さつまいもには、煮る・焼く・蒸す・揚げるなど、様々な調理方法があります。野菜を使って料理を作る際、レシピに「アク抜き」や「水にさらす」といった言葉を見かけたことはありませんか?ちょっとした手間を加えることで、見た目や味をさらに良くすることが可能ですよ。今回は、さつまいものアク抜きをした方が良い理由と、その手順について、写真つきでご紹介します。
さつまいもはアク抜きした方が良い!理由を紹介
さつまいものアク抜きをすることで、見た目を綺麗に仕上げたり、味を調えたりする効果があります。アクの原因になっているのは、ヤラピンやタンニン、クロロゲン酸などの成分です。ヤラピンは、さつまいもを切ったときに包丁につく白い液体の正体で、整腸作用があります。タンニンやクロロゲン酸は、抗菌化作用があるものの、渋みのある成分です。アクのもとになっている成分は皮に多く含まれており、そのまま食べても体に悪影響はないので、ご安心ください。とはいえ、アク抜きをしないと、さつまいもを切った断面が黒ずんでしまったり、苦みや渋みが残ったりしてしまいます。他にも、調味料が染みこみやすくなる利点があるため、調理過程においてアク抜きは欠かせません。
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さつまいものアク抜きは簡単!手順を紹介
さつまいものアク抜きは決して難しくなく、切って水に浸すだけで簡単にできます。写真つきで詳しく手順をご紹介するので、参考にしてみてくださいね。
1.さつまいもを切る・皮をむく
さつまいもを、調理方法に合わせた厚さ・大きさに切ります。皮を剥く場合は、この段階で剥いておきましょう。皮の近くにアクが多いため、厚めに剝くことでより一層、アク抜きの効果が高まります。
2.さつまいもを水にさらす
切ったさつまいもをボウルや深めの器に入れます。すぐにさつまいもが浸るくらいの水を加え、そのまま10分~15分ほど置いてください。こちらが5分置いたさつまいもの様子です。アク抜きしていないものは、皮の内側が黒くなってきました。アク抜きしているものは、まだ水が透明に見えます。
こちらが10分置いたさつまいもの様子です。アク抜きしていないものは、皮の内側がより一層、黒くなってきました。アク抜きしているものは、水が濁ってきています。
こちらが15分置いたさつまいもの様子です。アク抜きしていないものは、皮の内側にある黒ずみが目立ちますね。アク抜きしているものは、アク抜き前と比べて水の濁り具合が顕著です。
ただ短い時間、水に浸けるか浸けないかで、これほど大きな違いが出るなんて、驚きではないでしょうか。
アク抜きのポイント
ずっと同じ水に浸すのが気になる方は、5分ごとに水を変えてみても良いでしょう。さつまいもを水に浸しておくと、だんだんアクの色で水が白く濁っていきます。今回は、皮の色が水に移って紫色にもなりました。また、なるべく早くアク抜きしたい場合は、お米を研ぐようにさつまいもと水をかき混ぜることで、時短になります。
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アク抜きが必要なさつまいもの調理方法・3選
基本的に、どの調理方法でもさつまいものアク抜きをすることで、ワンランク上の料理に仕上がります。とはいえ、「毎回ひと手間を加えるのは面倒くさい」、「急いでいて少しでも早く料理を完成させたい」そんなときもありますよね。そこで、さまざまな料理の中でも、特にアク抜きをした方が良いものだけをピックアップして、ご紹介します。
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アク抜きが必要な料理①煮物
アク抜きした方が良い調理方法の一つが、「煮る」です。レモン煮や甘辛煮にする場合は、事前に水にさらすと良いでしょう。煮物はさつまいもの断面がはっきり見えるため、アク抜きすることで見栄えが良くなります。さらに、苦みや渋みを抑え調味料がよく浸透するので、ほっくりと味のしみた煮物が食べられますよ。今回アク抜きしたさつまいもは、めんつゆやみりんを使い、甘辛煮にしました。
アク抜きが必要な料理②揚げ物
揚げ物を作る場合も、アク抜きするのがおすすめです。天ぷらはもちろん、スティック状にして素揚げしても、おいしく食べられます。煮物と同様、さつまいもの断面を見せることで美しい仕上がりになるため、面倒くさくても水に浸してみましょう。アク抜きをしたあとはしっかり水気をふき取り、衣がべちゃっとしないように注意してくださいね。
アク抜きが必要な料理③離乳食
赤ちゃんは本能的に味の好き嫌いがあるため、さつまいもを離乳食に使う場合も、アク抜きをしましょう。甘みやしょっぱさは、エネルギーやミネラルの味として、自然と体が欲する味だと言われています。しかし、アクに含まれる苦みや渋みは、赤ちゃんにとって「毒」と判断されてしまいます。大事な赤ちゃんには、できるだけ食事を楽しんでもらいたいですよね。
アク抜きの際は皮を厚く剥くことで、より効果を高められます。
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まとめ
さつまいもは、短い時間水にさらすだけでアク抜きができます。とはいえ、そのひと手間をかけられないときもありますよね。アクは身体に有害なわけではなく、見た目と味を調えるために取り除くと良いものです。無理せず、ご自身の余裕に合わせて調理することをおすすめします。最後に、この記事の内容をまとめます。
- さつまいものアクのもとになっているのは、ヤラピンやタンニン、クロロゲン酸などの栄養素
- アクを取り除かなくても、体に悪影響はない
- アク抜きをすることで、変色と苦み・渋みを抑える
- アク抜きをするなら、さつまいもは切る・皮を剥いてから、かぶるほどの水に浸す
- 10~15分ほど、様子を見ながら放置する
- アクによる水の濁りが気になる場合は、2~3回ほど水を取りかえる
- 時短希望なら、お米を研ぐようにさつまいもと水をかき混ぜる
- さつまいもの断面が見える料理、赤ちゃんに食べさせる料理はアク抜きをすると良い
ぜひ、さつまいも料理を作る際の参考にしてみてくださいね。
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