安納芋は焼き芋だけじゃもったいない!これ誰もが思っていることではないでしょうか?焼き芋好きも納得の安納芋を使った「安納芋尽くしのクレープ」を今回、作ってみました。その深い甘みとしっとりとした食感が、クレープのもっちり生地と絶妙に絡み合い、まるでスイーツ専門店の味わいになっています。とはいえ、「自宅で作るのは難しそう」と感じる方も多いのではないでしょうか?この記事では、身近な材料で簡単に作れる安納芋尽くしのクレープレシピを詳しくご紹介します。安納芋の栄養をたっぷり取り入れながら、贅沢気分を楽しむ方法がわかります。最後まで読めば、あなたのスイーツ作りのレパートリーがぐっと広がり、家族や友人との時間がより楽しいものになるはずですよ!
クレープとは?
後で少し触れますがクレープと言えば東京の原宿と思う方も多いかもしれません。以前に大ブレイクしたクレープの聖地とも言える場所でもあります。そもそもクレープとは、薄く焼いた生地に甘いものや塩味の具材を包んで食べる料理またはスイーツのことを指します。その起源はフランスのブルターニュ地方で、蕎麦粉を使った「ガレット」という食べ物がそのルーツとされています。ガレットは当時、小麦が手に入りにくかった地域で主食として親しまれていましたが、後に小麦粉や砂糖を使った「クレープ」として進化し、世界中で愛されるようになりました。フランスでは、シンプルにジャムや砂糖をトッピングしたものが一般的ですが、日本では1970年代以降にアレンジが加わり、生クリームやフルーツ、チョコレートなどをたっぷりと包む「ジャパニーズクレープ」として独自の文化を形成しました。現在では、スイーツとしてだけでなく、ハムやチーズなどを使った食事用クレープも楽しむことができる人気商品でもあります。
クレープの歴史は?
クレープといえばどのようなデザートを思い浮かべますか?多くの人がイメージするのは円形の薄い生地に生クリームやアイスクリーム、いちごやバナナといったフルーツを乗せて、くるくると包んだ可愛らしい姿ではないかと思います。実はこのようなクレープは意外にも日本生まれ。ジャパニーズクレープとも呼ばれる新しいスタイルなのです。クレープはフランスのブルターニュ地方で誕生したといわれており、今でも身近なおやつとして老若男女に愛され続けていますが、日本のクレープとは少々異なり、生地にジャムなどを乗せて折り畳むといった、よりシンプル食べ方が一般的です。では、クレープはどのようにして誕生し、進化していったのでしょうか。その歴史は17世紀まで遡ります。当時のブルターニュ地方は気候に恵まれず、小麦の栽培が困難であったので、蕎麦粉が庶民の主食となっていました。そんな環境の中で、焼け石に蕎麦粉を広げて焼く「ガレット」という食べ物が誕生し、パンの代わりとして広まっていきました。ちなみに「ガレ」とはフランス語で小石を意味する言葉です。このガレットをブルターニュ地方を訪れた王妃が偶然口にし、大変気に入って宮廷料理に持ち込みました。そこから、小麦や砂糖を使ったクレープへと進化を遂げていったといわれています。
ジャパニーズクレープの誕生
クレープが日本に初めてやってきたのは1970年代と言われており、渋谷でワゴン販売を始めたのがブームのきっかけとなったとされています。その後、原宿の竹下通りに店舗が出店されました。この当時の竹下通りは竹の子族など、若者の流行を作り出す最先端のスポットとなっていたこともあり、憧れの街・パリからやってきたクレープを食べ歩きすることはお洒落の最先端として瞬く間に広がっていきました。今でもクレープの聖地といえば、原宿とイメージされる方も多いのではないでしょうか?そして原宿といえば「かわいい」の文化ですね。当初は現地のシンプルなスタイルに近いクレープが提供されていましたが、かわいい文化のニーズに合わせて、いちご、クリーム、チョコレートといった可愛らしいトッピングが増えていきました。これがジャパニーズクレープの生まれた背景です。現在では海外からの旅行者の方々がこのジャパニーズクレープを楽しむ様子もよく見かけます。今回は、このジャパニーズクレープとしての甘いスイーツを安納芋で作ってみます。
安納芋尽くしのクレープ
近年では店舗だけでなく、コンビニスイーツとしても定着し、より身近なデザートになってきたこともあり、クレープのトッピングもバリエーションがどんどん増えています。さつまいももその一つ。秋を中心にさつまいもを使ったクレープをよく見かけるようになりました。クレープとさつまいもの相性は抜群である証でしょう。これが安納芋となると、更に深い甘味が楽しめる絶品スイーツになります。一見難しそうに見えますが、意外にもクレープは身近な材料で手軽に作れます。今回はご自宅でもお店顔負けの安納芋クレープの作り方をご紹介します。
材料・直径15cm生地 約8枚分
クレープ生地
- 小麦粉・・・50g
- 砂糖・・・小さじ2
- 牛乳・・・80ml
- バター・・・10g
- 安納芋クリーム
- 安納芋・・・100g
- 生クリーム・・・60g
- 砂糖・・・お好みの量
安納芋トッピング
- 安納芋・・・100g
- ホイップクリーム
- 生クリーム・・・100g
- 砂糖・・・小さじ2
安納芋尽くしのクレープの作り方
1、安納芋は皮付きのままよく洗い、アルミホイルで包んで、予熱なし160℃のオーブンで60分焼く。
2、焼き上がった安納芋の皮を除く。トッピング用は2cm程度の角切りにする。
3、安納芋クリームを作る。
安納芋を裏ごしして、生クリームを少しずつ加える。
安納芋はそのままでも十分に甘いので、砂糖は添加しなくても大丈夫です!より甘くしたい場合は、このお好みで加えて下さい。
4、ホイップクリームを作る。
ボウルに生クリームと砂糖を入れ、ハンドミキサーで7分立てに泡立てる。
5、クレープ生地を作る。
ボウルに卵と砂糖を入れてよく混ぜる。薄力粉を2回に分けてふるい入れ、よく混ぜる。最後に牛乳を少しずつ加えて、生地を伸ばす。
先に卵と砂糖をよく混ぜておきます。薄力粉を加えてからは、混ぜる時間を減らすのがポイントです。
薄力粉をふるうと、ダマを防ぐことができます。一度に入れると混ざりが悪いので、2回以上に分けましょう。
牛乳の代わりに豆乳を使ってもOKです!
6、フライパンを中火にかけ、バターを溶かして広げる。1枚分のクレープ生地を流し入れ、直ぐにフライパンを回して全体に広げる。周りがパリパリとしてきて、フライパンを揺すった時に生地が軽く動くようになったら、裏返して10秒程度焼き、火から下ろす。
7、粗熱のとれたクレープ生地に安納芋、安納芋クリーム、ホイップクリームを乗せる。底の部分を折り畳み、端からくるくると巻く。
安納芋ずくしのクレープの完成です!とても美味しいのに、食物繊維、βカロチン、ビタミンCと身体に良い栄養も摂ることが出来るスペシャルデザート!とても簡単に作れる安納芋クリームはクレープだけでなく、モンブランやケーキのトッピングなど幅広く活用出来ます。いつも焼き芋だけになりがちな安納芋をお洒落に美味しく食べてみませんか?
まとめ
クレープはフランスのブルターニュ地方で蕎麦粉を使ったガレットから始まり、日本に渡って独自の進化を遂げたデザートです。特に1970年代に原宿でブームとなったジャパニーズクレープは、可愛らしいトッピングで「かわいい文化」の象徴となり、国内外で愛される存在になっています。このジャパニーズクレープを今回は、安納芋を嘘!というくらい使ったクレープを作ってみました。深い甘みと栄養豊富な安納芋が生地と調和することで、贅沢な味わいと健康の両立が叶う一品になっています。この記事で紹介したレシピを参考に、自宅で手軽に安納芋尽くしの絶品クレープを楽しんでみませんか?安納芋の量や甘さはお店で買うものと違い、自分の味に合うように調整できるのも自宅で作るスイーツの1番のメリットかもしれませんよ。