さつまいもを育てたい!家庭菜園やベランダでさつまいもを育てるには?さつまいもの苗はどこで買えるの?さつまいもの芽出し方法とは?さつまいもの苗の採苗の仕方も

さつまいもを育ててみたいけど、「どこで苗を買えばいいの?」「自分で苗は作れないの?」という方も多いと思います。今回は、さつまいもの苗を買える場所と注意点、そして家庭菜園でもできる、さつまいもの芽出しの方法をご紹介します。

さつまいもの苗を買える場所は?

さつまいもの苗を買える場所はさまざまです。それぞれにメリット、デメリットがありますので、ご自身のスタイルにあった場所で購入しましょう。

ホームセンター

さつまいもの苗は、ホームセンターで購入するのが一番手軽ではないでしょうか。どこのホームセンターでも、5月頃からさつまいもの苗が店頭に並び始めます。自分で手に取って状態を見られますし、値段も手ごろです。デメリットは、取り扱う種類が多くはないことです。定番の品種は、どこも取り扱っていますが、新しい品種や、珍しい品種はあまり取り扱いがないかもしれません。また、手軽に購入できる反面、人気のあるお店では、入荷と共に売り切れてしまうことも。事前に入荷時期や、入荷する品種を伺っておくのがおすすめです。

種苗店

あまり馴染みがないかもしれませんが、昔ながらの種苗店での購入もおすすめです。種苗店は、農家の人が買いものをするお店のイメージがありますが、ほとんどのお店は、一般の方も購入できます。ホームセンターでは、「園芸担当」のスタッフでもアルバイトやパートの方がいて、あまり知識がない場合もあります。しかし、種苗店の方は苗のプロなので、分からないこと、育て方のコツなどを質問すれば的確に答えてくれるはずです。一見、敷居が高そうにも見えますが、疑問点や不安がある家庭菜園初心者の方にこそ、種苗店での購入をおすすめします。

ネット販売

ネット販売のメリットは、たくさんの品種の中から好きなものを購入できることです。値段や送料は、お店によりバラバラですが、珍しい品種などを確実に購入するには、ネット販売がおすすめです。お店によっては予約販売もされているので、うまく活用しましょう。また、大手ネットショップ以外にも、さつまいも農家が直接苗の販売をしていることもあります。苗の段階からこだわって生産している農家もありますので、いろいろなお店、農家のサイトを探してみてください。

個人売買

最近人気のある「メルカリ」や、「ヤフオク」といったフリマアプリなどでも、さつまいもの苗を購入できます。出品しているのは、専門農家から家庭菜園レベルの方までさまざまで、品質も差があります。専門農家が、余剰になった苗を格安で出品している場合もあり、上手に利用すれば、かなりお得です。そのため、少しでも安く苗を購入したい方にはおすすめできます。しかし、家庭菜園レベルのものでは、状態が悪かったり、病気の苗が混じっていたりする可能性もあります。出品者や出品物をしっかりと確認したうえで、購入するようにしましょう。

さつまいもの芽出し方法

さつまいもの芽出しは、少量であれば、家庭菜園でも簡単にできます。種芋は、気に入った品種を、スーパーなどで売られているさつまいもを購入して使用できます。もしくは、前年に収穫したさつまいもを保存しておくとよいでしょう。

水耕栽培で芽出し

プランターや、省スペースで育てるために、数本~十数本程度の苗が欲しい場合は、水耕栽培がおすすめです。用意するのは、さつまいもが入り、水が張れる容器だけです。100円ショップで手ごろな大きさの容器を買ってもよいですし、2Lのペットボトルを横にして、上部を切るだけでも大丈夫です。

  • 種芋を50℃のお湯に40分浸けて殺菌する
  • 種芋の1/3~1/2が浸る程度の水を張る
  • 種芋を容器に入れる
  • 暖かくて日当たりのよい場所に置く
  • 2日に1回水を取り替える

管理する場所の温度にもよりますが、この状態で1か月半~2か月で芽が出てきます。容器が大きくなければ移動も簡単なので、昼間は窓際、夜は暖かい部屋へと移動すると、より効果的です。

温床栽培での芽出し方法

温床栽培とは、落ち葉などの有機物が発酵する際の熱を利用した方法です。暖かい環境を作れるので、早い時期から芽出しが可能になります。使用する発泡スチロールを大きくすれば、家庭菜園で使用するには十分すぎる量の苗が作れます。

  • 発泡スチロールに落ち葉を1/3ほど入れ、米ぬかと鶏糞をパラパラとまく。
  • さらに落ち葉を入れて米ぬかと鶏糞をまく。
  • 手でしっかりと押し固めて水をかける。
  • 種芋が隠れる程度の土を入れる。
  • 支柱をたて、トンネル状にビニールをかける。
  • 1週間ほどで温度が安定したのを確認したら、50℃のお湯で40分浸けて殺菌した種芋を埋める。
  • 芽が出てきたら2日に1回程度水やりをする。

温床を利用すれば、50日ほどで最初の苗が収穫できます。さらにたくさんの苗が欲しい場合は、発泡スチロールでなく、木材で大きな容器状のものを作ると、たくさんの種芋が植えられます。

さつまいもの苗の採苗の仕方

水耕栽培、温床栽培ともに、芽が15~20cmに成長したら苗として使用できます。十分に成長したら、付け根の葉を2枚残して清潔なナイフなどで切り取ります。その後、日陰に数日置いておき、根が出てきたら植え付け可能な状態です。一度苗を切り取った後も、約1か月で次の苗が採苗できますので、これを繰り返すことで2~3回苗をとれます。種芋を栽培し始める時期や、種芋の量を調整することで最終的に採れる苗の量も変わるのです。

さつまいもの苗はどこで買える?家でも作れるさつまいも芽出しの方法のまとめ

さつまいもの苗が買える場所、そして、家でもできる芽出しの方法についてご紹介しました。さつまいもの苗はさまざまな場所で購入できます。それぞれメリット、デメリットがありますので、ご自身のスタイルに合った場所で購入してください。さつまいもの芽出しは、家庭でもできます。苗の段階から自分で育てれば、育てるのがより楽しくなりますよ。