さつまいも、侮るなかれ!さつまいもの驚くべき栄養価!スーパーフードクラスの栄養価と準完全食と言われる理由とは?さつまいもは皮ごとがベストな食べ方!

甘くておいしいさつまいもは、子供も大人も大好きな食材。なんとなく、栄養があるのは知っていても、具体的にどんな栄養素があるのか、知らない人も多いのではないでしょうか。実はさつまいもには、驚きの栄養価と効果があるのです。本記事では、人気のさつまいもに含まれる栄養素と、その効果を紹介していきます。この記事を読めばわかること

・さつまいもの栄養価がわかる
・さつまいもの効果・効能がわかる
・さつまいもの栄養を効率よくとる方法がわかる

さつまいもの栄養価は?

まずはさつまいもの栄養価を紹介します。

エネルギー 炭水化物 食物繊維 カリウム カルシウム βカロテン ビタミンC
サツマイモ 127kcal 33.1g 2.8g 380mg 40mg 40㎍ 25mg

(さつまいも100gあたり・皮つき生)

引用:日本食品標準成分表2020年版(八訂)より

さつまいもの筆頭栄養素は炭水化物ですが、他にも食物繊維・カリウム・ビタミンなどを含む、準完全食です。人間にとって必要な栄養素が、バランスよく含まれた「スーパーフード」であるさつまいもは、未来の宇宙食として、NASAも注目するほど。健康的な食生活のためにも、栄養価の高いさつまいもは、日々の食事に取り入れたい食材でしょう。

栄養たっぷり!さつまいもの7つの栄養素とうれしい効果

さつまいもの主な栄養素は、以下の7つです。

・食物繊維
・カリウム
・ビタミンC
・ビタミンE
・ヤラピン
・アントシアニン(紫芋)
・βカロテン(安納芋)

それぞれの栄養素について、効果・効能を紹介していきますね。

腸内環境を整える食物繊維

食物繊維とは、人の消化酵素で消化・吸収されずに、大腸まで届く栄養素のこと。「水溶性」と「不溶性」にわかれ、水溶性食物繊維は、コレステロール値を低下させる作用があり、不溶性食物繊維は、腸の働きを活発にして、排便をうながす作用があります。さらに、食物繊維には、体内の毒素や有害な菌を吸着し、腸内環境を整える効果も。腸には、体内の免疫細胞の60%以上が存在しており、腸内が乱れると、身体の様々な不調につながります。さつまいもに含まれる、豊富な食物繊維は、腸内環境を整え、健康な毎日を過ごすために、欠かせない栄養素といえるでしょう。

高血圧予防に役立つカリウム

カリウムは、人のからだに必要なミネラルの一種。ナトリウムを、体外へ排出する作用があるので、塩分の摂りすぎを調節する、とても大切な栄養素です。カリウムが不足すると、脱力感・食欲の低下・不整脈などの症状がでる場合があります。また、ナトリウムを摂りすぎると、むくみや高血圧の原因にもなりやすいので、予防のためにも、カリウムを含むさつまいもはおすすめです。

免疫力を高めるビタミンC

ビタミンCは、コラーゲンの生成を助け、抗酸化作用をもつ栄養素です。抗酸化作用は、免疫力を高める効果があり、がん予防や、老化防止にも効果的と期待されています。さらに、メラニン色素の生成を抑え、日焼けによるシミ・ソバカス予防などの美容効果も。ほとんどの動物は、ビタミンCを体内で合成できますが、人間には合成できません。そのため、食事から摂取する必要があります。水溶性ビタミンであるビタミンCは、一度にたくさん摂取しても体外に排出されるので、1日100mgを目安に、毎日の食事で摂取しましょう。

老化を防ぐビタミンE

ビタミンEは、強い抗酸化作用がある、脂溶性ビタミンです。体内の脂質や、細胞の酸化を防ぎ、老化防止に効果があるので、「若返りのビタミン」とも呼ばれています。ビタミンC・βカロテン・ビタミンB2と一緒に摂ると、抗酸化力がUPするので、それぞれの栄養素が、バランスよく含まれているさつまいもは、ピッタリの食材です。

便秘を解消するヤラピン

ヤラピンは、さつまいもを切ると、皮に近い部分から出てくる白い液体のこと。さつまいもにしかない成分で、胃の粘膜を保護したり、腸の働きを促進したりする働きがあります。さつまいもに含まれる食物繊維と、ヤラピンの2つの力で、便秘解消やデトックスに、大きな効果が期待できるのです。皮の近くに含まれているので、皮ごと食べると摂取できますよ。

目の健康にアントシアニン(紫芋)

アントシアニンは、ポリフェノールの一種で、紫芋に多く含まれている栄養素。目のサプリメントにも使用されており、視力の改善や眼精疲労、視力低下の予防に効果があります。パソコンやスマホで、酷使した目の健康のためにも、積極的に摂りたい成分でしょう。また、紫芋に含まれるビタミンCや、ビタミンEの美肌効果と、アントシアニンの強い抗酸化力は、美容やアンチエイジングといった、女性にうれしい効果が期待できます。

美肌をつくるβカロテン(安納芋)

βカロテンは、緑黄色野菜に多く含まれる、強い抗酸化作用をもつ栄養素です。体内に吸収されると、ビタミンAに変換され、目や粘膜・皮膚を健康に保つ効果があります。さつまいものなかでも、果肉がオレンジ色の安納芋に、豊富に含まれる成分で、強力な抗酸化作用は、生活習慣病の予防や、ガン予防にも効果があるようです。皮膚や、粘膜の新陳代謝を促す働きがあるので、美肌づくりにも役立ちますよ。

さつまいもの栄養を効率よくとるコツは?

さつまいもは、皮ごと食べると、栄養を効率的に摂取できます。さつまいもの皮には、食物繊維・ビタミン・アントシアニン・ヤラピンなどの栄養素が含まれているので、皮をむかずに食べると、上手に摂取できるのです。腸内環境の改善や、アンチエイジング効果など、魅力的な栄養効果がある皮をむいてしまうのは、もったいないですね。ただし、皮には繊維質が多く、消化に時間がかかるので、胃腸の調子が悪い方や、離乳食期の赤ちゃんの場合は、皮を取り除いて食べる方が良いでしょう。また、ビタミンCなどの、水溶性の栄養素も含まれているため、アク抜きで長く水にさらすと、栄養が流れてしまいます。離乳食や、変色が気になる料理以外なら、そのまま調理するのがおすすめです。水にさらす場合は、5~10分ほどに抑えましょう。

まとめ

さつまいもは、驚きの栄養価をもつスーパーフードです。うれしい効果満載のさつまいもは、家族みんなの健康に欠かせない食材、といえるでしょう。整腸作用や抗酸化作用など、食べることで体の中からきれいになれるのは、女性にとって魅力的ですね。様々な栄養素をバランスよく含んださつまいもを、普段の食生活にも、積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。