干し芋公式飲料って知ってる!?実は近所のコンビニでも買えるのです。そんな干し芋公式飲料を試すために!干さない!干し芋を自宅で作ってみた!干さない!干し芋の簡単レシピを紹介

最近では、インターネットで情報が容易に得られ、様々な調理器具が手軽に入手できるようになったことにより、これまで行ったことのない料理に挑戦する機会が増えた、という方も少なくないでしょう。昨今のさつまいもブームも相まって、焼き芋やふかし芋はもちろん、大学芋、さらには干し芋までも自作で楽しめる時代です。我が編集部でもダイソーの干し網で干し芋を作ってみた、という記事があるので、合わせてぜひご覧ください。

ダイソーの干し網で干し芋を作ってみた!ダイソーの干し網でねっとりさつまいもの干し芋は簡単に!安く!作れるのだ!丸干し、平干しも!ダイソーの多目的ネット、連結できる多用途ネットが便利!

干し芋は、ある程度保存ができるので、家にあると、小腹が空いたときのおやつなどに大活躍してくれますよね。お店で干し芋が手に入りづらい時期や、好みの干し芋が売っていない場合は、自分で作ってみましょう。なんとなく、さつまいもを干す工程が大変だというイメージがあって、干し芋づくりを躊躇する場合があるかもしれません。今回は、なんと、さつまいもを干さずに、干し芋を作る方法をご案内します。

干し芋の作り方とは

干し芋は、下記の4つの工程によって作られます。

  1. さつまいもを蒸す
  2. さつまいもを剥く
  3. さつまいもをスライスする
  4. さつまいもを干す

さつまいもを干す、という工程は、天日で干す、機械で乾燥させる、という2通りの方法があります。

前者の場合、完成までに数日から1週間ほど要しますので、晴天が続く期間を狙って、外に干す必要があります。室内で干す方法もありますが、外に干すよりも期間を要し、カビが生えやすいというリスクがあります。後者の場合、業務用の乾燥機を使うか、家庭用のフードドライヤーを使って、さつまいもを乾燥させることになるでしょう。いずれにしても、機械を購入する必要があります。干し芋のためだけにそれらの機械を購入するのは、いささか悩んでしまうかもしれません。そこで、上記の乾燥機に比べると、どこの家庭にもあると思われるオーブンを使って、「干さない干し芋」の作り方をご紹介しましょう。要するに、一般的な干し芋の作り方と、干さない干し芋の作り方の違いは、干す工程にオーブンを使用する、ということなのです。

干さない干し芋を作ってみた

それでは、順を追って干し芋を作ってみましょう。用意したさつまいもは、紅はるか。オーブンで、紅はるかの特徴である、濃厚な甘さと、しっとりねっとり食感を活かした干し芋はできるのでしょうか。いざ、実践。

まずは、さつまいもを蒸かします。炊飯器の玄米モードを使用して、じっくりと時間をかけて熱を加え、さつまいもの甘味を引き出しましょう。釜にさつまいもを並べ、さつまいもが半分ほど浸るぐらいの水を入れて、玄米モードで炊飯開始。セットして、あとは放置するだけの簡単調理でおすすめです。炊飯器でなくても、鍋で茹でたり、蒸し器で蒸したりしてもOKです。

炊飯器での調理が完了したら、干し芋づくりの中で最も過酷な工程に入ります。それは、皮を剥くこと。蒸し上がった(茹で上がった)ばかりの、熱々の状態で行うことが、きれいに皮を剥くことのポイントです。トングを使って炊飯器(鍋)からさつまいもを取り出したり、軍手を使ったりしながら、くれぐれもやけどをしないように注意してください。割り箸や、バターナイフを使うと剥きやすいです。

熱々のさつまいもとの格闘を終えたら、少し冷ましてから、縦向きに約1cmの厚さでスライスしましょう。熱いうちに切ると崩れやすいです。できる限り均等にスライスした方が、仕上がりの差もなくなりますが、その「差」を楽しむことができるのが、自作干し芋の醍醐味だと、私は思います。このぐらいの厚さ・大きさが自分好みの仕上がりになる、という発見がきっとあるはずです。やってみると、なかなか難しい工程ですので、きれいにスライスできなくても、あまり気にせずに干し芋づくりを楽しんでください。

オーブンを100度に予熱している間に、スライスしたさつまいもを、クッキングシートを敷いた鉄板に重ならないように並べましょう。予熱が完了したら、オーブンに入れて60分乾燥焼きし、さつまいもをひっくり返してさらに60分乾燥焼きします。さつまいもの状態を見ながら、加熱時間を追加してください。オーブンの温度が高すぎると焦げてしまうので、100度~110度ほどがよいでしょう。(筆者のオーブンは110度の設定しかできなかったので、110度で調理しました。)オーブンから出して、冷ませば完成です。

出来上がりを実食!

温かいことを除けば、さつまいもの表面の乾き具合は、以前に自作した干し芋を触った感覚と似ていました。個体差により乾き具合はまちまちで、表面が乾いているものや、水分が残っていてしっとりと指に吸い付くものもあります。しっかり乾燥させたい方は、様子を見ながらオーブンでの調理時間を追加してみてください。いざ、実食…う、うまい!甘くて、しっとり、半熟食感の干し芋です!表面が乾いているものも、中はしっとりしています。1日置くと、味がこなれて、その美味しさをより感じられる気がします。温かいうちに食べても良し、冷蔵庫で冷やして食べても良し、なのです。

数日から1週間ほどを要する天日干しに比べて、2時間のオーブン調理で完成するこちらの干し芋は、インスタント干し芋と呼んでもよいのではないでしょうか。インスタントとしては、十分な美味しさです。一度に食べきれない場合は、サランラップをして冷蔵庫に入れて、なるべく早めにお召し上がりください。

干し芋公式飲料とともに楽しむ

ところで、干し芋の公式飲料をご存じでしょうか?2022年11月に、「茨城県ほしいも協議会」と「ひたちなか・東海・那珂ほしいも協議会」が、キリンビバレッジ株式会社の「キリン午後の紅茶 レモンティー」を、干し芋との相性が良い飲み物として公式に認定したのです。

レモンの酸味とマッチ 茨城産干し芋の“公式飲料”に「午後の紅茶」

茨城県産の干し芋をよりおいしく楽しんでもらおうと、生産者らでつくる県ほしいも協議会が24日、「キリン 午後の紅茶 レモンティー」を「公式飲料」に認定した。

引用:毎日新聞より

せっかくなので、自作の干し芋のお供に飲んでみました。さわやかなレモンの風味により口の中がリセットされて、次の干し芋を迎え入れる態勢を整えてくれます。さすが、干し芋公式飲料ですね。

個人的には、自作した干し芋(紅はるか)の糖度が高いためか、糖類の入っていない飲み物の方が、干し芋の甘さをより引き立てるのではないかと感じました。とは言え、紅茶飲料のNo.1ブランドと呼ばれる「キリン午後の紅茶」と、干し芋王国の茨城県、各業界のトップ同士による、さつまいも好きの心をくすぐる素敵な企画だと思います。皆さんもぜひ一度、午後の紅茶レモンティーとともに、干し芋(既製品、自作問わず)をお楽しみください。

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