ダイエット効果抜群!ヘルシーな揚げない大学芋を自宅で作っちゃおう!さつまいもを使った和食でダイエットをする際のダイエットのポイントを料理研究家が解説します!

古くから日本では栄養価の高い食品として重宝されてきたさつまいも。持ち味の自然の甘みと相まって令和の今では食卓の枠を超えて専門店が軒並みにオープンするほど愛され続けています。そんなさつまいもを使ったダイエットレシピ、今回は和食編をお届けします。

さつまいもと和食

さつまいもは「さつま」とつきますが、鹿児島生まれではなく、中国から沖縄に伝わってきたといわれています。その後、鹿児島県に伝わり、栽培が盛んになっていきました。しばらくは西日本での栽培がメインでしたが、江戸に伝わってからは東日本にも伝わり、今では茨城県が国内のさつまいも生産ランキングベスト3の常連になっています。今でこそさつまいもは高級ブランドがあったり、専門店が出来たり、高級和食店でも扱われたりと随分とセレブリティな扱いになりましたが、昔は決してそんな扱いではなく、痩せた土地でも安定して供給できるもの、米の代わりになるものといった扱いでした。さつまいもを使った料理も今はネットで検索すれば山ほど出てきますが、昔はさつまいもを料理に使うというよりは、干し芋にして食糧不足に備えたり、小麦粉と合わせて蒸したり、団子にするなどして農作業中のエネルギー量補給にするといった食べ方が主流だったそうです。そう思うとさつまいもは随分と出世したように感じます。

なぜ大学芋というの?

さて、さつまいもを使った和食といえば大学芋を思い浮かべる方も多いのではないかと思います。さつまいも料理の代名詞と言ってよい程にすっかりお馴染みの料理ですが、何故「大学芋」という名前なのか疑問に思ったことは無いでしょうか?これは奥が深い話かと思えば、意外にもシンプルな理由で「大学生が好んで食べていたから」だそうです。その他にも「東京の学生街で学費の捻出に困っていた学生が売っていた」という説や「大学の側のお店で揚げたさつまいもに密をかけたものが売られていた」といった説も残っていますが、どれが正しいのかは定かではありません。しかし、学生街の地名には神田や浅草が挙がっている点を見ると、東京での話で間違いないのではないかと思います。実際に東大の赤門付近のお店で大学芋が売られていたという話も残っているそうです。もしかしたら大学芋は頭脳明晰になる料理かもしれません。

さつまいもを使った和食のダイエットポイント

和食はご飯が基本となり、味付けにも砂糖やみりんをよく使うため、糖質が多い傾向にあります。さつまいもは栄養価は高いですが、糖質も多く含むので、ダイエットを意識する際はごはんの量を少し減らす、味付けの糖類を控えるといった工夫をすると糖質過多になることを防ぐことが出来ます。天ぷらなど揚げ物に使うことも多いですが、なるべく衣は薄くつけるように心がけると油の吸収率も下がります。今回は揚げて作るのが定番の大学芋を美味しさはそのまま揚げずに作るヘルシーなレシピをご紹介します。密も水溶き片栗粉でとろみをつけることで低カロリーな仕上がりです。

揚げない大学芋

〈材料〉

  • さつまいも・・・1本
  • 片栗粉・・・大さじ2
  • 砂糖・・・大さじ1
  • しょうゆ・・・小さじ1/2
  • みりん・・・大さじ1
  • サラダ油…大さじ1
  • 水・・・80ml
  • いりごま(黒)・・・適量
  • 水溶き片栗粉
  • 片栗粉・・・小さじ1/2
  • 水・・・小さじ1

〈作り方〉

  1. さつまいもは皮付きのまま大きめの乱切りにして水にさらす。
  2. 1の水気を切り、蒸気の上がった蒸し器で柔らかくなるまで蒸す。
  3. 2の粗熱を冷まし、表面全体に薄く片栗粉をまぶしつける。
  4. フライパンにサラダ油を熱し、3の向きを変えながら表面全体がかりっとするまで焼く。
  5. 小鍋に砂糖、しょうゆ、みりん、水を入れてよく混ぜ、火にかける。一煮立ちさせて砂糖が溶けたら、水溶き片栗粉を全体に回し入れてとろみをつける。
  6. 5の鍋に4を入れて、全体に餡を絡ませる。器に盛り付け、いりごまをまぶす。

この作り方だと揚げ物の片付けの手間もいらず、カロリーダウン出来るので一石二鳥で仕上がります。お弁当に入れる際は水溶き片栗粉の量を少し増やしてとろみをしっかりつけるのがお勧めです。ダイエットをしたい方も頭が良くなりたいという方も?ヘルシーな大学芋なら両方を叶えてくれるかもしれません。