カンコロ班のお仕事を紹介します
アグリ・コーポレーションでは、8月~12月に収穫したさつまいもを、「大」「中」「小」切とサイズ別、使用する用途に選別し、青果出荷・焼き芋やペーストなどの加工品・ベビーフードへと使われます。ここでは、私たち、カンコロ班と呼ばれるチームの業務内容を紹介します。
私達カンコロ班は、さつまいも洗浄・さつまいも選別・皮むき・切る・ゆがく(ゆでる)、干すという工程で、10月~2月の期間、奮闘しています。
さつまいも洗浄
1週間でどれくらいの茹で作業ができ、何ケースのさつまいもが必要か・・・、毎週毎週、気温や天気に左右され、出庫する個数は変わってきます。平均、1週間で約200ケース出庫します。それを、若いベトナム実習生の男の子2人が傷んださつまいもを選別しながら洗浄します。寒い時期、北風が強い時期は、手も足もカチンコチンに凍えそうになります。
さつまいもの選別
ここでは、さつまいもの頭とお尻のしっぽを、まな板の上でカットし、機械で皮がむけない、かぼちゃのような凹みのあるさつまいもを、ある程度まで、包丁で皮をむきます。大サイズ、大きなさつまいもこそ手で持つことが難しく、手首が痛くなります。
さつまいもの皮むき
5~6年程前までは、ピーラーを使い、手作業で剥いていました。今では、皮むきの機械が導入され、150ケース程の芋を、2時間もかからずにむくことが出来ます。ここで、1ケース18キロの重さで作っていきます。さつまいもによったり、傷みがひどいときは、ピーラーを使います。
さつまいもを切る
ここでは、昔の切る機械を使い、その日に茹でる個数を1個ずつ投入して、厚さ5ミリほどにカットします。
一番重要な湯がき(茹で)作業
私たちは、その日、茹でる担当のパートや実習生を、釜の当番長とし、交代で茹でます。この茹で作業は、とても神経を使う作業になります。アグリ・コーポレーションでは、安納芋・芋乙女・福紫と、3つの品種のさつまいもがあります。種類により、湯がく時間も異なるし、その気温や天気でも茹でる時間が変わってくるのです。まず、沸騰した釜の中に、生芋を入れます。釜の大きさは、直径1メートル程、深さは50センチ程。約2~3分後に一度かき混ぜ、8~10分程度で煮えているかをチェックします。そのとき、蓋を開けるタイミングは煙の出方で合わせます。そのチェックがすごく重要です。なぜなら、茹で方が足りなく固かった場合は、すぐに色が変色し、おしゃぶーの製品に使うことはできないからです。逆に、茹ですぎた場合、さつまいも自体が崩れてしまい、これもまた、製品として使用できなくなります。ベストなタイミングで茹でることが出来たさつまいもは、干した後、安納芋ですと特に綺麗なオレンジ色に仕上がります。釜当番長としてこの作業を担当するパートや実習生は、半日で約18~25ケース茹でるので、とても疲れます。休憩中にはお茶を飲み、おやつを食べながら談話を楽しみ、身体を休めます。
釜の話に戻りますが、私は毎朝、薪に火をつけるところから仕事がスタートします。この作業を初めて行ったときは、薪に火をつけることすらできませんでした。思っている以上に要領が必要になっています。薪同士を密着させてもいけない、多く入れ過ぎないことも大事です。
昔の人は、ガスもなく、こうやってお風呂や家事をしていたと思ったら、本当に大変のではないか?凄いことだったんだな~と思います。
茹で上がった18キロ程度のさつまいもを網の上に3等分にあげます。網の上にのせた芋を2人組でビニールハウスの中に運びます。ビニールハウスの中の干し用の網の上に隙間なく、パズルの組み立て感覚で並べ、干していきます。この並べる作業も、なかなか大変ですが、綺麗に並べられたときは気持ちが良いです。北風が吹き、気温も下がって、ベストコンディションの気候の時は、2日もかからず、干しカンコロが出来上がります。しかし、冬でも、南風になったり急に気温が上がったり(20℃超えるとアウトです。)雨が続いたりという時もあります。気温が上がったり、雨が続いたりした時が、カンコロにとっては、とても恐ろしいことになるのです。
取り込み
1日半から2日で乾いたら、おしゃぶーの型抜き、それ以外をカンコロとして選別し取り込みます。何をしても腰は痛くなるものですが、この取り込み作業が一番痛くなります。
仕事をしている中で日々思うこと
この工程の繰り返しで、アグリ・コーポレーションのカンコロ班は、10月~2月、干しカンコロを作る作業をしています。昔は、さつまいもが主食で、1年中食べられるように、切りカンコロにし、主食にしていました。いまでは、加工品として、またアグリ・コーポレーションではベビーフードやワンちゃんのおやつとして、五島では多くが、カンコロ餅の材料として、重宝されています。私たちの干しカンコロが、いろいろなものに生まれ変わるのは本当に嬉しいことです。どんなに寒くても、薪の温かさを感じながら作業し、また乾いたカンコロが、綺麗な色に仕上がったのを見て幸せど安堵をかみしめながら、日々業務をこなしています。興味がある方は冬に旧岳小学校に足を運んでみてください。お待ちしております。
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地元の人、旅行で福江島へ訪れる人、出張で福江島へ訪れる人、夕食と同じくらい昼食、ランチを食べるのに…福江島のランチ情報まとめがない。「五島商店 佐藤の芋屋」の「福江島のこと」の記事の中にも多数のランチ、ディナー情報の記事があります。この「福江島のこと」の「ランチ情報」だけ抜き出してスピンアウトしたのが、「福江島ランチーズ」なのです。
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