保護猫カフェ にゃんこはうす
今日は久々に晴れた良い天気でドライブ日和でした!福江港から左に海沿いを車で15分走らせると、右手にポツンと建物があり、にゃんこはうすと書かれたバス停風の看板が見えます。車が4台ほど駐車できます。お店の壁には昭和レトロな看板のコレクションが貼られています。にゃんこ出勤中と書かれていれば、営業中です。ここは五島唯一の、猫と触れ合えるお店です。念のため電話で席が空いているか確認してから来ました。猫と遊ぶ時間も考え、他のお客さんと譲り合わなければなりません。
中に入ると目に飛び込んでくるのは、オートバイと可愛いカブが2台ずつ展示されています。実は、このお店は以前、バイクハウスという喫茶店でした。バイク好きが集まるお店として長年営業していましたが、高齢のため店を閉めました。地元や観光客が惜しむ中、今の店主下村さんが引き継ぎました。
下村さんは仕事を退職し、五島に多い野良猫を保護し、避妊去勢手術を行い、引き取り、月に2回ほど譲渡会も開催しています。お店の売上は猫のエサ代や手術代に充てています。
ボリューム満点のランチとは?
まずはお楽しみのランチを堪能しました。残念ながら、Instagramで紹介されていた、オーナーおすすめのボリューム満点の1000円日替わりランチは平日のみの提供でしたので、通常のランチメニューから、人気のカツカレーセットを注文しました!セットには、新玉ねぎのスライスにあごだしと酢で和えたマリネとたっぷりのキャベツのサラダがついていました。カレーの上にはドーンと大きなトンカツがのっています。トンカツは五島の豚肉、カレーのルーには五島牛すじがゴロゴロ入っており、かなり煮込んでいるので、口の中でほろほろと崩れて絶品です!少しピリ辛で食欲をそそります。デザートは日替わりで今日はアイスクレープにわざわざ取り寄せたクルミのソースがかかっていました。手作りで色々なスイーツが食べられます。
レモンスカッシュには自家製のミントが添えられて、とてもすっきり爽やかです。注文を受けてから、オーナーが店の前の花壇にミントを摘みに行っていました(笑)まさに摘みたてのミントです。トンカツにもハーブが入っています。お店の人のこだわりが感じられます。また、バイクハウスの名物だった、サンドイッチも健在です。窓の外は広大な畑の新緑と海のコントラストが見えます。
店の至るところに猫グッズがあり、猫好きにはたまらないです(笑)箸置き、デザートの皿、鏡まで猫です。ランチもカフェとしても楽しめるお店です。
猫と遊べます
お腹を満たしたら、猫の部屋で猫とふれ合います。一人30分500円、60分1000円(こちらはワンドリンク付き)です。もちろん食事スペースと猫の部屋は完全に分けています。保健所にも許可をいただいて衛生面でもかなり配慮していますし、お客さんもルールを守って利用しています。今は猫の毛が抜ける時期、服に毛がつくのが気になる方は上に着る服を用意していますのでご安心ください。
手を消毒してからいざ猫の部屋へ!中は1畳ほどのスペースで、今日は2匹の猫ちゃんが出勤していました。お嬢ちゃんとまあくんです。
お嬢ちゃんと聞いて、てっきりメスだと思ったら、ちゃんとした名前でした(笑)下村さんは自宅に10匹以上飼っており、その日の猫の機嫌を見てから出勤する子を選んでお店に連れてくるそうです。今日の猫ちゃんは、とてもおとなしいか眠い時間帯なのか、定位置から離れませんでしたが、たくさん撫でさせてくれました。猫ちゃんにも個性があり、もともと気分屋ということは、メニュー表を見て予習していたのでめげません!猫を独占できるだけで充分です。ただお年をけっこう召されているなあと感じました。下村さんに聞くと、この2匹の猫は、一人暮らしのおばあちゃんに大切に飼われていたそうで、飼い主に先立たれ、ここにきたそうです。おばあちゃんが住んでいたのは、富江町の2次離島の黒島という小さな島で、おばあちゃんが最後の島民でした。引き取り手もおらず無人化した島に放置するわけにもいかず、生前から知り合いだった下村さんが引き取ったそうです。その話を聞いたら、何か愛着がわいてきました。また、この猫たちに会いに行きたいと思いました。お店は常連さんも多く、好みの猫に会うのを楽しみにしている人も多いです。
お店には自由ノートが置かれ、地元の人や観光客がお店へのメッセージや猫イラストを書き残しています。私も記念に福江島ランチーズと書きました(笑)下村さんの保護猫を救う、地道な活動を応援しています。
2024年10月再訪
以前ランチで訪れた「にゃんこはうす」に、今回はお茶を楽しみに行きました!この日は近くの旧崎山中学校体育館でイベントがあり、その帰りに立ち寄るお客さんで満席に。「あら、さっきも会ったよね?」と他のお客さんと軽く会話を交わしながら、カウンター席で紅茶と気まぐれスイーツを注文しました。
日替わりの気まぐれスイーツと紅茶
気まぐれスイーツは、その日によって手作りだったり取り寄せだったりと、何が出るかはお楽しみ。この日はレモンケーキが登場しました。
紅茶はセイロンティーを選び、スイーツとセットにすると、コーヒーやソフトドリンクも選べるのが嬉しいポイントです。紅茶の後にスイーツが運ばれてきたそのとき、猫ルームのドアのガラス越しに1匹の猫がじっとこちらを見つめていました。目が合うと、ドアを開けてほしいと言わんばかりに前足でカリカリと懇願してくる姿に胸キュン!お店の方から「遊んでほしいんですね。あの子はキリちゃんというんですよ」と教えてもらい、友人との待ち合わせまでの1時間を有効に使うことに。急いでお茶を楽しんだ後、追加で30分コース(500円)をお願いしました。支払いは最後にまとめます。
猫ルームで保護猫たちとの時間
この日は他のお客さんが猫ルームにいなかったため、4匹の猫たちを一人占めできました!どの猫も人懐こく、遊び好き。前回は大人しい猫が多くてなかなか触れ合えなかったので、今回は特に嬉しいひとときでした。肉球も触らせてもらえ、飛びつく姿に大満足。もみじという猫はソファでじっとしていましたが、チュールを見せるとパッと立ち上がり、おねだりしてくれる姿に思わず微笑んでしまいました。
中でも甘えん坊なのはキリちゃん。膝に乗って頭をすりすりしてくる可愛さに癒されました。キリちゃんは子猫の頃からオス猫の「もずく」を母親のように慕って育ってきたとのこと。もずくもキリちゃんに母猫のように接し、おっぱいをあげようとする姿に、オス猫でも母性愛が生まれるんだと感動しました。
にゃんこはうすには、さまざまな理由で保護された猫たちが集まっており、それぞれにユニークな名前やエピソードがあります。店主がノートに猫たちの性格やストーリーを書いてくれているので、それを読みながらお茶を楽しむのも面白いです。
充実のドリンクメニューで気軽に応援
にゃんこはうすでは、コーヒー、紅茶、ココア、フロート、スムージーなど豊富なドリンクメニューが揃っています。猫たちと触れ合わなくても、カフェの売上が保護猫活動の資金の一部になるため、カフェだけの利用でも大歓迎です。ぜひ一度、癒しのひとときを過ごしに訪れてみてください。
保護猫カフェ にゃんこはうす
長崎県五島市下崎山町983-4
TEL:090-4514-1506 ※猫とのふれ合いは予約をオススメします
営業時間:10:00~18:00
定休日:金曜日
公式Instagramはこちら
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