていないのにしっかりと甘いという点も、健康志向の方にはうれしいポイントかもしれません。

【加熱後】さつまいも糖度ランキングTOP5

第1位:紅はるか

加熱後の糖度:50〜60度

第1位:紅はるか

加熱後の糖度はなんと50〜60度にも達し、まるでスイーツを食べているかのような甘さに驚かされます。火を通すことで中はしっとり、ねっとりとした食感になり、一口食べれば濃厚な甘みが口いっぱいに広がりますよ。焼き芋にすると、表面は香ばしく中はとろけるような食感に仕上がり、まるでクリームのよう。手で割ったときに蜜がにじむような紅はるかを見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。それほどに、糖度の高さがしっかりと感じられる品種です。甘みのインパクトが強いため、おやつ感覚で楽しめる焼き芋はもちろん、スイートポテトやタルトといったスイーツづくりにもぴったり。素材の甘さを活かすお菓子づくりに重宝されているのも納得ですね。

「とにかく甘いさつまいもが食べたい!」という方には、迷わず紅はるかをおすすめしたいところ。

第2位:ふくむらさき

加熱後の糖度:50度前後

第2位:ふくむらさき

加熱後の糖度はなんと50度前後。紫芋といえば、ほっくりした食感ややさしい甘さのイメージがあるかもしれませんが、ふくむらさきはその常識をくつがえすような甘さを秘めています。「紫芋って、こんなに甘かったっけ?」と、食べた人が驚くほどの濃厚な味わいが特徴なんです。最大の魅力は、目でも楽しめるその美しさ。鮮やかな紫色の果肉は、カットした瞬間に思わず「わぁ」と声が出てしまいそうなほどの華やかさ。おもてなしの一品や、手づくりスイーツに取り入れると、ぐっと映える仕上がりになりますよ。

加熱しても色がくすみにくく、きれいな紫色を保ってくれるので、モンブランやプリン、羊羹など、和洋問わずさまざまなお菓子に活躍してくれるのも嬉しいポイントです。

第3位:安納芋

加熱後の糖度:40度

第3位:安納芋

加熱後の糖度は約40度と、甘さのしっかりした高糖度品種。その味わいはまさに“天然のスイーツ”と呼びたくなるほどで、ねっとりとした濃厚な口当たりが特徴です。とろけるような食感と、じわっと広がる甘みは、一度食べたら忘れられないおいしさですね。この安納芋のふるさとは、南国・鹿児島県の種子島。温暖な気候とミネラル豊富な土壌で育った安納芋は、じっくりと時間をかけて糖を蓄えていきます。とくに収穫後にしばらく寝かせることで甘みがさらに増し、焼き芋にすると蜜がにじみ出るような蜜芋に。今では全国各地で目にすることも増えましたが、もともとは希少で「幻のさつまいも」と呼ばれていたことも。焼き芋用として人気が高く、スーパーの焼き芋コーナーや秋冬の催事では、安納芋を使った甘〜い焼き芋がよく登場します。

皮ごと食べても美味しく、小ぶりながら満足感たっぷりの味わいなので、ダイエット中のおやつや、手軽なエネルギー補給にもぴったり。

第4位:シルクスイート

加熱後の糖度:40度

第4位:シルクスイート

加熱後の糖度は約40度。派手な甘さというよりは、口に入れた瞬間にふわっと広がるやさしく上品な甘みが特徴です。しっとりとなめらかな舌ざわりで、ひとくち食べるとまるで洋菓子を味わっているかのような気分にさせてくれます。しっかりとした甘さがありながらも、くどさがなくスッと消えていくような後味なので、おやつにはもちろん、バターやクリームとの相性も抜群。スイートポテトやケーキ、パウンドケーキなど、洋菓子に使ってもその良さがしっかりと活きてくれます。また、見た目は比較的スマートで調理もしやすく、皮もやわらかめなので、皮ごと使えるレシピにもぴったり。加熱するとしっとり感が強くなるので、焼き芋にしてもパサつきにくく、なめらかな舌ざわりを存分に楽しめます。

甘すぎないけれど、しっかり満足感がある。そんなバランスの良いさつまいもをお探しの方には、おすすめです。

第5位:クイックスイート

加熱後の糖度:38度

第5位:クイックスイート

このクイックスイート、加熱後の糖度は約38度。さつまいもの中でも十分に甘みを感じられる品種ですが、注目すべきはその【スピード感】。その名のとおり、加熱時間が短くても糖度がしっかり引き出せる、まさに「時短調理向き」の便利なさつまいもなんです。通常、さつまいもはじっくりと火を通すことで甘みが引き出されていきますが、クイックスイートは比較的短時間の加熱でも酵素の働きが活性化し、しっかりとした甘さに仕上がるのが特徴。忙しい日や、手早く一品用意したいときにもぴったりです。さらに、オーブンやトースターだけでなく、電子レンジでも甘く仕上がりやすいため、おうちでの焼き芋づくりがぐっと手軽になります。ほくほく感とねっとり感のバランスもよく、スイーツだけでなくおかずとしても活躍してくれる、使い勝手のよい品種です。

「今日は時間がないけど、甘くておいしい焼き芋が食べたいなぁ…」そんなときにおすすめです。

さつまいもと他の野菜の糖度の違い

さつまいもは、品種や育て方によっては、生の状態でもジャムに近い糖度を持つものもあるほど、野菜の中ではかなり甘みが強い存在です。特に糖度の高い品種では、生でも14〜16度ということもあり、加熱すればさらに甘くなってスイーツのように楽しめます。でも、ふと気になるのが「ほかの野菜と比べたらどうなんだろう?」ということ。実際、私たちが普段食べている野菜の中で、ここまで甘みの強いものはそう多くありません。

たとえば、にんじんやかぼちゃなど、甘みを感じやすい野菜でも糖度は5〜10度前後。トマトの中でもフルーツトマトと呼ばれる甘さの強い品種でようやく糖度10度に届くかどうか、といったところです。それに比べると、さつまいもは一段と高い糖度を持ち、野菜というよりは「天然のスイーツ」と言う言葉がぴったりなのかもしれません。このように、他の野菜と比べてみると、さつまいもの甘さがいかに特別かがよくわかりますよね。食事としてだけでなく、スイーツ感覚で取り入れられる理由も、ここにあるのかもしれません。次の項目では、実際にどんな野菜とどれくらい差があるのかを、より具体的にご紹介していきます。

糖度が5度以下の野菜とさつまいも

糖度が5度以下の野菜

野菜の中には、糖度がとても低く、ほとんど甘みを感じないものもたくさんあります。とくに、生の状態で糖度が5度以下の野菜は主に8種類ほどあるといわれており、たとえばナス、ほうれん草、ピーマンなどがその代表です。これらの野菜は、みずみずしさやさっぱりとした味わいが魅力で、甘さよりも食感や香りが重視される存在といえるでしょう。

一方で、さつまいもはどうかというと…実は、生の状態でも糖度が8度〜16度ほどもある、甘さをしっかり感じられる数少ない野菜なんです。つまり、さつまいもには「糖度5度以下の品種」というものが基本的に存在しません。

糖度が5度以下の野菜-茄子

「糖度が5度以下」野菜の種類 糖度
白菜 2.2度~3.4度
しょうが 2.6度~2.7度
ほうれん草 3.2度~4.6度
かぶ 2.5度~3.5度
大根 2度~4度
ピーマン 3度~5度
小松菜 2度~5度
なす 4度~5度

糖度が7度以下の野菜とさつまいも

糖度が7度以下の野菜とさつまいも

糖度が7度以下の野菜は、主に7種類あります。さつまいもは、生の状態であっても糖度が7度以下のものはありません。

糖度が7度以下の野菜-栗

「糖度が7度以下」野菜の種類 糖度
じゃがいも 4度~6度
トマト 5度~6度
キャベツ 4.5度~5.2度
きゅうり 5度~7度
3度~7度
アスパラガス 5度~6.5度
にんじん 5度~7度

糖度が10度以下の野菜とさつまいも

糖度が10度以下の野菜とさつまいも

生のさつまいもは、どの品種もある程度の甘さを持っていますが、その中でも比較的糖度が控えめなのが「シルクスイート」です。なめらかでしっとりとした食感が人気の品種ですが、生の状態では糖度が10度以下と、さつまいもの中ではやや低めの部類に入ります。もちろん、シルクスイートも加熱すれば一気に甘みが引き出され、しっかりとした甘さを感じられるようになります。けれど、生の状態ではやさしい甘さが特徴で、クセが少ないぶん、さまざまな料理に使いやすい品種でもあるんです。

ちなみに、野菜全体で見ても「糖度10度以下」のものは限られていて、代表的なものは5種類程度といわれています。ごぼうやたまねぎなどが含まれます。その中で、さつまいもが自然な甘みを持ちつつ、さらに加熱によってスイーツのような甘さに変化するという特性は、まさに唯一無二の存在なのかもしれません。

糖度が10度以下の野菜-ブロッコリー

「糖度が10度以下」野菜の種類 糖度
シルクスイート 8度
ごぼう 7.4度~9度
たまねぎ 7度~8度
パプリカ 6.5度~8度
ミニトマト 6.5度~8度
ブロッコリー 9.3度~9.5度

糖度が10度以上の野菜とさつまいも

糖度が10度以上の野菜とさつまいも

野菜の中には、あまり多くはないものの、生の状態で糖度が10度を超える「甘みのある野菜」も存在します。実はその数は限られていて、糖度10度以上に分類される野菜は主に4種類ほどといわれています。そんな中で、さつまいもはとくに甘みの強い野菜として知られており、その中でもさらに甘さに特徴のある品種がいくつかあります。まず、生の状態で糖度が10度以上あるさつまいもとして知られているのが、「紅あずま」、「クイックスイート」、そして「安納芋」です。いずれも収穫した時点で甘さを感じることができ、調理前から甘みの片鱗を楽しめるのが特徴です。このように、さつまいもは同じ野菜でも品種によって糖度に大きな差があり、甘さの感じ方がまったく変わってきます。

糖度が10度以上の野菜-アボガド

「糖度10度以上」野菜の種類 糖度
一般的なさつまいも 8度~12度
紅あずま 14度
とうもろこし 14度~17度
クイックスイート 16度
安納芋 16度
アボカド 15度~17度
カボチャ 19度~20度
ニンニク 38度~39度
ふくむらさき 40度前後
紅はるか 40度前後

さつまいもと果物の糖度を比較

さつまいもは、調理によって甘さがぐっと引き立つ野菜ですが、その糖度は果物と比べても驚くほど高いことがあります。特に品種によっては、フルーツ顔負けの甘さを持つものもあり、「これって本当に野菜なの?」と感じるほどの濃厚な味わいに出会えることも。そこで今回は、さつまいもの品種別の糖度と、身近な果物たちの糖度を比較した表をご用意しました。普段何気なく食べている果物と比べて、どれくらいの甘さを持っているのかを見ていくことで、さつまいもの意外な実力にきっと驚かされるはずです。

糖度が15度以下の果物とさつまいも

糖度が15度以下の果物とさつまいも

果物は甘いイメージがありますが、その糖度は実はさまざま。糖度が15度以下の果物は意外と多く、いちごやみかんなど、私たちの食卓によく登場するものも含めて、およそ14種類ほどあります。そんな果物とさつまいもを比べてみると、「あれ、意外と似てるかも?」と思うことも。たとえば「鳴門金時」は、加熱後の糖度がちょうどみかんと同じくらいで、やさしい甘さが特徴の品種です。また「紅あずま」は、ほんのりとした甘みが魅力で、糖度の目安はいちごと同程度。甘さ控えめながらも風味がしっかりしていて、おかずやスイーツなど幅広い料理に使いやすい品種です。

糖度が15度以下の果物-イチゴ

「糖度が15度以下」果物の種類とさつまいも 糖度
5.5度~6.5度
青パパイヤ 6度~7度
シルクスイート 8度
レモン 7度~10度
パパイヤ 8度~10度
一般的なさつまいも 8度~11度
ラズベリー 9度~11度
ドラゴンフルーツ 10度~11度
グレープフルーツ 10度~11度
スイカ 9度~13度
びわ 11度~13度
12度~15度
鳴門金時 13度
みかん 10度~14度
紅あずま 14度
いちご 8度~15度
洋梨 14度~15度
パイナップル 14度~15度

糖度が15度以上の果物とさつまいも

糖度が15度以上の果物とさつまいも

果物の中でも、しっかりと甘みを感じられる「糖度15度以上」のものは、約12種類ほどあります。代表的なものとしては、ぶどうやマンゴー、バナナなどがあり、どれも濃厚な甘さで人気の高いフルーツたちですね。中でもひときわ甘いのが、アメリカンチェリー。糖度はなんと17〜23度にもなるとされていて、果物の中ではトップクラスの甘さを誇ります。その深い味わいとジューシーな果汁は、一粒でもしっかり満足感がありますよね。

けれど実は….そんなアメリカンチェリーをも上回る甘さを持つのが、「さつまいも」なんです。特に「ふくむらさき」と「紅はるか」は、加熱によって糖度が40〜60度にまで上がることがあり、その甘さはもはやスイーツ級。お砂糖を加えなくても、素材の甘みだけで十分におやつになるほどです。

糖度が15度以上の果物-リンゴ

「糖度が15度以上」果物の種類とさつまいも 糖度
11度~16度
キウイ 13度~16度
マンゴー 14度
安納芋 16度
クイックスイート 16度
さくらんぼ 12度~17度
りんご 12度~17度
サトウキビ絞り汁 16度~17度
ブルーベリー 16.3度~17.4度
メロン 13度~18度
15度~18度
バナナ 20度~21度
ぶどう 17度~22度
アメリカンチェリー 17度~23度
ふくむらさき 40度前後
紅はるか 40度前後

果物やジャムほどの糖度のさつまいもを美味しく味わおう

果物やジャムほどの糖度のさつまいもを美味しく味わおう

さつまいもは、一見どれも似ているように見えますが、実は品種によって甘さの強さが大きく異なります。そしてその甘さ、つまり「糖度」は、加熱するかどうかによっても大きく変わってくるのが特徴です。生の状態でもほんのり甘さを感じられるさつまいもですが、加熱することでその糖度はぐんと跳ね上がり、まるでスイーツのような濃厚な甘みに変身します。特に「ふくむらさき」や「紅はるか」といった品種は、加熱後の糖度が40〜60度にもなり、果物よりも甘く、なんとジャムに近い甘さに。素材そのものがここまで甘くなるなんて、ちょっと驚きですよね。

さらに、「安納芋」や「クイックスイート」などは、生のままでもりんごやさくらんぼと同じくらいの糖度があり、火を入れなくても自然な甘みがしっかり楽しめます。果物感覚で味わえる野菜として、さつまいもはとてもユニークな存在といえるでしょう。

そんな豊かな甘みを持つさつまいもは、毎日の食卓でさまざまな場面に大活躍。おかずにもスイーツにもなり、ダイエット中の間食や赤ちゃんの離乳食にも安心して使えるのがうれしいところです。品種ごとの甘さの違いを知っておくと、気分や料理に合わせて【ちょうどいい甘さ】を選ぶことができるようになりますよ。ぜひ、いろいろなさつまいもを味わい比べて、自分好みのお気に入りを見つけてみてくださいね。