【IBARAKIsenseへ行ってみた!】東京でおすすめのアンテナショップはここ!さつまいもマニアも唸る!干しいも、焼きいもを買ってみた!夏のさつまいも博の前哨戦を勝手にしてみた

みなさんは、アンテナショップが好きですか?アンテナショップとは、地方自治体や企業などが、地元の商品や生産品を紹介したり販売したりするためのお店です。百貨店などで催される物産展のように、各地域の特色を活かした商品を楽しむことができるので、立ち寄るとなんだかワクワクしてしまうお店です。仕事の都合で都内を移動している際に、どうしてもさつまいもが食べたくなり、立ち寄ったアンテナショップ。それが銀座にある、筆者の故郷・茨城県のアンテナショップ「IBARAKIsense(イバラキセンス)」なのです。(以下、「イバラキセンス」と呼ぶことにします。)

2023年6月時点で、東京都内には、道県(都府は無い)のアンテナショップは34あるようです。そして、2022年にブランド総合研究所が調べた「全国自治体アンテナショップランキング」によると、今回ご紹介するイバラキセンスは、13位らしいです。13位・・・、可もなく不可もなくといったところでしょうか。いやいや、まだまだ伸びしろがある、ということでしょう。同ランキング1位の「北海道どさんこプラザ」に、追いつけ追い越せイバラキセンス、なのです。

イバラキセンスへ行ってみた

さて、筆者の故郷である茨城県のアンテナショップ・イバラキセンスは、銀座にあります。銀座にふさわしい、オシャレで優雅さを感じさせる外観。県花である薔薇をモチーフにしたロゴマークが素敵です。JR山手線もしくは京浜東北線、東京メトロ有楽町線、銀座線、日比谷線、丸ノ内線、利用できる沿線も選び放題という、アクセスにも恵まれた立地なのです。

広い大地がある、海もある、川も湖もある、なんでも揃っている茨城県から生み出される、地場商品が目移りするほど並んでいます。そして、私が訪れたこの日は、八千代町の町長自らがイバラキセンスを訪れ、町の特産品であるタカミメロンのPRを行っていたのです。タカミメロンは、黄緑色の果肉をした、甘い果汁をたっぷり含んだなめらかな口当たりが特徴のメロンです。茨城県民にとっては馴染み深いメロンかと思いますが、せっかくの試食の機会でしたので、頂戴しました。銀座で食べる、地元のメロンの味は最高でした。ごちそうさまでした。

メロンも最高だが…さつまいもが食べたい!

ついついタカミメロンに目を奪われ、本来の目的を忘れてしまうところでした。私がイバラキセンスに来た理由は、さつまいもを食べたかったからなのです。

まずは、焼き芋から。イバラキセンスで販売している焼き芋は、「紅天使」。紅天使とは、今やさつまいもの品種の中で最もポピュラーと言っても過言ではない「紅はるか」を、かすみがうら市に本社を置く「カルビーかいつかスイートポテト株式会社」が、独自の貯蔵方法でその甘さを引き出した、紅はるかのブランド名です。なお、社名の「カルビー」は、ポテトチップスで有名な、あのカルビーです。カルビーが、「ポテトかいつか(旧社名)」を買収したことにより、2023年4月1日付で社名を「カルビーかいつかスイートポテト株式会社」へ変更したのです。

茨城県のスーパーでは、紅天使をよく見かけるため、茨城県民の大多数がその存在を知っていることでしょう。近所のスーパーでも販売している紅天使の焼き芋を、わざわざ銀座で入手する必要はなかったのですが、ぜひこの機会に紹介したいと思い、購入しました。この紅天使の焼いもは、私が朝食としてほぼ毎朝食べています。甘くて美味しいだけでなく、ビタミンや食物繊維など、栄養も豊富。朝に摂取する炭水化物としては、今のところ、焼き芋に代わるものは思い浮かびません。

濃厚な甘さと、ねっとりとした食感。そして、焦げ目の部分は香ばしく、キャラメルのような味わいが楽しめるのが、焼き芋ならではだと思います。画像越しでも、蜜がたっぷりであることがわかると思います。このような紅天使の焼き芋を、すぐ入手できる環境が身近にあるということ、茨城県民は実はものすごく贅沢なのかもしれません。



イバラキセンスの目玉、干し芋

さて、いよいよ今回の目玉、干し芋です。イバラキセンスには、紅はるかや玉豊といった定番の干し芋だけでなく、なかなかお目にかかれない品種の干し芋もあります。そのラインナップたるや、TV番組「マツコの知らない世界」やSNSなどで、”自称世界一干し芋を食べる女”として話題の小松亜子さんもオススメの店として、イバラキセンスを紹介しているほどなのです。店内には、どういった特徴の品種なのかがわかるように説明書きが添えられているので、参考にしながら、あなた好みの干し芋を探してみてください。数ある干し芋ラインナップから、今回、選んだ2つの干し芋をご紹介しましょう。

西野さんのほしいも(金上黄金)

一つめは、「西野さんのほしいも(金上黄金)」。「金」という文字が2つも入っていて、なんだかおめでたい雰囲気が漂っていますね。あまり耳にしたことのない品種名かもしれませんが、「かねあげこがね」と読みます。こちらは、紅はるかをベースにして、品種改良を重ねて作られた品種です。

ひたちなか市にある「金上」という地名と、「黄金」のような色合いからその名が付けられたようです。見た目の美しさだけでなく、濃厚な甘さ、ねっとり食感が好きな人にとっては、まさに極上の干し芋。ドスンと、脳に響くような食味のインパクトを与えてくれるでしょう。

金上黄金は、こちらの干し芋を販売している有限会社安物産のオリジナル品種。生産者も少ないようで、希少な品種と言えるかもしれません。見かけたら、ぜひ入手してみてください。

米川農園佐之衛門(ほしあかね)

2つ目は「米川農園佐之衛門(ほしあかね)」。「ほしあかね」というさつまいもは、干し芋作りのために開発された品種だそうです。透明がかった淡いオレンジ色が魅力的な干し芋です。このオレンジ色は、カロテン由来のものとのこと。

甘さに関しては、紅はるかには及ばないかもしれませんが、程よい甘さと、やわらかで適度にねっとりとした食感がたまりません。ねっとり感がありながらも、歯切れが良く、食べやすい。極端に表現すると、サクサクとした歯切れの良さ、なのです。一般的な干し芋と比べて小ぶりなサイズ感(長さ約10cm前後)と、その歯切れの良さが相まって、いくつでも食べられそうな、ほしあかねの干し芋。

干し芋になるために生まれ、干し芋なるために育てられた、干し芋界のサラブレッド的な品種は伊達ではないのです。機会があれば、こちらもぜひお試しください。

イバラキセンスへ行くべし

まとめとして最後に伝えたいこと、それは…、さつまいも好きならばイバラキセンスへ行くべき、だということ。さつまいも生産量全国第2位を誇る茨城県から選び抜かれた、マニアも納得のさつまいもの精鋭たちが、銀座に集結しているのです。普段食べ慣れた干し芋でも、ワンランク上の美味しさに出会えるかもしれません。イバラキセンスを目当てに銀座に行っても良いほど、かもしれません。一度、ぜひ足を運んでみてください。

IBARAKIsense
東京都中央区銀座1-2-1紺屋ビル1F
営業時間:10:30〜20:00
公式サイトはこちら