さつまいも(安納芋)を使った殿堂入りおつまみレシピ!さつまいもは二日酔い予防にも

お酒はお好きですか?そんなお酒のお供に、意外な相性の良さを誇る食材としておすすめなのが「さつまいも」。中でも甘くて濃厚な風味が魅力の安納芋は、おつまみとしても絶品です。本記事では、安納芋を使った手軽で美味しいおつまみレシピをたっぷりと紹介します。また、さつまいもが持つ意外な魅力や、お酒と楽しむ際に役立つ雑学も織り交ぜてお届け。さらに、安納芋に含まれる栄養素がもたらす二日酔い予防効果や体に嬉しいポイントにも触れ、飲みすぎが心配な方にも頼れる存在である理由を紹介します。お酒好きにもさつまいもファンにもたまらない内容が詰まっていますので、ぜひじっくりとご覧ください。

さつまいもとお酒の話

さつまいもとお酒の話

さつまいもとお酒といえば、やはり「芋焼酎」ですよね。ところで普段口にしている芋焼酎はどのような品種が使われていて、それぞれどのような特徴があるのでしょうか?

芋焼酎に使われる品種

芋焼酎に使用される品種

芋焼酎に使われているさつまいもは、デンプンを多く含んでいるのが特徴です。私たちが普段料理で口にしている一般的なさつまいもは「糖度」「水分」が多く、甘くしっとりとした口当たりです。対して、芋焼酎に使われるさつまいもはデンプン質で甘みが少なく、ホクホクとした食感となっています。

芋焼酎に使われる主な4品種を紹介します。

1.【黄金千貫(コガネセンガン)】

黄金千貫イメージ

かつて芋焼酎の主原料といえば、この「黄金千貫」がほとんどを占めていました。その理由のひとつは、収穫量が非常に多く、安定した供給が可能であったこと。そしてもうひとつは、デンプン含有量の高さが醸造に適していた点です。黄金千貫から作られる焼酎は、バランスの良い甘みとコクが特徴で、多くの人々に親しまれてきました。この品種の名前には、「黄金が千貫(1貫の1,000倍)ほどの価値があるさつまいも」という意味が込められており、その名の通り焼酎文化を支えてきた存在として欠かせないものとなっています。

2.【ジョイホワイト】

この品種は、九州沖縄農業研究センターで芋焼酎のために特別に開発されたものです。デンプン含有量が非常に高い反面、甘みが少ないため一般的な食用にはあまり適していません。しかし、その特性が焼酎づくりにおいては大きなメリットとなり、発酵過程で生まれるフルーティーで爽やかな風味が特徴です。この品種から作られる焼酎は、淡麗で飲みやすい味わいが魅力的で、芋焼酎初心者の方にもおすすめされることが多く、幅広い支持を集めています。

3.【ムラサキマサリ】

この品種も九州沖縄農業研究センターで生み出されたもので、焼酎用として高い評価を受けています。特徴的なのは、ポリフェノールを豊富に含んでいる点で、そのおかげで焼酎に仕上げた際に華やかで上品な香りが際立つこと。鮮やかな紫色の皮が印象的なムラサキマサリは、芋焼酎の魅力をさらに広げる品種として注目を集めています。特に霧島酒造が手掛ける「赤霧島」に使用されており、その名前を聞けば品質の高さを実感する方も多いでしょう。ムラサキマサリが持つ独特の風味は、甘さと香りのバランスが絶妙で、焼酎の中でも特別な存在感を放っています。

4.【白豊(シロユタカ)】

この品種は、「豊かな収穫を呼ぶ白い芋」という別名を持ち、その名前が示すように、豊作への期待が込められたさつまいもです。主に鹿児島県の種子島を中心に栽培され、地域の農業と焼酎文化を支える重要な存在となっています。このさつまいもを使用して作られる芋焼酎は、華やかでフルーティーな香りと、スッキリとした上品な甘さが特徴です。

さつまいもは二日酔い予防に効く!?

さつまいもは二日酔いに効く

さつまいもには、二日酔いを防ぐために役立つ栄養素が数多く含まれています。具体的にどんな栄養素で、どのような効果があるのか詳しく解説していきます。

【ビタミン群】

さつまいもには、ビタミンCやビタミンEをはじめとするさまざまなビタミン群が豊富に含まれています。これらのビタミンは、体内でお酒を分解する過程で発生するアセトアルデヒドの分解を促進する働きがあり、二日酔いの予防に役立つ栄養素として知られています。特にビタミンCは、アルコール代謝を助けるだけでなく、タンパク質の吸収を高める作用があるため、その影響でアセトアルデヒドの産生が抑えられることも期待されています。また、抗酸化作用を持つビタミンEが加わることで、飲酒による体内の酸化ダメージを軽減し、より快適な飲酒のサポート役としても活躍。さつまいもを食べることで、これらの栄養素を効率よく摂取できる点が嬉しいポイントです。

【カリウム】

飲酒をすると、体内でカリウムが通常よりも多く失われ、その影響で二日酔いの症状が強くなることがあります。そのため、カリウムを豊富に含むさつまいもは、飲酒後の体調管理において非常に頼りになる存在です。このカリウムは、二日酔いの原因のひとつとされる電解質のバランスを整えるのに役立ちます。また、カリウムの持つ余分な水分を排出する作用は、飲酒による体のむくみを軽減する効果も期待されます。これにより、翌朝の顔や体の腫れぼったさを抑え、すっきりとした状態で目覚める手助けとなります。

安納芋を使った殿堂入りおつまみレシピ

安納芋の磯辺焼き

安納芋の磯辺焼き

材料

  • 安納芋:250g(小2本)
  • 海苔:1枚
  • サラダ油:大さじ1
  • ☆砂糖:大さじ1
  • ☆バター:10g
  • ☆片栗粉:大さじ2
  • ☆牛乳:大さじ1
  • <タレ調味料>
    酒:大さじ1と1/2
    醤油:大さじ1と1/2
    砂糖:大さじ1

作り方

.安納芋の皮をむき、小さく切って水にさらす

1.安納芋の皮をむき、小さく切って水にさらす(5分ほど)
2.安納芋を耐熱容器に入れ電子レンジで加熱する(600 Wで5分)

材料をすべて入れ、マッシャーで潰す

3.☆の材料をすべて入れ、マッシャーで潰す

お好みの大きさにまとめる

4.お好みの大きさにまとめる

油をひいたフライパンを熱し、両面に焼き目が付くまで中火で焼く

5.油をひいたフライパンを熱し、両面に焼き目が付くまで中火で焼く
6.タレの調味料を加えて煮からめる
7.海苔を巻いて完成!
(今回、1個当たり約23gが10個できました)

安納芋と鶏肉の味噌ガーリックチーズ和え

安納芋と鶏肉の味噌ガーリックチーズ和え

材料

  • 安納芋:200g
  • 鶏もも肉:1枚
  • クリームチーズ:50g
  • 味噌:大さじ1/2
  • 牛乳:大さじ1
  • フライドガーリック:適量
  • ブラックペッパー:適量
  • サラダ油:適量

作り方

クリームチーズと味噌を室温で30分ほど置く

1.クリームチーズと味噌を室温で30分ほど置く
2.安納芋を乱切りにして、5分ほど水にさらす(皮はそのままでもOK)
3.鶏肉をお好みの大きさに切る
4.油をひいて熱したフライパンに、さつまいもと鶏肉を入れて蓋をし、中火で5分ほど加熱する(鶏肉は皮目を下にする)

蓋をとり、具材に焼き目が付くまで水分を飛ばしながら炒める

5.蓋をとり、具材に焼き目が付くまで水分を飛ばしながら炒める
6.室温に戻したクリームチーズと味噌を牛乳でのばして、なめらかにする
7.5.とよく和えながら、仕上げにブラックペッパー、フライドガーリックを入れて完成!

安納芋とクリームチーズのサラダ

安納芋とクリームチーズのサラダ

材料

  • 安納芋:250g
  • クリームチーズ:30g
  • ベーコン:お好みで
  • ☆マヨネーズ:大さじ1
  • ☆バター:5g
  • ☆牛乳:大さじ2
  • ☆ブラックペッパー:適量
  • パセリ:適量

作り方

安納芋をよく洗い、1㎝ほどの角切りにする

1.安納芋をよく洗い、1㎝ほどの角切りにする
2.耐熱容器に移し、電子レンジ600Wで5分加熱する

マッシャーで安納芋を潰す

3.マッシャーで安納芋を潰す

温かいうちに☆を入れ、よく混ぜ合わせる

4.温かいうちに☆を入れ、よく混ぜ合わせる
5.最後に小さく切ったベーコン・クリームチーズを入れて混ぜ合わせ、パセリを散らせたら完成!

まとめ

安納芋イメージ

安納芋を使った一風変わったおつまみは、焼酎や日本酒、さらにはワインとも驚くほど相性が良く、どんなお酒好きの方にも満足していただける味わいです。その濃厚な甘みと滑らかな食感が、さまざまな飲み物の風味を引き立て、家飲みの時間をより特別なものにしてくれます。工夫次第で、自宅がまるで創作居酒屋のような雰囲気に早変わり。さらに、安納芋には二日酔い予防が期待できる栄養素が含まれているため、飲み過ぎが心配な方にも嬉しい効果があります。お酒好きな旦那さんやご家族にもきっと喜ばれ、楽しい晩酌のひとときを演出することができます。いつもの食卓を少し贅沢にして、今夜は安納芋を使ったおウチ居酒屋を開店してみてはいかがでしょうか?最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。