寒さが厳しくなってくると、増々さつまいも(焼き芋)人気が上がってきていますね。そんなさつまいもですが、とても多くの品種があって、それぞれの品種ごとに向いている調理方法や、利用の仕方があります。今回の記事では、さつまいもの中でも『紫いも』についてご紹介していきます。『紫いも』はさらにいくつかの種類がありますので、その種類と特色や栽培・収穫までご説明します。どうぞ最後までお読みください。
紫いもってどんな芋?
『紫いも』とはさつまいもの品種の一つです。その名が表す通り、紫色をしています。紫いものそれぞれの品種により、皮の色に若干の違いがありますが、中はどれも美しい紫色をしています。紫いもの最大の特徴は、加熱しても色が消えないことです。その美しい色により、利用方法も多種にわたっていて、最近ではいろいろな業界から注目を集めています。スーパーマーケットなどで、生のままの紫いもを目にする機会は少ないと思いますが、加工され販売されているのはよく見かけます。特に洋菓子などに利用されているのを、見かけることが多いのではないでしょうか?加熱しても色が変わらない強みを利用し、デコレーションが華やかになる洋菓子に、愛用されているようです。
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紫いもの種類
紫いもには、さまざまな品種があります。同じ紫いもですが、食感や甘みなどそれぞれに特徴があります。
こちらでは、紫いもの種類と産地や特色をご紹介します。
・パープルスイートロード
産地は主に千葉県です。紫いもの中では色が薄い方ですが、熱が加わると深い色合いに変わります。
他の種類と比べると甘みが強く、味も良いです。加工されることが多い紫いもですが、パープルスイートロードは、焼いたり蒸かしたりするだけでほくほくとした食感も楽しめます。
・あやむらさき
産地は主に鹿児島県と沖縄県です。紫の色素が濃く出るように交配育成された紫いもです。
熱を加えるとほくほくとした食感になるのですが、甘みがほとんど感じられないため、加工に向いています。紫色がとても美しく、スイーツなどの使用に適しています。
・なかむらさき
なかむらさきも、主な産地は鹿児島県と沖縄県です。生産量は少なく、希少な紫いもと言えます。
他の紫いもと違い、皮まで紫なので、よくみかける普通のさつまいもとも見分けがつきにくいです。食感はほくほくとねっとりの中間ぐらいで、あっさりとしています。
焼いたり蒸かしたりして、そのままで食べるのがおすすめです。
・種子島
名が示すとおり、主な産地は種子島です。皮が白っぽく、熱を加えると鮮やかな紫色になり、とても綺麗なさつまいもです。ねっとりした食感ですが甘みはさほど強くないため、スイーツや焼酎などへ利用されることが多いです。
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栽培や収穫時期は?
さつまいもは、沖縄や九州など温暖な地域での栽培が盛んですが、関東、東北でも広く栽培されています。出荷量となると、やはり九州地方が最大の産地と言えるでしょう。また千葉県もさつまいもの栽培が盛んです。このどちらの地域も、『紫いも』の産地としてトップクラスです。収穫時期は、紫いもの代表品種すべて10月~1月頃となっています。
紫いもは美味しい芋?
近年では、一年を通して焼き芋が大変人気があります。焼いたり蒸かしたりするだけ、そのままでまるでスイーツと言われるほど、甘くしっとりしたサツマイモに大変人気が集まっています。
その中で、『紫いも』にも注目度が上がってきています。紫いもの特徴である色、紫色がアントシアニンを多く含むことから、健康にも良い効果を生むのでは?と期待されています。味については、ほとんどの紫いもは甘みが少ないようです。甘くスイーツのようなさつまいもを期待している方には、少し甘みが足りないと感じるかもしれません。
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紫いもが多く利用されているのは?
紫いもは、小売店などでは見かけることが少ないです。産直でお取り寄せするか、加工された状態で手に入れることがほとんどです。では、紫いもはどのようにして利用、販売されることが多いのかご紹介します。
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菓子に利用?
紫いもを蒸かしたり焼いたりして、ペースト状にして、モンブランなどのケーキやジェラートに使われているのをよく見かけます。また、乾燥させてパウダー状にし、クッキーやケーキ、パンに使用されたりしています。
高級焼酎になっている?
もはや全国的に知名度がある芋焼酎ですが、その芋焼酎に紫いもも使われています。紫芋にはアントシアニンが多く含まれているため、フルーティーで飲みやすくなり、大変人気があります。
アントシアニンには、まろやかな味わいになる成分が含まれているために、芋焼酎が苦手という方にも高評価を得ています。
焼き芋、さつまいもブームが定着してきている中で今後、注目される可能性が高いさつまいもの品種を調べてみた!
まとめ
ホッカホカの焼きいもや、冷え冷えのスイーツのような焼きいもなどと、最近さつまいもが脚光を浴びることが多くなってきました。その中でも『紫いも』への注目も高まってきています。
紫いもそのものは直接見かける機会はさほど多くないのですが、ケーキやパンに使われているのをよく見かけるのではないでしょうか。天然の色素、紫色のさつまいもは見た目からも人気があり、多く含まれているアントシアニン効果への期待もあり、市場でも注目されています。利用価値の高い『紫いも』は要チェックの食なのです。
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