安納芋は本当にダイエットに不向き?栄養価と上手な食べ方で美しく健康に

安納芋は本当にダイエットに不向き?栄養価と上手な食べ方で美しく健康に

安納芋は、甘みとねっとりとした食感で幅広い世代から人気を集めているさつまいもの一種です。「美味しいけれど、糖度が高くてダイエットには不向きなのでは?」と疑問に感じている方も多いかもしれません。しかし、安納芋はダイエット中こそ積極的に食事に取り入れたい栄養豊富な食品です。実際、ビタミンCや食物繊維など、美容や健康をサポートする成分がたっぷり含まれています。白米よりカロリーや糖質が低いのに加え、調理法や食べ方を工夫すればダイエット中の満足感を得ながら健康的に体づくりを続けることができます。本記事では、安納芋の栄養価やダイエットへの効果的な取り入れ方、注意すべきポイントまで詳しく解説します。「安納芋=太る」という思い込みを解消し、賢く美味しくダイエットに活かすヒントをお届けします。

安納芋はダイエットに向かない?

安納芋はダイエットに向かない?

安納芋はさつまいもの種類の一つで、甘みとねっとりとした食感が特徴です。人気の品種で、普段さつまいもをあまり食べない人でも、「安納芋」の名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。安納芋は、いろいろな料理やスイーツに使われているほか、そのまま蒸したり焼いたりしてもおいしいさつまいもです。そんなおいしい安納芋ですが、ダイエット中だから控えているという声も……。安納芋はダイエット中にこそおすすめできる優れた食品です。その理由は、安納芋が持つ栄養価の高さと、工夫次第でダイエット中でも美味しく、安心して取り入れられるからです。たしかに「安納芋は糖度が高くて太りやすい」と心配する方もいますが、実際には白米と比べて糖質・カロリーともに低い数値となっています。たとえば100gあたりで比較すると、白米は糖質35.6g・カロリー156kcal、さつまいもは糖質29.9g・カロリー129kcal、そして安納芋も糖質31.5g・カロリー142kcalと、意外にもダイエットに適した主食となります。

ねっとりと糖度が高い安納芋

ねっとりと糖度が高い安納芋

「ねっとり系」さつまいもの中でも代表的な存在の安納芋は、甘みのある味わいで大人気となりました。「甘いさつまいも」のイメージ通り、通常のさつまいもと比べると、糖度が高くなっています。糖度が高い分、カロリーも高めです。安納芋を含め、さつまいもは食べすぎると太る、というイメージを抱いている人が多いと思います。さつまいもより甘い安納芋なら、さらに太ってしまうのでは…なんて心配している人もいるかもしれませんね。

安納芋には栄養成分がたっぷり

安納芋には栄養成分がたっぷり

安納芋には、ビタミン、食物繊維が豊富に含まれています。それぞれの効果を見てみましょう。

・ビタミンC…ビタミンCは、美肌に欠かせない成分です。シミのもとになるメラニン色素ができるのを防いだり、コラーゲンの生成に関係したりしているのです。

安納芋をはじめ、芋類のビタミンCは加熱に強いとされています。

・食物繊維…ダイエットで、腸内環境を整えることが注目されていますが、健康な腸内環境のためには食物繊維が必要です。

食物繊維は、現代の食生活では不足しがちな栄養素ですが、安納芋はしっかりと食物繊維を摂取できます。

安納芋にはビタミンCや食物繊維が豊富に含まれており、美肌作りや腸内環境のサポートにも役立ちます。ビタミンCは加熱にも強く、シミやしわ対策、コラーゲン生成にも欠かせません。食物繊維はダイエットで注目される腸活にも貢献し、現代人が不足しがちな栄養をしっかり補えます。こうした栄養素が、美容や健康を目指すダイエッターにはうれしいポイントです。

安納芋の栄養価は?

安納芋の栄養価は?白米との比較

太りやすいと思われがちな安納芋ですが、実際の栄養価はどうなのでしょうか。100gあたりの栄養価を、日本人の主食である白米と比較してみましょう。

  • 白米…糖質量:35.6g カロリー:156kcal
  • さつまいも…糖質量:29.9g カロリー:129kcal
  • 安納芋…糖質量31.5g カロリー:142kcal

安納芋はさつまいもの品種の一つのため、食品成分表ではさつまいもとしての表示のみです。安納芋の数値は目安としてください。さつまいもより糖度の高い安納芋でも、白米と比べると、糖質量もカロリーも少し低い数値になっています。栄養価を見ると、安納芋が太りやすい食品ではないことがわかりますね。

安納芋は調理法に注意!

安納芋は調理法に注意!

栄養価としては、とくに太りそうな要因のない安納芋ですが、調理法に注意が必要です。そのまま食べてもおいしい安納芋ですが、料理によっては高カロリーとなってしまうことも。ダイエットの指標として、糖質量やカロリーだけでなく、血糖の上がり方を表すGI値があります。安納芋は、調理法によってこのGI値が変わることも注意しておきたいですね。

安納芋は低GI食品

安納芋は低GI食品

GIは、グライセミック・インデックスの略で、食べた後の血糖値の上がり方を表すものです。急激に血糖が上がる食品を高GI食品、上がり方が緩やかな食品を低GI食品と分類しています。肥満防止のためには、血糖の急上昇を避けたほうがよいため、高GI食品はダイエットに向かず、低GI食品は向いているとされています。GI値が55以下の食品が低GI食品ですが、さつまいもは55です。安納芋も同じくらいと考えていいでしょう。安納芋は低GI食品なので、ダイエットによさそうですね。しかし、この55という数値は、生・蒸しのときで、焼きいもにすると、一気に100まで上がってしまいます。100は、高GI食品の分類です。焼きいもにすることで、いもから水分がなくなることが影響しています。GI値をみると、焼きいもはダイエットに向いていないということになりますが、でも焼きいもが食べたい!そんなときは、「冷やし焼きいも」はいかがでしょうか。

焼きいもを冷やすことで、いものでんぷんが「レジスタントスターチ」という物質にかわり、血糖値の上昇が緩やかになります。甘みがあり、ねっとりとした安納芋の焼きいもは、冷やしてもとてもおいしくいただけます。冷やし焼きいもを、おやつや主食にするダイエット方法もありますが、安納芋の焼きいもならピッタリですね。

安納芋は食べ過ぎ・他の素材との組み合わせに注意

安納芋は食べ過ぎ・他の素材との組み合わせに注意

安納芋は蒸す・焼くなど素材そのままの調理法でも十分おいしいのですが、料理やお菓子にも活躍します。安納芋を使ったケーキやスイートポテト、グラタンなど、たくさんのレシピがあります。このときに、ほかの食材で高カロリー、高脂質のものを使うと、太りやすい料理に。また、おいしさのあまりつい食べ過ぎてしまうこともありますが、食べすぎるともちろん太る原因になります。安納芋は、おいしさと食べやすさでたくさん食べたくなってしまうので、「ダイエットに不向き」というイメージがついてしまったのかもしれませんね。食べすぎが肥満につながるのは、安納芋だけではありません。何を食べるにも、適量が大切ですね。

まとめ

安納芋はダイエットに不向きと誤解されがちですが、実は栄養バランスが良く、工夫次第でダイエットをサポートする強い味方

結論として、安納芋はダイエットに不向きと誤解されがちですが、実は栄養バランスが良く、工夫次第でダイエットをサポートする強い味方になります。甘くて食べごたえがあり、満足感を得やすい安納芋を、正しい知識と調理法で上手に日々の食事に取り入れて、健康的なダイエットを目指しましょう。