糖尿病の人が焼き芋を食べる時の注意点と焼き芋の食べ方、そもそも糖尿病の人が焼き芋を食べても良いの?その理由を調べてみた。上手にさつまいもを取り入れる方法まで

近年、さつまいもブームにより色々なさつまいも商品が登場していますが、「さつまいも」といえば、やっぱり焼きいも。焼きたてのさつまいもは、ホクホクと温かくてとても美味しいですよね。しかし、さつまいもは糖質を多く含む炭水化物。

「身体に良くないのでは?」
「糖尿病が気になる人は、食べない方がいいのかな……」

上記のように考える人も多いことでしょう。本記事では、糖尿病の人は焼きいもを食べてもいいのか、また、食べる際の注意点などを解説します。ぜひ、最後までご覧ください。

糖尿病とは?

糖尿病とは、インスリン不足により、血液中のブドウ糖(血糖)が増えてしまう「高血糖」という状態が、慢性的に続く病気です。糖尿病には、1型糖尿病と2型糖尿病があります。

1型は「インスリン依存型」とも呼ばれ、自己免疫疾患などが原因で、インスリンを分泌する細胞が破壊され発症します。
2型は「インスリン非依存型」と呼ばれ、遺伝的要因に食生活や運動不足といった生活習慣が重なることで、インスリンの分泌が少なくなったり、働きが悪くなったりすることが原因です。

日本人で糖尿病を発症する人の多くが2型であるといわれており、高血糖状態が何年も放置されると心臓病・失明・腎不全といった、さまざまな合併症を引き起こします。

糖尿病の人は、焼きいもを食べてもいい?

ホクホクとした食感と甘みが魅力の焼きいも。とても美味しくて、おやつについ食べたくなりますが、糖質を多く含むため「糖尿病の人は食べてはいけないのでは?」と考える人も多いでしょう。糖尿病の人でも、適量を守れば焼いもを食べても問題ありません。糖尿病は、食生活のほかにも遺伝・運動不足・ストレスなど、あらゆる要因が絡み合って発症する病気です。「焼きいもを食べたら糖尿病が悪化する」ということではないので安心してください。また、さつまいもには、血糖値の上昇を緩やかにする成分が含まれています。ここでは、高血糖予防につながるさつまいもの成分を解説するので、参考にしてください。

食物繊維が豊富

さつまいもは、食物繊維を豊富に含む食材です。食物繊維は、体内でゆっくりと消化・吸収されるため、糖の吸収を穏やかにしたり、血糖値の上昇を緩やかにする作用があるといわれています。また、食物繊維を多く含む食品は、咀嚼回数が増えるため満腹感が得られやすく、食べすぎ防止にもつながるでしょう。

低GI食品である

GIとはGlycemic Index(グリセミック インデックス)の略であり、食後血糖値の上昇度を示す指標です。GI値が低い「低GI食品」は、血糖値の上昇を穏やかにする働きがあります。また、低GI食品はおなかの中でゆっくりと消化・吸収されるので、腹持ちがよくなるというメリットも。さつまいもは低GI食品のひとつであることから、糖尿病のリスク軽減に期待が持てるでしょう。

クロロゲン酸が豊富

さつまいもには「クロロゲン酸」という成分が多く含まれています。クロロゲン酸はポリフェノールの一種であり、主にコーヒーに多く含まれることで有名です。クロロゲン酸には糖新生を抑える働きがあり、糖尿病予防に期待できるといわれています。「糖新生」とは、乳酸や糖原性アミノ酸を原料として、人間や動物の体内で糖を合成することです。糖新生を抑制するクロロゲン酸の働きを、糖尿病治療薬に活用する研究も進められています。

食べ方には注意が必要!おすすめの食べ方

さつまいもには、糖尿病予防によいとされる成分が含まれていますが、糖質を多く含む食材であることは事実です。食べすぎてしまうと高血糖につながる可能性があるので、注意しましょう。ここでは食べ方の注意点や、おすすめの食べ方を紹介します。

適量を守る

糖尿病を治療中の人は、医師から食事療法について指導を受けているでしょう。さつまいもを食べる場合、1日の摂取カロリー・糖質量を考慮したうえで、ほかの食材と合わせてバランスよく食べることが大切です。さつまいもを1本丸ごと食べてしまうと、カロリー・糖質量ともにオーバーしてしまう可能性があります。中くらいの大きさのさつまいもであれば、3分の1本程度に留めるのがおすすめです。医師とも相談のうえ、食べすぎには注意しましょう。

食事の後半で食べる

血糖値の上昇を防ぐには、食べる順番にもポイントがあります。はじめは食物繊維の豊富な野菜、次に肉・魚といったタンパク質、最後に炭水化物を食べるのがよいでしょう。さつまいもは食物繊維を多く含みますが、糖質も多い炭水化物であるため、食事の後半で食べるのがおすすめです。ゆっくりとよく噛んで食べることで、食べすぎ防止にもつながりますよ。

加工食品は避ける

さつまいもを食べる際は、味付けをせずに、シンプルな焼きいもや、ふかしいもにして食べるのがおすすめです。天ぷらや大学いも、干しいもなど、おいしい加工食品や調理方法がたくさんありますが、これらは油分や糖分が多く、高血糖につながるため避けましょう。

皮ごと食べる

さつまいもを食べる際は、焼いもにして、皮ごと食べてみてはいかがでしょうか。さつまいもの皮には食物繊維が豊富に含まれており、血糖値の急上昇を防ぐ働きがあります。そのほかにも、糖新生を抑制するクロロゲン酸、腸の蠕動運動を促すヤラピンなど、身体によいとされる成分が、皮付近に多く含まれているとのこと。せっかくの栄養を捨ててしまうのはもったいないので、ぜひ皮ごと食べてくださいね。

一度焼いて、冷やしてから食べる

さつまいもに含まれるデンプンは、一度加熱してから冷やすことで「レジスタントスターチ」という成分に変化します。レジスタントスターチには食物繊維と似たような働きがあり、血糖値やコレステロール値の上昇の抑制に期待ができますよ。ほかにも、整腸効果や排便促進の働きもあるので、ぜひ冷やして食べてみてください。冷やし焼きいもは、簡単に作れるのでおすすめです。

上手にさつまいもを取り入れよう

本記事では、さつまいもが高血糖予防につながる理由や、おすすめの食べ方を紹介しました。食べる量や方法に気を付ければ、糖尿病の人でもさつまいもを食べられます。医師とも相談しながら、食生活に上手にさつまいもを取り入れてみてくださいね。