「紅はるか」は企業・産地によりオリジナルブランドがあるのをご存じ?紅天使、紅優甘、甘太くん、いもジェンヌ、葵はるか、って知ってる?

強い甘みとしっとりなめらかな食感が特徴の、紅はるか。加熱すると、安納芋にも負けない濃厚な甘みを楽しめる、海外でも人気がある品種です。そんな紅はるかに、独自ブランドがあるのはご存じでしょうか。今回は、企業・地域でブランディングした紅はるかをご紹介します。栽培方法や熟成方法にこだわり抜いて作られたブランドの中から、ぜひお気に入りを見つけてくださいね。

人気の紅はるかの特徴は?

紅はるかは、濃厚な甘さで「しっとり」と「ほくほく」両方の食感を楽しめるさつまいもです。日本だけにはとどまらず、そのおいしさに、海外でも人気が出はじめています。「九州121号」と「春こがね」を掛け合わせて作られており、見た目も味わいも優れた品種です。

水分が多くなめらかな舌触りで、口に広がる蜜のような甘みが特徴。焼き芋にするとさらに糖度が増し、ねっとりした食感と強い甘さに加えて、さっぱりとした後味も感じられます。腸内環境を改善する働きのあると言われるヤラピンが、豊富に含まれているのもうれしいポイント。食物繊維との相乗効果で、おなかの調子を整える効果が期待できます。おいしく食べて、体の中からきれいを目指したい人にぴったりです。

紅はるかの独自ブランド4選

紅はるかには、企業・地域が独自にブランド化したものがあります。ここからは、こだわり抜いたブランドの中から厳選した、5つの紅はるかをご紹介。それぞれの特徴をチェックしてみましょう。

紅天使|茨城県(ポテトかいつか)

紅天使は、茨城県の「カルビーかいつかスイートポテト株式会社(旧社名:ポテトかいつか)」が販売しているブランド。温度・湿度調整された貯蔵庫などで熟成させることで、甘みをアップしています。焼き芋にすると最高糖度50度近くになる強い甘みと、ねっとりした食感が特徴。濃厚な味わいと、ねっとりした食感のため冷蔵庫で冷やしてもおいしく、暑い季節にはなめらかな舌触りのスイーツとしても楽しめます。青果としての紅天使は、市場にはあまり出回らないため、公式サイトやふるさと納税を利用しましょう。カルビーかいつかスイートポテト株式会社では、青果の出荷時期を過ぎても、冷凍焼き芋や干し芋などを販売しています。


紅優甘|茨城県(JAなめがたしおさい)

紅優甘(べにゆうか)は、さつまいもの一大産地である茨城県のブランド。水あめのように自然な甘さと、しっとりした食感で人気があります。紅はるかは、収穫後すぐだとまだ甘みもなく、熟成することで糖化が進む品種ですが、紅優甘は掘り出し直後から甘く、糖化も早いのが特徴です。焼き芋にすると、糖化した紅優甘からたっぷりの蜜がジュワッとしみでて、口いっぱいに広がります。安納芋にも負けない甘さと、なめらかな口あたりも魅力。栄養豊富な皮ごと食べてもやわらかく、いもそのものの味わいを感じられます。出荷時期は8月〜1月ごろ。時期が過ぎても、冷凍の焼き芋を取り寄せできるので、気になる人はチェックしてみましょう。

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甘太くん|大分県(JAおおいた)

甘太くんは、大分県産のJAおおいたが手がけたブランドです。「甘い」という字が名前に入っているほど、しっかりとした甘みが魅力。焼き芋にすると、糖度が40度に届くとも言われています。スイーツのような甘さと、焼き上がりのねっとり・しっとりした食感が人気です。

品質チェックをクリアした圃場で、40日以上貯蔵されたものが出荷されます。通常は種芋から繰り返し栽培できるさつまいもですが、甘太くんは毎年「ウィルスフリー苗」を購入した農家が栽培するのが特徴。手間がかかる方法を徹底することで、品質を維持しています。

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いもジェンヌ|新潟県(JA新潟かがやき)

いもジェンヌは、JA新潟かがやきが商標登録したブランド。ちょっと上品なさつまいもをコンセプトにしており、驚くほど甘く、ねっとりとほくほくの中間のような食感が魅力です。
収穫したいもは、温度・湿度が一定に管理された貯蔵庫で、1か月ほど追熟することで糖化が進み、濃厚な甘みを引き出します。出荷時期は、10月〜2月上旬ごろ。新潟県内のスーパーを中心に出回りますが、首都圏でも人気が高まりつつあるため、都内のアンテナショップでも購入可能です。

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葵はるか|宮崎県(くしまアオイファーム)

葵はるかは、宮崎県串間市にある「くしまアオイファーム」が販売しているブランド。減農薬栽培に取り組み、自然なおいしさを追求しています。しっとりとした果肉と、高い糖度が特徴で、加熱すると非常に甘く、蜜のような味わいを体験できるのも人気の理由です。

収穫後には、温度13℃・湿度80%以上に調整できる最新型の貯蔵庫で1か月ほど熟成。糖度をめいっぱい高めるので、出荷されるころには糖度が60度に達するほど甘くなります。旬が長く、11〜6月ごろまでおいしく食べられる葵はるかは、くしまアオイファームのオンラインショップから購入できますよ。

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まとめ

濃厚な甘さと、しっとりなめらかな食感が魅力の紅はるかには、独自の方法でおいしさを追求した、さまざまなブランドがあります。栽培する土地の風土や気候によっても味わいが変わるので、お取り寄せして食べ比べてみるのもよいでしょう。

出荷時期を過ぎたら、焼き芋や干し芋など1年中楽しめる食べ方もおすすめ。ぜひお気に入りのブランドを見つけて、味わってみてくださいね。