
あなたはどんなさつまいも料理が好きですか?大学芋、スイートポテト、甘露煮など、さつまいもはいろいろな美味しい料理に変化します。本記事では、さつまいもを使った、我が家のオリジナルレシピを紹介します。1品目は、さつまいもが主役の「さつまいもガレット」です。さつまいもガレットは、なんと具材がさつまいものみ!という非常にシンプルで簡単な料理ですが、おかず・おつまみ・スイーツにもなる、リピート確定メニューです!2品目は、さつまいもが脇役になりますが、決して欠かせない存在の「スパイスカレー」です。本品はルーを使わない、本格的な辛口スパイスカレーです。スパイスカレー好きの筆者が、何度も試行錯誤した結果たどり着いた隠し味が、「さつまいも」でした。「主役」と「脇役」、相反する立ち位置で活躍する2種類のさつまいもレシピ、ぜひ最後までご覧ください!
さつまいもを料理に使う時の注意点
まず最初に、さつまいもを料理に使う時の注意点から書きたいと思います。さつまいもを料理に使う際には、その特性を理解しながら調理することが大切です。まず、さつまいもは収穫後に少し寝かせることで甘みが増すため、新鮮なものを手に入れた場合でも、すぐに調理するのではなく、数日から数週間置いておくと、更に美味しく楽しめます。調理を始める際は、皮をむくかどうかをレシピによって判断することがポイント。皮には栄養が豊富に含まれており、特に食物繊維が多いため、皮ごと使うことで栄養価を高めることができます。ただし、皮が厚かったり硬かったりする場合は剥いた方が食感が良くなります。また、皮付きで調理する場合は、しっかりと洗って泥や汚れを落とすことが重要です。
カットする際には、切り口が空気に触れると酸化して黒っぽくなることがあるため、水にさらしておくと良いでしょう。この手順は、見た目を美しく保つだけでなく、でんぷんが水に溶け出すことで、加熱したときにホクホク感を引き出しやすくなるという効果もあります。さつまいもの甘さは、加熱方法によって変わることを知っておくと便利です。低温でじっくり火を通すと甘みが引き立ちますが、高温で短時間加熱するとカリッとした食感が際立つため、作りたい料理に合わせた加熱方法を選ぶのがおすすめです。さつまいも料理は、スパイスや塩気のある調味料を組み合わせることで甘さを引き立てたり、逆に抑えたりすることができるので、自由にアレンジできるので色々試してみてください。ではでは我が家の最強さつまいも料理を紹介します。
さつまいもガレット。具材はさつまいもだけでも美味しい
使う材料はさつまいものみ。シンプルな工程ながら、驚くほど美味しく仕上がる「さつまいもガレット」のレシピを紹介します。この料理は、さつまいも本来の甘みと食感を最大限に引き出した一品で、作るたびにリピートしたくなる魅力があります。
さつまいもガレットの材料
- さつまいも:400g
- 塩:小さじ1/3
- オリーブオイル:大さじ3
- (お好みで)
バター
はちみつ
さつまいもガレットの作り方
1.さつまいもを千切りにします。(あれば千切り器で)
2.千切りにしたさつまいもに塩をまぶします。(さつまいもは水にさらしません)
3.オリーブオイルを中火で温めたフライパンに2を入れます。
4.フライ返しなどで軽く押さえつけながら、片面8~10分ほど焼きます。
5.両面焼き目が付いたら完成です。
お好みでバターを溶かして絡めたり、仕上げにはちみつをたっぷりとかけると、さつまいもの自然な甘さが一層引き立ち、贅沢な味わいになります。これだけで、まるで高級レストランで出てくるような一品に変わるから不思議です。ほんのり塩を効かせてからバターやはちみつを加えると、甘じょっぱい風味が絶妙なバランスとなり、口に運ぶ手が止まらなくなります。この一品は、家族で囲む食卓のおかずとしても、友人との集まりでの軽いお酒のおつまみとしても最適です。甘さと塩気の調整次第でさまざまなシーンにフィットするのが魅力のひとつ。さらに、小さな子供のおやつとして提供する場合は、少し柔らかめに焼き上げると食べやすく、喜ばれること間違いありません。
さつまいもスパイスカレー(辛口)
本格的な味わいが楽しめる、香辛料が豊かに香る辛口スパイスカレーのレシピをご紹介します。さつまいもの自然な甘さとデンプン成分が、スパイスの力強い風味と見事に調和し、全体をなめらかにまとめ上げるのがこのカレーの特徴です。小麦粉を一切使わずに仕上げるため、軽やかな食感ながらコクのある一品となっています。
さつまいもを隠し味として加えることで、辛さの中にほのかな甘みが広がり、奥行きのある味わいを生み出します。スパイスの調合は自由度が高く、自分好みのブレンドを探す楽しさも魅力です。クミンやコリアンダー、ターメリックなど基本のスパイスに加え、ガラムマサラやチリパウダーをアクセントに使うことで、本格的な仕上がりになります。このスパイスカレーは、ライスにもナンにも相性抜群。ふっくらと炊いたご飯にたっぷりとかけても、焼きたてのナンに絡めても、その味わいは一口ごとに広がります。また、カレーの濃厚さが食材一つひとつの味を引き立て、食べ進めるごとに新しいおいしさが発見できるのも、このレシピならではの楽しみです。
さつまいもスパイスカレー(辛口)の材料(約5皿分)
煮込み具材
- さつまいも:200g
- 鶏肉:400g
- トマト:2個
- にんじん:1本
- 赤ワイン:200ml
- コンソメ:5g
- 水:300g
炒め具材
- 玉ねぎ2個
- にんにく:10g
- 生姜:10g
- りんご(皮つき)1/2
スパイス
- ターメリック:7g
- コリアンダー:5g
- クミン:5g
- カルダモン:5g
- クローブ:2g
- チリパウダー:1.5g(本品は辛口です。辛さが苦手な方は省いてください)
- ナツメグ:1.5g
- ブラックペッパー:1.5g
- ガラムマサラ:1.5g
- シナモン:1g
仕上げ調味料
- ヨーグルト:100g
- はちみつ:30g
- インスタントコーヒー:3.5g
- 味噌:大さじ1/2
その他調味料
- 塩:適量
- 胡椒:適量
- オリーブオイル
さつまいもスパイスカレー(辛口)の作り方
1.鶏肉を一口大、トマトを小さめに切り、玉ねぎはみじん切り、さつまいも・にんじん・にんにく・生姜・りんごはすりおろします。
2.塩胡椒で下味をつけた鶏肉を強火で炒めます。
3.鶏肉に焼き目が付いたら圧力鍋に入れ「煮込み具材」をすべて加えて煮込みます。(圧力をかけて20分ほど)
4.鶏肉を炒めたフライパンで、玉ねぎを飴色になるまで弱火~中火炒めます。
※塩1つまみを加えると時短になります。
5.玉ねぎが飴色になったら「炒め具材(にんにく、生姜、りんご)」を加え、さらに中火で炒めます。
6.ある程度水分が飛んだら、スパイスとオリーブオイル大さじ1を加え、さらに炒めます。
7.硬めのペースト状になれば「カレーの種」が完成です。
8.3の煮込んだスープとカレーの種を合わせ、弱火で煮込みます。
※クローブが気になる方は、このタイミングで取り除いてください。
9.ある程度煮込んだら火を止め、仕上げ調味料を加えて、さらに弱火で30分煮込んだら完成です。
塩味が少し足りないと感じる場合は、味見をしながら少しずつ加え、全体のバランスを調整するとより美味しく仕上がります。スパイスの香りやさつまいもの甘さを引き立てるためにも、塩加減は丁寧に見極めるのがポイントです。また、作りたてでも十分美味しいですが、一度冷ましてから一晩寝かせると、スパイスと具材の風味がじっくりと馴染み、全体的にまとまりのある深い味わいへと変化します。特にカレーのような煮込み料理は、時間を置くことでスパイスの刺激がまろやかになり、さつまいもの甘みが溶け込みながら味全体を優しく包み込んでくれます。一晩経ったカレーを温め直す際は、焦げ付かないよう弱火でじっくりと加熱し、香りとコクを再び引き立たせるとさらに美味しさが際立ちます。
まとめ
さつまいもを使った我が家自慢の定番レシピ2品を紹介しました。「ガレット」は、外側がカリッと香ばしく焼き上がり、内側はしっとり甘く、食感のコントラストがやみつきになる一品です。我が家では焼きたてを半分ずつ使い分けています。子どものおやつ用には小分けして冷凍保存し、忙しい日やちょっとしたおやつタイムに重宝しています。一方で、残りは熱々の状態にバターとはちみつをたっぷりとかけ、大人のワインタイムのお供に。甘さと塩気、そしてさつまいものほっくりとした優しい風味が、ワインとも絶妙にマッチします。材料が少なく、簡単に作れる手軽さも魅力で、忙しい日でもさっと準備できるのが嬉しいところです。
もうひとつのレシピ「スパイスカレー」は、さつまいもの甘さがスパイスの刺激を優しくまとめ上げるのが特徴です。普段からスパイスを調合してルーを使わないカレーをよく作っていましたが、何か物足りなさを感じることが多く、味のバランスを取るために試行錯誤していました。そんな中、試しにさつまいもを加えてみたところ、自然な甘みが全体に溶け込み、スパイスや調味料の個々の特徴を一体感のある味わいへと引き上げてくれました。さつまいもが加わることで、辛さだけでなくコクも生まれ、まさに「これだ!」と感じた瞬間から、わが家の定番メニューとなっています。
スパイスカレーは準備に時間がかかり、材料も多いですが、手間をかけるほどその深い味わいに満足感を得られる一品です。休日のゆったりとした時間にスパイスを調合し、じっくりと煮込むひとときも、この料理の醍醐味と言えるでしょう。
「ガレット」と「スパイスカレー」、どちらもさつまいもの魅力を存分に楽しめる我が家のイチオシメニューです。シンプルなさつまいもが、ちょっとした工夫でこれほど多彩な表情を見せてくれることに、改めて驚かされます。ぜひ皆さんも、さつまいもが主役または名脇役となるこの2品を作り、自宅で味わうさつまいも料理の新たな可能性を発見してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。皆さんの食卓にも、さつまいものやさしい甘さと奥深い美味しさが広がることを願っています。