安納芋レシピおかず編!安納芋とりんごの煮物が美味しい理由とは?

「安納芋を一番美味しく食べる方法は焼き芋」だけと思っていませんか?実は安納芋の強い甘みとねっとり食感は、おかずにもぴったりです。忙しい日や献立に迷った時でも、10分ほどで簡単に作れる一品なら手軽に栄養補給ができます。特に、さつまいもの中でも糖度が高い安納芋は、甘みがしっかりしているため、砂糖を控えめにしても満足感のある仕上がりになるのが魅力です。更に、さつまいもとの相性は黄金の組み合わせと言われている「りんご」を組み合わせることで、程よい酸味が甘さを引き締め、爽やかな風味が加わります。さつまいものホクホク感とりんごのシャキシャキ食感が絶妙に合わさり、味わいも食感も飽きさせません。塩分を使わず、はちみつの優しい甘みで仕上げるため、減塩を意識している方やダイエット中の方、美容・健康が気になる方にもおすすめです。本記事では安納芋を使った人気のおかずレシピを紹介します。

安納芋とは?

安納芋レシピおかず編-安納芋イメージ

安納芋(あんのういも)は、鹿児島県の種子島が主力な産地のさつまいもの一種です。最大の特徴は、焼き芋にした際の強い甘みと、ねっとりとした食感です。一般的なさつまいもよりも水分量が多いため、焼き芋にするとまるで蜜が溢れるようにしっとりとした仕上がりになります。そのため「蜜芋(みついも)」とも呼ばれ、多くの人々に親しまれ、現在のさつまいも品種の中でも人気品種です。果肉の色はオレンジ色で、見た目にも美しく、栄養価が一般的なさつまいもより高いのも魅力です。特にβカロテンや食物繊維が豊富で、美容や健康に関心のある人からも注目されています。安納芋は、焼き芋はもちろん、スイーツや料理の材料としても幅広く使われ、濃厚な甘さと滑らかな口当たりを活かすことが出来る為、特にスイーツでは人気が高いです。近年では全国的に人気が高まり、スーパーや専門店で見かける機会も増え、焼き芋にしたときの糖度は非常に高く、40度前後にもなることがあり、まるでスイーツのような甘さを楽しむことができます。安納芋の旬の時期は晩秋から冬の間とされており、五島列島では有機栽培に特化した安納芋の栽培も始められています。そんな安納芋を今回は、スイーツではなく「おかず」として美味しく食べれるレシピを紹介致します。簡単に安納芋が持つ個性を活かしたレシピです。

さつまいもとりんごの相性

安納芋レシピおかず編-りんごとさつまいもの相性

さつまいもとりんごは、一見すると食感も味わいも全く異なり、意外な組み合わせに感じられますが、実は非常に相性の良い組み合わせです。今回は、ご飯に合わせられるおかずを紹介しますが、世の中にはこの組み合わせを活かしたお菓子やデザートも数多く存在します。その理由として挙げられるのが、相対効果による絶妙なバランスの上に成り立つ美味しさです。りんごには程よい酸味があり、この酸味が加わることで、真逆に位置するさつまいもの自然な甘みが引き立ちます。また、りんごの爽やかな風味がプラスされることで、単調になりがちな甘みを程よく引き締め、しつこさを感じさせない仕上がりに整えてくれます。

安納芋レシピおかず編-りんごとさつまいものスイーツ

食感の面でも、この二つの食材の組み合わせは優れたバランスを生み出します。さつまいものホクホクとした柔らかな口当たりに、りんごのシャキシャキとした歯ごたえが加わることで、単調さがなくなり、噛むたびに異なる食感を楽しめます。それぞれが持つ個性が互いを引き立てるため、味わいと食感の両方で満足感を与えてくれるのが、この組み合わせの魅力です。さつまいもとりんごは、見た目や特徴こそ異なりますが、互いの良さを際立たせ、より深みのある美味しさを作り出す黄金ペアと言えるはずです。

りんごの栄養価

安納芋レシピおかず編-りんごの栄養価

りんごを加えることで、味覚だけでなく栄養面でも大きな効果が期待できます。昔から「りんごが赤くなると医者は青くなる」と言われるほど、りんごは栄養価の高い果物として知られています。さつまいもと同様に食物繊維が豊富で、腸内環境を整える働きがあり、便秘の解消や腸活の効果をさらに高めてくれます。食物繊維を多く含む食品は噛み応えがあるため、自然と咀嚼回数が増え、満腹感が持続しやすくなるのも魅力です。これによって食べ過ぎを防ぐ手助けにもなり、健康を意識した食生活に取り入れる価値が高い食材といえます。また、りんごはしっかりとした甘みがあるものの、カロリーが低いことから果物の中でもヘルシーな部類に入る為、ダイエット中の食事にもベストです。甘さを楽しみながら余計なカロリーを抑えられるため、無理なく食事管理ができます。更に、美白効果や免疫力向上に欠かせないビタミンCが含まれている点も見逃せません。ビタミンCは肌の健康を保つだけでなく、日々の生活で受けるストレスや疲労の回復にも役立つ重要な栄養素です。加えて、りんごに含まれるカリウムには、体内の余分な塩分を排出し、むくみを改善する働きがあるため、健康面や美容面の両方で嬉しい効果が期待できます。

安納芋レシピおかず編-りんごは加熱する

生のまま食べるりんごも美味しいですが、そのままだと一度に食べられる量が限られます。加熱調理をすることで体積が減り、無理なくたくさん摂取できるのもりんごの大きな利点です。料理やお菓子に加えることで手軽に栄養を補えるため、毎日の食卓に取り入れやすくなります。りんごはその甘み、栄養、そして食感のバランスに優れ、健康と美味しさの両方を兼ね備えた優秀な果物といえるでしょう。

りんごと安納芋の煮物レシピ

りんごと安納芋の煮物材料・2人分

  • 安納芋・・・100g
  • りんご・・・80g
  • はちみつ・・・大さじ1
  • 水・・・100ml

はちみつが無ければ砂糖で代用可能です。

〈注意点〉
はちみつを使った料理のため、1歳未満のお子様には与えないようにして下さい。ただし、さつまいも自体は赤ちゃんも食べやすく、離乳食にも最適とされている食品です。安納芋は更に栄養価も高いのでオススメです。

りんごと安納芋の煮物の作り方

りんごと安納芋の煮物の作り方-安納芋をカットする

1、安納芋は皮を除き、一口大の大きさに切って水にさらす。りんごは皮を除き食べやすい大きさに切る。

りんごと安納芋の煮物の作り方-安納芋一口大

りんごと安納芋の煮物の作り方-安納芋はアク抜き、りんごはひとくち大にカット

安納芋の100gで中サイズ約1本分です。切ってみると、他のさつまいもに比べてオレンジがかった色であることに気が付くかと思います。これこそが安納芋の特徴であり、人参などの緑黄色野菜に豊富なβカロチンが含まれている証です。βカロチンは肌の潤いを保つ働きや抗酸化作用に優れた成分。安納芋は甘味を楽しみながら摂取することが出来る貴重な食品です。より食物繊維をしっかり摂取したい場合は安納芋もりんごも皮付きのまま使いましょう。安納芋の皮は食べにくいと言われることもありますが、煮物にすると目立ちません。皮には食物繊維以外にも高い抗酸化作用で知られるアントシアニンや脂肪燃焼効果が期待出来るクロロゲン酸が豊富に含まれています。

2、鍋に1と水、はちみつを入れて火にかける。煮立ったら弱火に落として蓋をし、水気がなくなるまで煮詰める。

りんごと安納芋の煮物の作り方-はちみつを入れて煮込む

材料はこれだけでオッケー。鍋に入れて火にかければ、後は基本的に放ったらかしでも完成するので、忙しい人に、もう一品欲しい時にピッタリです。はちみつは焦げやすい食品なので、しっかり溶かしてから火にかけるようにしましょう。放ったらかしで大丈夫とはいえど、あまりに放置していると、忘れてしまって、気が付いたら真っ黒焦げになっていたという事態になりかのないので、ご注意下さい。

まとめ

りんごと安納芋の煮物の作り方-完成品

煮物と聞くと、長時間じっくりと煮込む手間が必要な印象がありますが、この煮物はわずか10分ほどで完成するため、忙しい日や時間のない朝にもぴったりな一品です。手早く作れるので、お弁当のおかずとしても重宝します。お弁当は美味しさを重視するとどうしても全体的に茶色くなりがちですが、安納芋の鮮やかなオレンジ色が加わることで、見た目にも彩りが豊かになり、栄養バランスの向上にもつながります。この煮物にはしょうゆや塩といった塩分を使用していないため、減塩を意識している方や、むくみが気になるときにも安心して食べられるのが嬉しいポイントです。甘みづけにははちみつを使っていますが、和食の煮物でよく使われる砂糖に比べて量は控えめです。それでも物足りなさを感じさせない仕上がりになるのは、安納芋自体が持つ自然な甘さのおかげです。実際のところ、はちみつを加えなくても十分に美味しく仕上がるほど、安納芋の甘みはしっかりとしています。

りんごと安納芋の煮物の作り方-冷蔵庫で保管が出来る

また、この煮物はしっかりと火を通しているため、作り置きのおかずとしても活躍します。蓋つきの保存容器に入れて冷蔵庫に保管すれば、3日ほどは美味しさを保つことができるので、常備菜として用意しておけば、忙しい日や献立に迷ったときにも手軽に栄養を補うことができます。栄養バランスが偏りがちな日が続いても、冷蔵庫に安納芋の煮物があれば安心です。

りんごと安納芋の煮物の作り方-安納芋の甘さイメージ

安納芋は焼き芋のイメージが強いですが、料理にも使うことで新しい魅力を発見できます。ねっとりとした食感と自然な甘みが料理のアクセントとなり、さまざまなレシピに活用できるのも大きな魅力です。美味しくて栄養価の高い安納芋を、もっと日常的な料理に取り入れ、手軽に楽しんでみてはいかがでしょうか。