安納芋の焼き芋は美味しい!安納芋の焼き芋の美味しさの秘密とは?畑のスイーツと言われている安納芋の加熱すると甘みが増える理由と安納芋の焼き芋を美味しく作る方法は?

安納芋の焼き芋は、断面が黄金色で、クリーミーな甘さが特徴です。スプーンですくって、スイーツのようにして食べるのはたまりません。しかし、なぜ安納芋の焼き芋は美味しいのか気になりませんか?実は、安納芋の美味しさを引き出す秘密は、焼き芋という調理法にあります。昔ながらの石焼き芋が、甘みと食感を引き出すカギになっています。この記事では、安納芋の焼き芋の美味しさの秘密についてご紹介します。安納芋の特徴とからめ、焼き芋の魅力や、美味しい焼き芋の作り方についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

安納芋の焼き芋の特徴

さつまいもには、甘みや食感が異なるたくさんの種類がありますが、その中でも安納芋は甘みが強めで粘質系という特徴があります。ほくほく系やしっとり系、あっさりしたさつまいもも美味しいですが、甘み成分が強く、ねっとりした焼き芋にしかない独特な魅力もあります。ここでは、安納芋の焼き芋の特徴を詳しくご紹介します。

バツグンの甘み

安納芋は、さつまいもの中でも甘い品種で、一般的に砂糖の甘さである「ショ糖」が多く含まれています。生のままでも16度ほどの糖度がありますが、加熱して焼き芋にすると、麦芽糖という甘み成分が増えて40度近くにもなります。安納芋はうまく調理すると、蜜が出てきて、何もつけなくても美味しいほど、とろりと濃厚な味が楽しめます。

クリームを食べているような粘り気

安納芋は加熱することによって、スプーンでも食べられるほどの、ねっとりしたスイーツ感が味わえるのが特徴です。2000年ごろは、焼き芋と言えばほくほく系しかなかったのですが、2010年ごろからは安納芋のようなねっとり系がブームで、今も人気が続いています。パサパサしていないので、飲み物を用意しなくても食べられるほど。赤ちゃんやお年寄りなどの、飲み込む力が弱い方にも喉に詰まりにくくて人気です。また、未分解のでんぷんが少ないので、胸やけやお腹の張りも起こりにくいのも嬉しいところです。

冷めても硬くならない

安納芋の焼き芋は、冷めても硬くなりません。食べきれなかった分は冷蔵庫に保存して、翌日食べることもできます。沖縄では、すでに冷やし焼き芋のおやつが定番化しているほど、冷まして食べるのも味わいがあります。ねっとり系の安納芋ならではの楽しみ方です。

安納芋を焼き芋にすると美味しくなる秘密

安納芋を焼き芋にすると美味しいのは、食感、甘み、風味のバランスがパワーアップするからです。ここでは、焼き芋にした場合の美味しさについての秘密をご紹介します。

加熱すると甘みが出る性質がある

芋に含まれるアミラーゼという酵素の働きが、でんぷんを分解して麦芽糖に変えることで甘みを増やします。アミラーゼは60℃~70℃でゆっくり加熱すると、麦芽糖を作る性質があり、焼き芋だとちょうどその温度で加熱できるので甘みをしっかり引き出せるのです。

適度に水分がとぶのでベチャベチャにならない

安納芋を焼き芋にすると、水分が約15~30%少なくなり、一層甘さが感じられます。ねっとり系の芋は、ふかしすぎると柔らかくなりすぎて、ベタベタになることがありますが、焼き芋にすると適度に水分がとんで、ちょうどよいクリーミーな食感になります。お芋の形も引き締まるので、焼き芋は安納芋にピッタリの調理方法です。

香ばしい香りがする

芋を焼くと、表面にかるく焦げ目がついて香ばしい焼き芋の香りがします。この香りも美味しさの要素。食欲をさらに誘います。

 安納芋の焼き芋を美味しく作る方法は?

安納芋の焼き芋を美味しく作るには、温度と水分がポイントになります。甘い麦芽糖を作る酵素アミラーゼは、芋の中心温度が70℃のときに最も活発に働くので、じっくり低温で温めるのがコツです。また、ねっとりした食感を出すために、適度に水分をとばすことが重要です。

ナンバー1の美味しさ|石焼き

石焼きにすると、芋の外部の温度が250℃の高温でも、内部温度を70℃ほどに保つことができます。遠赤外線を発するので、電動熱によって効率よくさつまいもを温めます。

じっくり時間をかけて加熱できて風味もつくので、最高の焼き芋ができあがります。

風情ある美味しさ|たき火

アルミで包んでじっくり焼けるたき火も、美味しい焼き芋を作るにはおすすめです。外で食べる焼き芋は美味しさもひとしお。キャンプ用の焚き火台を使うのも手ごろで便利です。焦げないようにアルミホイルを巻いて、火力の弱い端の部分でひっくり返しながら、ゆっくり焼きましょう。

お手軽にじっくり焼ける|オーブン

オーブンがあれば、自宅でも簡単に美味しい焼き芋が作れます。アルミホイルで芋を包み、160℃~180℃ほどにセットしてじっくり焼き、余熱で冷まします。

意外なキッチン器具|グリル

グリルを使うと、石焼きやオーブンよりも短い時間で焼き芋を作れます。アルミホイルで包んで、ひっくり返しながらじわじわと30~40分ほど焼きましょう。切らなくてもグリルに入るように小さい芋を選ぶのがコツです。

安納芋の焼き芋の秘密を知って美味しい焼き芋を食べよう

今回は、安納芋の焼き芋の美味しさの秘密についてご紹介しました。

  • 安納芋はねっとりした食感と甘みが特徴。
  • 安納芋は冷めても硬くならないため、冷やして食べるのもおすすめ。
  • 芋の中心温度を70℃ほどで長時間熱すると、麦芽糖が増えて甘みが増す。
  • 粘質性の芋は、焼き芋にすると水分が適度にとんで食感が良くなる。
  • じっくり加熱できる石焼き・焚火・オーブンなどの方法で焼き芋を作ると特に美味しい。

ぜひ皆さんも、美味しい安納芋の焼き芋を楽しんでくださいね。