【昆陽神社へ行ってみた】さつまいもと言えば「青木昆陽」。さつまいもを仕事にしている人は行くべし!さつまいも栽培が成功した唯一の土地「青木昆陽甘藷試作地」はもしかすると凄いパワースポットかも!?

さつまいもを仕事にしているから必ず行ってみたかった秋葉神社・昆陽神社。それは偶然とも言うべきか?必然と言うべきか?梅雨のある日…ぽっかりと平日に時間が出来たのだった。

青木昆陽ってどんな人?

2023年の梅雨は、少しいつもと違う。物凄く雨の日が続いたら今度は曇りもしくは「梅雨開けた?」と思うくらいの晴天で雨が全く降らない。と思っていたら局地的雷雨という状態で急に雨雲が発生したら雹が降って来たりと…。その昔、東京がまだ江戸と言われた時代でもさすがにここまでの気候変動、変化はなかったとしても1732年(享保17年)「享保の大飢饉」と言われた天気がずーーーと悪く、ずーーーーと雨。しかも低温で冷夏。害虫が大量に発生し、米や農作物に多大な影響(大凶作)があり、その影響から250万人を超える人が飢え、1万2千人以上が餓死という江戸四大飢饉の一つがこの「享保の大飢饉」なのである。この「享保の大飢饉」の大飢饉の翌年に小石川薬草園(東京都文京区にある小石川植物園)でさつまいも(甘藷)を栽培を開始したのが、江戸時代中期の蘭学者・儒学者でもある「青木昆陽」なのだ。1735年(享保20年)にさつまいもの栽培方法等をまとめた「蕃藷考」を作り、日本全土にさつまいもが広がるきっかけを作ったのも「青木昆陽」。今、私たちがさつまいもを普通に食べられているいるのは全てこの「青木昆陽」のおかげと言っても過言ではないのだ。因みに昆陽神社がある千葉県千葉市花見区幕張町は、当時、馬加村だった場所で、小石川薬草園(東京都文京区にある小石川植物園)と同じ時期にテスト栽培をした場所で、数少ないさつまいも栽培に成功した場所。その後、天明の飢饉が起きた時に飢餓や餓死で苦しむことがなった地域とも言われており、青木昆陽を「芋神」として秋葉神社(1846年)に祀ったのが始まりとのこと。

話を戻すと…

そんな梅雨の唯一の晴天の日。そして、時間がぽっかりと空いた昼時に「秋葉神社・昆陽神社」へ行ってみた

東京から思ったより近い

京成スカイライナーが出来てから成田までかなり近くなったような…感じ。いや感じではなく…なんと日暮里駅から成田空港まで最速で36分(日暮里駅~空港第2ビル駅)とのこと。そんなスカイライナーが止まる駅でもある日暮里駅から京成電鉄快速(乗り換えあり)で約40分で目的の駅、京成電鉄「京成幕張駅」に到着するのだ。時間的にはあっ!と言う間。ぼ~としてたりしているとすぐついてしまう感じだった。

京成電鉄「京成幕張駅」を降りると…目の前に「秋葉神社・昆陽神社」がある。厳密に言えば「京成幕張駅」前には小さな車専用のロータリーがあるのだが、そのロータリーを挟んで向かい側という感じ。

千葉県指定史跡 青木昆陽甘藷試作地はありがたい場所なのだ

そのロータリーを駅を背に左側へ歩いて行くと、すぐに「千葉県指定史跡 青木昆陽甘藷試作地」が左側に出て来る。この場所が先ほど書いた甘藷栽培でテスト栽培を繰り返してさつまいもが出来た数少ない成功した場所。よくよく読むと数少ない成功した場所ではなく

甘藷は小石川養生園(現植物園)、下総馬加村(現在地)、上総豊海(九十九里町)で試作されましたが、現在地のみが成功しました。

引用:千葉県指定史跡 青木昆陽甘藷試作地より

この場所(現 千葉市花見川区幕張町4-598-1)のみが成功した場所とのこと。それは芋神さまにもなります。物凄く貴重な…貴重な場所なのです。この「千葉県指定史跡 青木昆陽甘藷試作地」の中ほど…ずーーーーと奥には「青木昆陽先生 顕彰碑」があったりとこの土地の凄さが分かります。

今、周りは住宅街になってますが、当時は凄い場所で、色々な人が見に来たのではないだろうか?研究者や当時の役人もこぞってこの地を訪れたのではないだろうか?と思います。そして、この「千葉県指定史跡 青木昆陽甘藷試作地」の目の前に「昆陽神社」の鳥居があります。

青木昆陽甘藷試作地
千葉県千葉市花見川区幕張町4-598-1

昆陽神社へ入ってみた

しかし…この場所からは幕張のビル群が見れる場所。

昆陽神社の下(地下道)は、車がびゅんびゅんと通過している場所…青木昆陽先生もまさか、こんなにうるさい場所になるとは思ってなかったかもしれません。

「昆陽神社」の鳥居から見て、左斜め前には「秋葉神社」の鳥居がある。

この「秋葉神社」の鳥居前には、駐車場があり、車で来る方には「秋葉神社・昆陽神社」の目の前まで車で来れる。(雨の日なんて物凄く便利ではないだろうか)

秋葉神社の鳥居はこんな感じ

秋葉神社の鳥居をくぐり抜けて、すぐ左側には二つの神社の説明が出ている。秋葉神社の祭神は火之迦具土大神。人間の生命、生活の欠くことのできない火の神様。

そして昆陽神社の祭神は青木昆陽。江戸時代の蘭学者、甘藷栽培の普及につとめた。詳しくはこの画像の通りなのだ。

進むと阿吽の狛犬が両側から睨みを効かせているが、なんとなく可愛い感じにも見えるから不思議。

向かって左側が「秋葉神社」右側が「昆陽神社」。

そして、昆陽神社の右側(右奥)には数々の石碑や供養塔が並ぶ。

秋葉神社前から鳥居方面はこんな感じで目の前にはビル群が見える場所なのだ。

折角、この場所に来たので「秋葉神社」「昆陽神社」そして供養塔の順番で、お賽銭を入れ、願い事をひとつひとつして帰路に就いたのだ。

秋葉神社
千葉県千葉市花見川区幕張町4-803

実際に行った昆陽神社まとめ

実際に昆陽神社へ行ってみて思ったのは、京成幕張駅からのアクセスが異常に良いこと(ほぼ目の前)。そして、思っていた以上に都会ぽいところにあること(幕張のビル群が見える場所)。更に、どーんとした感じで目の前にいきなり空間が広がるような感じで見通しが良いこと。もう一つ言えば…東京からは1時間もかからないで場所であること。

さつまいもを仕事をしている人は是非!一度は訪れても良いと思えるくらいのアクセス、立地なのかもしれない。

パワースポットなのだ

昆陽神社は物凄いパワーがある場所。でも私には、昆陽神社の前にある「千葉県指定史跡 青木昆陽甘藷試作地」が凄いパワーを感じたのだ。様々な場所でテスト栽培を行ったのだが、なかなかうまく行かず、唯一、この場所だけがさつまいもの栽培が成功したという物凄いパワーを秘めた土地なのかもしれない。そのさつまいも栽培の成功で全国にさつまいもが広がり、飢饉で何万人もの命を救ったという起点の場所。この場所を見るだけでも「昆陽神社」にお参りにくる理由になるはず。物凄くパワーを持ったさつまいも栽培が成功した土地(畑)これは行くべきではないだろうか?なんとなく心が震えた場所だったのだ。

今度は青木昆陽先生が眠る目黒不動尊にも行って来ようと思うのだった。

昆陽神社
千葉県千葉市花見川区幕張町4-803

今、日本にさつまいもが普通に食べられているのはこの人のおかげ。さつまいもと言えば青木昆陽。青木昆陽とはどんな人物?経歴やさつまいもの普及までまとめてみた