さつまいもは低GI食品で豊富な栄養価とミネラルで準完全食と言われています。そんなさつまいもに不足している栄養素を補える!相性の良い食べ物とは?

秋が旬の野菜であるさつまいもは、ほっこりしていて美味しいですよね。さつまいもの味を引き立てるためには、食べ合わせも重要なポイントです。この記事では、さつまいもの栄養素や相性が良い食べ合わせについて、解説していきます。さつまいもの栄養を美味しく食べるためにも、ぜひチェックしてみてくださいね。

さつまいもの栄養素について

まずはさつまいもに含まれる栄養素について、見ていきましょう。

低GI食品で栄養豊富なさつまいも

さつまいもは炭水化物(糖質)を多く含む野菜ですが、ご飯やパンに比べて、GI値は55と低めです。GI値とは、食後の血糖値上昇を示した数値で、食後の血糖値の上昇が緩やかであることを示しています。そのため、さつまいもはダイエットにも適しているといえるでしょう。

他にも、ビタミンB1、ビタミンC、ビタミンE、カリウム、食物繊維などの栄養素が豊富です。さつまいものビタミンCは、でんぷんで守られており、加熱しても壊れにくいため、効率よく摂取できます。また、りんごの約5倍ものビタミンCを含んでおり、ビタミンEも同時に摂取できるため、美肌にも効果的です。

さらに、注目すべき栄養成分が、サツマイモを切ったときの断面に出る白い液体、「ヤラピン」です。ヤラピンには整腸作用があり、食物繊維との相乗効果で、便通改善に繋がります。

さつまいもに不足気味な栄養素とは?

栄養豊富なさつまいもですが、逆に不足気味な栄養素もあります。さつまいもは100g中のたんぱく質量は0.9gと少なめです。栄養の観点から、たんぱく質を多く含む食材と合わせて調理することで、効率良く栄養を摂取することができるでしょう。

さつまいもと好相性の食材

ここでは、さつまいもと相性の良い食材をご紹介します。さつまいもを美味しく食べられるだけでなく、栄養面から見てもおすすめしたい組み合わせです。

さつまいも×乳酸菌(ヨーグルトや味噌)

さつまいもと乳酸菌(ヨーグルトや味噌)は、相性の良い組み合わせです。さつまいもに含まれる食物繊維と乳酸菌が合わさることで、善玉菌のエサとなり、より腸内環境の改善とデトックス効果が期待できます。さつまいもにヨーグルトの酸味を加えた爽やかなサラダや、ごろっとしたさつまいもが入った味噌汁などは、食べ応えもあって美味しいです。



さつまいも×りんご

さつまいもとりんごを組み合わせた、さつまいものりんご煮は定番メニューのひとつです。りんごの甘酸っぱさと、ほっこりと甘みのあるさつまいもは相性の良い組み合わせ。りんごには、水溶性食物繊維のペクチンが含まれており、糖の吸収を遅らせ、コレステロールの吸収を抑える働きがあります。さつまいもとの相乗効果で、心疾患の予防にも繋がります。

さつまいも×たんぱく質豊富な食材

さつまいもに不足している栄養素である、たんぱく質を補う食材との組み合わせもおすすめです。たんぱく質はダイエットに欠かせない栄養素で、筋肉の材料、代謝の維持に欠かせません。たんぱく質は、主に肉や魚、卵、大豆製品、乳製品に含まれています。さつまいもと一緒に、豚肉や鶏肉などを炒めものにすると、栄養バランスが整います。さつまいもとたんぱく質の組み合わせは、ダイエット効果が高い食べ合わせです。

さつまいも×旬の食材

通年出回っている食材でも、旬のものは栄養価が格段に違います。さつまいもは秋が旬なので、同じく秋が旬の食材を組み合わせることで、栄養価をアップさせることができるでしょう。たとえば、ごぼうや里芋、きのこ類、くりなども秋の味覚です。きのことさつまいも、ベーコンのホットサラダや、さつまいもを使った筑前煮なども、おすすめのメニューです。ほっこりしたさつまいもご飯も手軽に美味しく食べられます。

さつまいも×鉄分の多い食材

さつまいもに含まれている豊富なビタミンCは、鉄分の多い食材と合わせて摂ることで、吸収率がアップします。鉄分が多い食材は、マグロやかつお、ぶり、あさりなどの魚介類、赤味肉、小松菜、ほうれん草、納豆などです。さつまいもと小松菜や、ほうれん草の葉物野菜の炒めものや、鰹節をまぶしたさつまいもの煮物、あさりとさつまいものクラムチャウダーも美味しいですよ。

特に、さつまいもや小松菜に含まれる脂溶性のビタミンAは、代謝を上げる作用や、脂肪細胞の増加を抑える働きがあり、油と一緒に摂れる炒めものは、吸収率が上がります。また、葉物野菜は鉄分やカルシウムのほか、β-カロテンも多く含んでおり、髪の健康維持や視力維持、粘膜や皮膚の健康維持に不可欠です。

食べ合わせを工夫して美味しくさつまいもを食べよう

栄養豊富なさつまいもは、様々な食べ合わせができる野菜です。ヨーグルトやりんご、味噌との食べ合わせや、たんぱく質食材と組み合わせることで、バランス良く栄養を摂れます。また、組み合わせる食材を変えることで、違った味わいを楽しめます。ぜひさつまいもの美味しい味覚も栄養も余すところなく、堪能してみてくださいね。