【実食比較】紅優甘・紅はるか・シルクスイート・鳴門金時の違いは?ねっとりvsホクホク系おすすめランキング

「美味しいさつまいもを食べたいけれど、種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない…」 「『紅優甘』と『紅はるか』って何が違うの?」 「ねっとり派とホクホク派、それぞれの最強品種は?」スーパーやコンビニで手軽に買えるようになった焼き芋ですが、品種による味や食感の違いを知ると、その楽しみは何倍にも広がります。

今回は、さつまいも好きの筆者が人気6品種(紅優甘/紅はるか、シルクスイート、鳴門金時、紅あずま、安納芋、パープルスイートロード)を実際に購入し、同じ条件で蒸して(ふかし芋)、味と食感を徹底比較しました。

あなた好みの「運命のさつまいも」を見つけるためのガイドとしてご活用ください。

そもそも「紅優甘(べにゆうか)」と「紅はるか」の違いとは?

さつまいも収穫

食べ比べの前に、検索でも疑問に思っている人が多いこの謎を解明しておきましょう。

結論から書くと、品種としては「同じ」です。

  • 紅はるか: 2010年に品種登録された、非常に糖度が高い「ねっとり系」の品種名。

  • 紅優甘(べにゆうか): 茨城県のJAなめがたしおさい甘藷部会が生産し、一定の基準を満たした「紅はるか」に付けられる商標(ブランド名)

つまり、「紅優甘」を選べば、品質が保証された間違いなく美味しい「紅はるか」が食べられるということです。これを踏まえて、食べ比べを見ていきましょう。

さつまいも人気6品種 食べ比べ&スペック比較表

さつまいも出荷前

まずは、今回実食した6品種の特徴を一覧にまとめました。

さつまいも品種別 食感・甘さとおすすめの食べ方
品種名 食感タイプ 甘さ おすすめの食べ方
紅はるか(紅優甘) ねっとり ★★★★★ 焼き芋、干し芋
シルクスイート しっとり ★★★★☆ スイートポテト、ふかし芋
安納芋 超ねっとり ★★★★★ 焼き芋(スイーツ感覚)
鳴門金時 ホクホク ★★★★☆ 天ぷら、大学芋、ふかし芋
紅あずま ホクホク ★★☆☆☆ 天ぷら、レモン煮
パープルスイートロード ホクホク ★☆☆☆☆ 彩りサラダ、お菓子作り

ここからは、実際に蒸して食べた感想を詳細にレビューしていきます。

パープルスイートロード(紫芋)

パープルスイートロード断面

【特徴】 抗酸化作用がある「アントシアニン」を豊富に含む紫芋。見た目のインパクトは抜群ですが、味はどうでしょうか。

パープルスイートロード形状

【実食レビュー】 食感は「パサパサに近いホクホク感」で、じゃがいもに近い印象です。 甘みはかなり控えめで、香りも弱め。蒸かすと鮮やかな紫色になり非常に美しいのですが、単体で「焼き芋」として楽しむには少し物足りなさを感じました。甘さを足してスイーツの材料にしたり、サラダの色付けとして使うなど、「料理・加工向き」の品種と言えます。

パープルスイートロードふかし芋

  • 甘さ ☆☆☆☆
  • ホクホク感 ★★★★☆
  • ねっとり感 ☆☆☆☆
  • しっとり感 ★☆☆☆☆

紅あずま

紅あずま断面

【特徴】 関東地方で長年愛されてきた「ザ・さつまいも」。昔ながらの焼き芋といえばこの品種です。

紅あずま形状

【実食レビュー】 口に入れた瞬間、水分を持っていかれるような強いホクホク感!これぞ「昔懐かしいさつまいも」です。 最近流行りの高糖度系とは違い、甘さは優しく控えめ。栗のような食感で、喉に詰まる感じも含めて醍醐味と言えます。飲み物は必須ですが、天ぷらやレモン煮など、おかずとして使うならこの品種が最強でしょう。

紅あずま焼き芋

  • 甘さ ★★☆☆☆
  • ホクホク感 ★★★★★
  • ねっとり感 ☆☆☆☆
  • しっとり感 ☆☆☆☆

紅はるか(紅優甘)

紅はるか(紅優甘)断面

【特徴】 「はるかに甘い」が名前の由来。「ねっとり系」ブームの火付け役であり、現在の焼き芋界の王様です。今回はブランド芋である「紅優甘」を試食しました。

紅はるか(紅優甘)形状

【実食レビュー:紅優甘 ほくほく?ねっとり?】 蒸かしてみると、水分がたっぷりで蜜が溢れてきます。 食感は「ねっとり」がベースですが、安納芋ほどドロドロではなく、程よい「ホクホク感」も残っている絶妙なバランスです。 甘さは強烈で、何もつけなくてもスイーツそのもの。焼けばさらに糖度が上がり、皮から蜜が吹き出すほどのポテンシャルを持っています。「甘い芋が食べたい!」という欲求を100%満たしてくれる品種です。

紅はるか(紅優甘)ふかし芋

  • 甘さ ★★★★☆
  • ホクホク感 ★★☆☆☆
  • ねっとり感 ★★★★
  • しっとり感 ★★★☆☆

鳴門金時(なるときんとき)

なると金時断面

【特徴】 徳島県発祥の西日本の横綱。ミネラル豊富な砂地で育つ、高級ブランドさつまいもです。

なると金時形状

【実食レビュー】 スプーンを入れた感触からして違います。 「ホクホク」しているのに粉っぽくなく、しっとり感もある。まさに「ねっとりとホクホクの黄金比」です。 香りが非常に良く、高級な芋羊羹を食べているような上品で濃厚な甘さがあります。「紅優甘」のような蜜のような甘さとはまた違う、奥深い栗のような甘み。筆者としては、ふかし芋にするならこれがNo.1だと感じました。

なると金時焼き芋

  • 甘さ ★★★★☆
  • ホクホク感 ★★★☆☆
  • ねっとり感 ★★★★
  • しっとり感 ★★☆☆☆

シルクスイート

シルクスイート断面

【特徴】 2012年に登場した比較的新しい品種。「春こがね」と「紅まさり」を交配して作られました。

シルクスイート形状

【実食レビュー:紅優甘 シルクスイート 違いは?】 最大の特徴は、その名の通り「絹(シルク)のような舌触り」です。 繊維が少なく、喉越しが滑らか。「紅優甘(紅はるか)」が濃厚な甘さと粘り気を持つのに対し、シルクスイートは「上品な甘さと、ふわっと溶けるようなしっとり感」が特徴です。 「ねっとりしすぎるのは苦手だけど、ホクホクで喉が渇くのも嫌」という方に最適な、現代的な食感のさつまいもです。

シルクスイート焼き芋

  • 甘さ ★★★★☆
  • ホクホク感 ★★☆☆☆
  • ねっとり感 ★★★★
  • しっとり感 ★★★★★

安納芋(あんのういも)

安納芋断面

【特徴】 種子島特産。「蜜芋」ブームの元祖であり、焼くとクリームのように溶ける独特の食感が特徴。

安納芋形状

【実食レビュー】 もはや野菜というより「天然のクリーム」です。 水分量が非常に多く、スプーンですくって食べるレベルのねっとり感。糖度は圧倒的で、キャラメルのようなコクのある甘さを感じます。 注意点は、あまりに甘くて美味しすぎるため、子供にこれを与えると普通のさつまいもを食べなくなってしまうこと(笑)。 料理には向かず、そのまま焼き芋やふかし芋にして、素材の味をダイレクトに楽しむのが正解です。

安納芋焼き芋

  • 甘さ ★★★★☆
  • ホクホク感 ★☆☆☆☆
  • ねっとり感 ★★★★★
  • しっとり感 ★★★★☆

【結論】あなたに合う「美味しいさつまいも」はズバリこれ!

さつまいも品種

今回、人気6品種を食べ比べてみて、それぞれの「個性」がはっきりと分かりました。最後に、好み別の選び方をまとめます。

  • 甘さ重視・スイーツ感覚で食べたい人 👉 紅はるか(紅優甘)安納芋 「ねっとり濃厚」な甘さが、心も体も満たしてくれます。

  • 上品な口当たり・なめらか食感を楽しみたい人 👉 シルクスイート 繊維が少なく、冷めても美味しい「しっとり系」の代表格です。

  • 栗のような食感・素材の味を楽しみたい人 👉 鳴門金時 ホクホクとねっとりのバランスが最高。高級感のある味わいです。

  • 昔ながらのホクホク感・料理に使いたい人 👉 紅あずま 天ぷらや大学芋にするなら、この品種が一番美味しく仕上がります。

さつまいもの旬である秋から冬にかけて、スーパーには様々な品種が並びます。「ねっとり派」の方も、たまには「ホクホク派」の芋を食べてみると、その懐かしい美味しさに再発見があるかもしれません。 ぜひ、この記事を参考に、あなただけの「推し芋」を見つけてみてくださいね!