安納芋ってどんなさつまいも?
基本的なこと
安納芋は、さつまいもの種類の一つで、主な産地は鹿児島県の種子島です。安納芋の中にも品種があり、登録されているのは、「安納紅」と「安納こがね」になります。この芋の基本的な特徴としては、濃厚な甘さで、ねっとりとした食感を味わえることです。この甘さは、他のさつまいもよりショ糖を多く含んでいるからです。見た目はコロッとした丸い形をしていて、可愛らしく感じます。色は皮が赤く、中身が黄色いのが一般的な安納芋です。
栄養について
栄養面では、安納芋は他のさつまいもよりも、お肌に効果のあるビタミンCや、むくみに効果のあるカリウム、便秘解消につながる食物繊維が多く含まれている特徴があります。体に良いメリットをもつ芋であるとわかります。
手に入る時期
実際に収穫される時期は、だいたい9月から12月です。美味しくなるのは、収穫してから約2、3週間後と言われています。ですので、スーパーに並ぶのは10月から1月頃で、その時期に購入ができます。近年では、ネット販売も盛んなので、そちらで農家さんから直接、安納芋を手に入れることも可能です。
調理方法
安納芋の調理方法としては、煮たり、揚げたり、ふかしたり、焼いたりなどいろいろとあります。今回はふかす場合と焼く場合、どちらがおいしいのか、ダイエットに向いているのかを述べます。
おいしい食べ方 はふかす?焼く?
安納芋は焼くのが一番おいしい!
先程も説明しましたが、安納芋そのものに、ねっとりとした深い甘みがあるので、何も加えず、ふかしたり、焼いたりするだけで十分おいしく食べられます。ふかすのと焼くのでは、どちらがより一層、安納芋をおいしく食べられるかと言えば、断然焼くのをお勧めします。焼くことで、甘みが増して、ねっとりした食感を堪能できます。調味料を加えることなしで、十分に甘さがあります。焼き芋の皮から蜜が溢れ出すことから、別名蜜芋と呼ばれている程です。
焼き芋の作り方
実際に、おいしい焼き芋の作り方を簡単に説明します。大きく分けて2つあり、オーブンとトースターで作ります。電子レンジは、急速に熱して短時間で作りますので、お勧めできません。安納芋は、じっくり時間をかけて焼くことで、甘みが増しおいしくなるからです。まずは、オーブンでの焼き方です。安納芋をしっかりと洗い、水分を残したままアルミホイルでしっかりと包みます。そして、オーブンを160度に設定し、約80分ぐらい焼きます。竹串で火が通っているかどうか確認し、硬いようであればもう10分程度焼きます。焼き上がり後は、オーブンの中で10分から20分置けば完成です。
次に、トースターについてです。よく水洗いをした安納芋を、1000wで20分から30分ほど焼きます。竹串が通りにくく硬い場合は、もう5分ほど延長します。焼き終わった後、5分ぐらい置いてから取り出せば出来上がりです。
なぜこんなにおいしい甘さを引き出すのか?
安納芋は、そのままの状態で糖度が16度前後あり、非常に高く、じっくりと時間をかけて焼くことで、糖度が40度になり甘さが増します。つまり、ゆっくりと時間をかけて加熱することが、おいしい甘さのポイントになります。また、安納芋の焼き芋で、蜜が溢れるほどのねっとりクリーミーな食感を感じるのは、水分が多く粘質性によるものです。こちらもおいしさのポイントです。このようなポイントから、安納芋の焼き芋がおいしく感じられます。結果的に言えることは、安納芋は焼き芋が一番です。
ダイエットに向いている調理方法はふかす?焼く?
さつまいもはダイエットに良い!
ご存知の方が多いかと思いますが、さつまいもはダイエットに最適な食材です。炭水化物であるご飯やパンよりも、糖質やカロリーが低く、腹持ちが良いのです。したがって、置き換えることでダイエットができると言われています。
ダイエットに向いているのはふかすやり方!
安納芋をふかすのと、焼くのでは、どちらがダイエットに向いているかと言えば、ふかす方です。焼くことで全体の水分がなくなり、カロリーと糖質が増えます。ふかす場合は、水分の減りが少なく済み、全体の成分がほとんど変わらないため、カロリーと糖質に変化はほぼありません。ですのでダイエットに向いています。
カロリーと栄養について
安納芋が100gあたり約140キロカロリーであるのに対して、ご飯は100gあたり約160キロカロリーあります。安納芋はカロリーが低いことがわかります。栄養面から言うと、上記で述べましたが、安納芋には食物繊維が豊富に含まれていて、それらによって腸内環境が整えられ、便通が良くなります。便秘が解消されることで、体内の毒素や老廃物が排出され、ダイエットには効果的です。
安納芋のふかし方
では簡単に、安納芋のふかし方を紹介します。安納芋をよく洗った後、水を張った蒸し器に並べて強火にかけます。沸騰したら、弱めの中火で約30分程度ふかします。竹串が通ったら、ふかし芋の完成です。ふかした安納芋はダイエットに向いていますが、もちろんおいしいからといって食べ過ぎには注意です。
まとめ
安納芋は濃厚な甘みが特徴的で、そして栄養価も高いさつまいもとして知られています。安納芋をおいしく食べる調理方法としては、焼くのがお勧めです。長時間かけて熱することで糖度が上がり、濃厚で非常に甘くねっとりした食感を味わえ、たまらなくおいしいからです。ダイエットで食べる場合には、ふかして食べるのが効果的です。ふかすことで水分の減りを抑えられ、カロリーや糖質の増加がほとんど無い為です。安納芋そのものがおいしい芋ですので、ふかしても焼いてもおいしく食べられます。ただ、もっとおいしく食べたい!ダイエットしたい!と言う想いがある場合はぜひ、参考にしていただけたらと思います。