五島・福江島の秘密の観光スポットとは?五島に住む人だけが知っている!福江島でホタル観賞が出来る公園他。蛍で癒される至福のとき。五島の自然の豊かさに触れてみませんか?

皆さん、ホタル鑑賞に行かれたことはありますか?ホタルは5月末ぐらいから、梅雨に入る前までの短い間に鑑賞することができます。自然豊かで水が綺麗な場所、というのが大切な条件なのは知られていますが、五島にも鑑賞できる場所がいくつかあります。ホタルには源氏蛍・平家蛍・姫蛍と三種類ありますが、福江島にはその三種とも生息していて、そういう土地は珍しいそうです。蛍は種類や地域によって光る時間の間隔が違うそうで、源氏蛍が2秒と一番長く、それで見分けるのだそうです。

毎年ホタルの鑑賞会が開かれるというスポットを紹介します

今回、紹介するのは筆者も初めて訪れた、奥浦地区にある前田川河川公園という所です。通称「カッパ公園」とよばれていて、地元内外の人に親しまれている場所です。昼間は家族連れや小さな子供さんでも安心して遊ばせられる浅い川辺です。ここが、夜になると見事なホタル鑑賞エリアとなるのですね。意外な二面性を感じました。毎年5月末に開かれる地元の人たちの鑑賞会は、コロナの影響で昨年3年ぶりに開かれ、たくさんの子どもたちでにぎわいました。水の大切さや環境について学ぶ場でもあります。そしてこのきれいな川を守り継ぎ、いつまでもホタルが住めるよう願わずにはいられません。

ホタルを観るためには、清流であること以外にも条件がいくつかあります。まずは気温は20度以上で湿度が高い日、曇っていて風のない夜に多く飛ぶそうです。雨上がりや雨が降る前でムシムシとしている日もいいですね。その反対に、雨が降っている日、風の強い日、冷え込む日などはあまり飛ばないそうです。ホタルの活動時間は19時半ごろから徐々に成虫が飛び始め20~21時の間が活動のピークなのです。そこをしっかりおさえて行くとホタル鑑賞の精度がグッと上がります。ホタルは川などの草むらの間で生息してる事が殆んどですが、ここ、「カッパ公園」では木に沢山とまっているので自然と目線が上がります。まるで天然のクリスマスツリーのようです(ちょっと季節外れな表現ですが)。あまりの美しさに、ぼうっと時間を忘れて魅入ってしまいました。ホタルの光をまとった木を見上げると、そのまた先には澄んだ空が広がっていてくっきりと星が見えたのもとてもロマンを感じました。なんとも貴重で幻想的ともいえる空間です。

前田川河川公園
〒853-0053 長崎県五島市奥浦町

誰もが認める最恐スポット「茶々子の墓」

それは、岐宿町二本楠・私の家から数分のところにあります。その祠と鳥居は国道からも見えます。「茶々子の墓」と案内看板も立っているので歴史的にも名所であるこのお墓は、文字どおり茶々子姫という五島藩主の娘が眠っているとのことです。茶々子は、逃れてきた平家の残党7名の碑を建て、冥福を祈ったと言われます。更に、この地の農業の発展に尽くしたとして、代々地元の住民から、親しまれ、手厚く祭られているのです。しかし、年に1回、祠の屋根の藁葺きを入れ替える儀式は、後継者不足もあり、今は屋根がプラスチックになってしまっているのが少し残念なところです。

ではでは、ちょっぴり怖い、不思議な話です。茶々子の墓には、こんな体験談があります。

若者が数人で友人宅で飲んでおり、お酒の勢いで真夜中に茶々子の墓に肝試しに行こうと、車で向かったそうです。まあ、若い人でお酒が入るとこんな感じは至って不思議ではないですよね?その中に1人だけ霊感の強い人は、駐車場に停めた車の中で待機していたそうです。残りの人たちは、威勢よく祠まで行ったのですが、なぜだか?真夏なのに、その場所だけは、寒いくらいだったそうです。その後、別段、何事も無く引き返そうとしたとき、落ち葉を踏むような複数の足音だけが…彼らの回りを取り囲むように「ザザザッ、ザザザッ、ザザザッ」と迫ってきたそうです。先ほども書いた通り、季節は「夏」なのでカサカサ音のするような枯れた落ち葉は、1枚も落ちていないはずなのになぜ?なぜ?と思い、怖くなって一斉に車に駆け込んできたそうです。その異常な光景というか?みんなの行動に驚いた運転手は、急いでエンジンをかけようとしたが、なかなかエンジンはかからない…。テレビで見たことのあるような怪奇現象が今、自分たちに…現実に目の前で起きている!その時、「ドン」と音がし、車に乗っているみんなで後方へ振り向くと無数の…無数の「手」が、ガラスに張り付いいて、「ギャー」と叫んだときに、漸くエンジンがかかり、一目散に車を走らせ戻ってきたとのことでした。

地元では親しまれている茶々子の墓であるが、ふざけ半分に近づくのはいけない。そう言われているのです。

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ホタル観賞はマナーを守りながら楽しみましょう

今回、初めていく場所だったで、ホタルの生息エリアを見つけるのに少し迷いました。ホタルは強い光を嫌うので、懐中電灯で大きく照らすのはお勧めしません。スマホ画面などの弱い明かりで足元を小さく照らしながらゆっくり歩くのがいいとおもいます。そうこうしながら遠くにホタルの灯りを見つけた時は、走りだしたいような前のめりな姿勢になってしまいます。この感動を写真におさめたいと思いチャレンジするも、スマホでは綺麗に写真を撮ることができずに、暗闇ばかり何枚も連写してしまい・・駐車場所もどこが適所なのかよくわからなかったので後日、改めて昼間に行ってみました。

「カッパ公園」は、奥浦小学校と隣接した位置にあります。車を駐車するなら、公園そばのカーブした所に空き地があるのでそこに停めていた人もいましたし、奥浦小学校の並びに少し段差のある舗装されたエリアがあるのでそこなら道をふさいで地元の人の迷惑になることは無いと思います。こんな綺麗な場所を多くの人と共有していく為にはやっぱり、マナーは大切にしたいですよね。ちなみに夜の光のツリーの正体は、なんと桜の木でした。ということは、来春なら桜見物も楽しめますね♪少し個人的な話になりますが、今年のこの時期は自分一人ではどうすることも出来ないモヤモヤを抱えていた時期でした。ホタルを観ることで、一時の心の安らぎを感じましたし、気分転換にもなりました。

問題に対しては、まだ解決はしていませんが短期的目線から長期的にとらえていこうと気持ちを切り替えられたのが大きな収穫だったと振り返っています。五島の自然は懐が深いなあと改めて感じた1日でした。ホタル鑑賞は期間限定のお楽しみですが、この時期に五島を訪れた方は是非ご覧になって頂けたら、きっとまたとない想い出を作れることでしょう。

実は歴史の深い海水浴場

奥浦地区は穏やかな湾に面している静かな町です。「木の口かたし」から福江方面に車を走らせると、近くに六方(むかた)海水浴場があります。目印は五島バスの「六方」バス停からすぐ左へ曲がって小路へ入り真っ直ぐです。途中に奥浦マップの立て看板がある辺りに車を停車できる空き地があります。

そこから海へは歩いてすぐです。実は六方ビーチは、福江港から一番近いところにある海水浴場なのです。六方という名前にインパクトがありますが、大宝(701年~)文武(もんむ)天皇時代からの歴史があります。由来には、平家の落武者伝説(近くに平家塚がある)で六戸以上増やさなかったから、や潜伏キリシタンのエピソード、はたまた海水が潮干潟を作っていたため「牟潟」と呼んでいたのではないか・・など諸説あるようですが、古くは塩田作りの永い歴史のある土地だそうです。そのせいもあってか、六方海水浴場は小さな入江のプライベートビーチと形容され、人気の高浜などとは雰囲気が少し違います。若いカップルよりも、小さな子供さんを連れている家族連れが似合う感じです。

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断然オススメ!雨の日の水ノ浦協会

晴れた日の青空と、白亜の水ノ浦教会が映えることは想像できるので、あえて雨の日に行ってみました。

駐車場はこんな感じです。

車10台ほど停めるスペースがあり、きれいに舗装されています。

車を降りると、けっこうな雨風でして、傘が破損…。それでも「晴れた人は違った姿が見れる」と、プラス思考で向かいます。

階段を登ると、白亜の水ノ浦教会が姿を現します。

レンガ造りの教会とは違った雰囲気で、美しい。雨の日とはいえ、きれいですね。

そして、玄関はこんな感じ。

オールド感満載で、歴史好きの自分としては妄想が膨らみます。横から見ると、こんな感じ。

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五島人がオススメするドンドン渕とは?

水の音がドンドンと聞こえることから、この名前がつきました。水が綺麗でマイナスイオンたっぷりです。岐宿三井楽線の途中、河務という地区の3差路を右に曲がります。途中から道路は整備されておらず砂利道となっており、幅も狭く対向車とすれ違うのもやっとという感じです。

この日は、前日まで雨が降っていたため水溜りができていました。

道を進むと少し開けた場所に出るので、この場所が駐車場になります。どんどん渕の説明を書いた看板が目印です。ふたつある看板の真ん中にある道を進んでいきます。

ここから、山の中を歩いて行きます。滝に行くまでの道は起伏が激しい獣道で、大きな岩や木の根がある山の中を歩くため、サンダルだとちょっと足が痛くなるので、スニカーを履いて行くことをオススメします。道の中に看板もあって迷うこともないと思います。山の中にある小さな滝で、滝から流れる「水の音がどんどんと聞こえる」ことからどんどん渕と呼ばれるようになったそうです。

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