焼き芋は電子レンジで簡単！時短で美味しく焼き芋を電子レンジで作るにはこの方法がベスト！安納芋を使って電子レンジで焼き芋を作ってみた！料理研究家がオススメする方法とは？

焼き芋が美味しいのは科学的根拠がある

焼き芋は砂糖要らずでも甘く、そのままでもとても美味しいですよね。これには科学的な根拠があります。さつまいもの甘さの決め手となるものは、主成分である「デンプン」とさつまいもに含まれる「アミラーゼ」という酵素です。

少し科学的な話になりますが、デンプンはブドウ糖という成分が沢山連なって出来ています。アミラーゼは消化の過程でこれを細かくして麦芽糖やオリゴ糖というものを作り出します。この２つは聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。麦芽糖は水あめの主成分で、オリゴ糖はシロップとしても多用されている成分です。そう聞けばこの２つがとても甘いことは想像がつくかと思います。さつまいものデンプンが麦芽糖やオリゴ糖に変化するためには加熱をすることが必要ですが、８０℃を越えてしますとアミラーゼは壊れて働くことが出来なくなってしまいます。そこで最も良いとされている温度帯が６５℃～７５℃です。つまり、この温度帯を長く保つほど甘みを沢山引き出すことが出来ます。

そして、ちょうどこの温度帯で加熱が出来る方法が焼き芋なのです。焼き芋は丸ごと加熱するので、中まで火を通すためにじっくりと火を通す必要があることもポイントです。小さく切ってから加熱したり、電子レンジで加熱をすると素早く加熱をすることが出来る反面、甘くなる温度帯も素早く終わってしますので、焼き芋ほどの甘さには至ることが出来ません。

更に美味しくなる！焼き芋屋さんの裏技

一昔前は焼き芋といえば車で回ってくれる焼き芋屋さんの商品でしたが、最近は焼き芋の専門店も出始め、製菓メーカーからも焼き芋や焼き芋を使ったスイーツが沢山販売されるようになりました。当たり前なのですが、売られている焼き芋はとても美味しいですよね。これにはただ焼くだけではないプロの手の込んだ努力が隠れています。その一つが焼き芋を焼き上げてから一度冷凍する方法です。暖かくてホクホクが売りの焼き芋を冷凍！？と驚きますが、一旦焼いて余分な水分を飛ばし、冷凍することで更に水分が飛ばすための工夫です。それから再度加熱することで余分な水分がなくなり、甘みが際立つ焼き芋に仕上がるそうです。自宅で直ぐに食べたいというときには難しいですが、時間のあるときには試してみるのも良さそうですね！

遠赤外線効果でより焼き芋は美味しくなる

さて、最近は市販の焼き芋が増えていることに比例して自宅でも美味しく作れる焼き芋機が多数登場しています。実は筆者も昨年末はふるさと納税にこの返礼品の自治体を選ぼうか悩んでいました。様々な種類がありますが、共通している点は「遠赤外線」の効果を利用していることです。

遠赤外線には食品の中までじっくりと熱を通す働きがあるため、前述した最適温度帯を中心部でも長く保つことが出来ます。そのため、甘くて美味しい焼き芋をつくることが出来るのです。ちなみに石からも遠赤外線が放出されるので、石焼き芋はとても理に適った方法であることが分かります。