安納芋は太る!?安納芋がダイエットに向かない理由とは?ダイエットに向いているさつまいもの品種とは?ダイエット中に安納芋を食べたい!太りにくい2つの食べ方を解説

いくつか種類があるさつまいもの中でも、糖度の高さが特徴の「安納芋」。一般的なさつまいもの糖度が8~10度のところ、安納芋は、生の状態での糖度が16度前後もあります。さらに、時間をかけて焼いたり蒸したりすることで、糖度は40度前後までアップ。安納芋には、砂糖の主成分であるショ糖が豊富に含まれているため、スイーツのような甘みと満足感が得られるのです。美味しくてついつい食べてしまう安納芋ですが、他のさつまいもと比べてダイエット向きとは言えません。この記事では、なぜ安納芋を食べ過ぎると太るといわれるのか、ダイエットのために食べるなら、どのさつまいもが適しているのか、解説します。

安納芋がダイエットに向かないのはなぜ?2つの理由

体重を気にしている人には、安納芋ではなく、別のさつまいもをおすすめします。さつまいもには、食物繊維やカリウムが豊富に含まれているにもかかわらず、なぜ安納芋はダイエット向きではないと言えるのでしょうか。2つの理由を見てみましょう。

安納芋は糖質が多い

安納芋の甘さの秘訣は糖質です。100gあたり約30.2gの糖質が含まれています。ホクホク食感の鳴門金時は、100gあたりの糖質が約29.2g。ねっとり食感の安納芋の方が、やや数値としては高いです。近年、ダイエットのために糖質制限をする人が増えてきました。糖質は摂りすぎると脂肪に変わってしまうので、できるだけ摂取量を減らそうとする動きが高まっています。

安納芋はカロリーが高い

安納芋は、他の品種に比べてカロリーが高めです。鳴門金時は100gあたり約132kcal、安納芋は100gあたり約140kcalと、糖質が多くなるほどカロリーも高くなっています。摂取カロリーが消費カロリーを上回る状況が続くと太ってしまうので、ダイエットのためにカロリー制限をする人は、少なくありません。

ダイエットに向いているさつまいもの品種

さつまいもには種類があり、ダイエットに適した品種を選ぶことで適切な効果を得られます。分類は、大きく分けて「ホクホク系」、「ねっとり系」の2種類。ダイエットのためにさつまいもを食べるなら、「ホクホク系」の鳴門金時や紅あずまを選ぶようにしましょう。「ねっとり系」の安納芋や紅はるかは、最近の焼き芋ブームで登場頻度が増えました。カロリーと糖質が「ホクホク系」に比べて高めなので、食べ過ぎには気をつけましょう。

ダイエットに向いているさつまいもの調理方法

さつまいもは、調理方法によってカロリーと糖質の量が変動します。たとえば、油で揚げて糖蜜を絡めた大学芋は、100gあたり約231kcal、糖質は約38gです。調理の過程で油やバター、砂糖が加えられることで、カロリーと糖質は一気に上がってしまいます。しかし、焼いたり蒸したりする分には、カロリーと糖質はそれほど増えません。ダイエットのためにさつまいもを食べるなら、お菓子や天ぷらにするのではなく、シンプルに加熱することをおすすめします。

ダイエット中でも安納芋を食べたい!太りにくい2つの食べ方

ホクホク食感よりねっとり食感が好きな人にとって、安納芋を我慢することが難しいときもあるでしょう。どうしても安納芋が食べたくなったら、食べ方を工夫することで太りにくくすることができます。

安納芋を食事に置き換える

1食を安納芋に置き換えることで、カロリーを気にせず食べることが可能です。他にも、さつまいもにはダイエットに嬉しい効果があります。白米やパンと比較して、血糖値の上昇がゆるやかなため、脂肪の蓄積を防いでくれるのです。食物繊維たっぷりで腹持ちも良く、特に朝食として置き換えることで、その日の食べ過ぎを抑えることに繋がります。

安納芋を冷やして食べる

ダイエット効果をアップさせたい人は、安納芋を加熱したあと冷やして食べましょう。米やさつまいもに含まれるデンプンは、冷やすことで「レジスタントスターチ」に変わります。レジスタントスターチは、食物繊維と似た働きをするため、血糖値の上昇を防いでくれたり腸内環境を整えたりと、ダイエットに嬉しい影響をもたらしてくれるのです。さつまいもは冷凍できるため少量ずつの保存がしやすく、食べ過ぎ防止にもなりますよ。

安納芋は食べ過ぎなければ栄養豊富な体の味方!

安納芋にはたくさんの栄養があり、過食しなければ美容や健康に良い食べ物です。特にビタミンCが豊富で、コラーゲンの生成を助けたり、メラニン色素発生を抑制したりするため、美肌効果が期待できます。他にも、カリウムが体内の余分な水分を排出するため、むくみに悩む人にもぜひ食べてほしい食材です。カロリーや糖質だけに目を向けるのではなく、他の栄養にも注目することで安納芋の魅力が発揮されると言えます。

まとめ

さつまいもの中でも糖度が高く、ねっとり食感がやみつきになる安納芋。ダイエット向きではない理由と食べ方の工夫をまとめます。

  • 安納芋はカロリーと糖度が高め
  • ダイエットするならホクホク系のさつまいもを選ぶ
  • シンプルに焼いたり蒸したりすることでカロリーを抑えられる
  • 白米やパンの代わりとして置き換えると罪悪感が少なくなる
  • 加熱した安納芋を冷やすことで太りにくくなる
  • ビタミンCとカリウムが豊富で、美肌と腸内環境の整備に役立つ

食べ過ぎはNGですが、美味しくて栄養たっぷりな食材のため、食べ方を工夫して、適切な量を普段の食事に取り入れてみてくださいね。