安納芋の産地は?安納芋は、なぜ?種子島産が多いの?種子島の特産品なの?安納芋が種子島産が多い理由と種子島以外で栽培されている産地は?安納芋と種子島の関係は?

安納芋は、濃厚な甘さと、ねっとりした食感が特徴です。一度でも食べれば、甘くておいしい安納芋に夢中になる人も多いでしょう。種子島の特産品である安納芋ですが、種子島以外でも作られているのか、疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。本記事では、種子島産の安納芋が多い理由と、他の産地でも作られているのかを解説し、併せて安納芋がどこで買えるのかについても紹介していきます。この記事を最後まで読めば、安納芋と種子島の関係性や購入する方法がわかりますよ。

安納芋はどうして種子島産が多いのか?

安納芋が種子島で作られている理由は、温暖な気候と土壌が、安納芋にとって理想的な環境だからです。安納芋は種子島の特産品で、スマトラ島から持ち込んだ芋を、種子島の安納地区で栽培したのがルーツと言われています。甘くておいしい芋は、あっという間に種子島の全域で生産されるようになり、安納地区の名前から「安納芋」と呼ばれるようになりました。生の状態でも糖度が16度前後あり、加熱するとさらに糖度が40度に達するほどの、強い甘さが特徴です。種子島は、標高が最高でも約282mと平坦な地形で、ミネラルをたっぷり含んだ潮風が、島内に吹きわたります。ミネラルたっぷりの潮風を含んだ土壌で栽培され、収穫後に熟成させることで、ねっとりとした独特の甘みが強くなるのです。暖かい気候に加えて、水はけがよく鉄分・ミネラルが豊富な土壌は、安納芋の栽培に最適と言えるでしょう。また、種子島では安納芋をブランド化するために、生産者が安全性や品質向上に取り組んでいます。そのため、種子島産は品質にバラつきがなく、優良な安納芋として人気があるのでしょう。

安納芋は種子島以外でも作られているの?

安納芋は、種子島の島内でのみ生産されてきましたが、平成25年からは、全国で栽培が解禁になりました。人気が高まるにつれて、種子島の島外でも栽培されるようになりましたが、傷みやすく栽培がむずかしいと言われている安納芋の生産量は、まだまだ多くはないようです。解禁になった今でも、「安納芋は種子島産」というイメージが強い理由は、地域ブランドとしての品質の高さを信頼する消費者が多いからでしょう。他の地域で作られている安納芋の知名度はまだ低いようですが、種子島と気候条件が似ている地域では、安納芋が作られています。

安納芋のおいしさの秘密

一度食べると夢中になる、濃厚な甘さが魅力の安納芋。なぜこんなに甘くておいしいのでしょうか?おいしさの秘密を見てみましょう。

甘さの秘密は「ショ糖」

安納芋には、砂糖の主成分である「ショ糖」がサツマイモの約2倍含まれています。安納芋の糖度を調べるのに使われるのは、どれくらいの糖分が含まれているかを示す値である「ブリックス値」。種子島ではブリックス値が「10.7%以上」の場合のみ、安納芋として認証されています。また、安納芋は、一般的なサツマイモに比べて、でんぷん量が多く含まれています。でんぷんは酵素の働きによって糖質に変化するため、酵素が一番活発に働く、65~75度でじっくり加熱すると、最高の甘みを感じられるでしょう。

品種は厳選された2種類

安納芋の品種は、厳選された2種類です。優良な品種を選抜育成して、平成10年に2つの品種が安納芋として登録されました。1つめは「安納紅」。一般的に安納芋と呼ばれている品種で、表皮の色は紅褐色で中身はオレンジがかった黄色です。2つめの「安納こがね」は、表皮の色が薄いベージュで中身はオレンジ。甘みは安納紅より少し強いと言われています。在来芋の中から選りすぐった品種である「安納紅」と「安納こがね」は、どちらも時間をかけて加熱することで味わえる、濃厚な甘みとクリーミーな食感が魅力です。

安納芋は種子島以外でも購入できる?

美味しい安納芋を、店だけではなく家でも食べたいという人もいるでしょう。どこで買えるのか知りたい方のために、安納芋を購入できる方法をいくつか紹介します。

  • 農場からの産地直送
  • 楽天などの通販サイト
  • JAで予約
  • スーパー
  • 道の駅

最近では、スーパーや道の駅でも安納芋を取り扱う店舗が増えています。「近くのスーパーに売ってない」という人は、農場からの産直便や通販サイトで購入が可能です。

農場のサイトから産地直送で注文すれば、プロの目線で選び抜かれた安納芋が家に届くのも、うれしいポイント。「どんな環境で」「どういう思いを込めて」作られているのかチェックしてみてもよいでしょう。また、長期保存がむずかしい生の芋以外にも、それぞれの農場が安納芋を加工して、独自に作った商品も取り寄せ可能です。人気の焼き芋も冷凍された状態で届くので、温めたり半解凍でアイスを添えたりして、1年中安納芋を楽しめますよ。

まとめ

種子島産の安納芋が多い理由は、温暖な気候とミネラルをたっぷり含む土壌が、おいしい安納芋を作るのに最適だからです。現在は他の地域でも栽培されているので、種子島以外の産地で安納芋を買う場合は、種子島と気候条件が似ている農場を選ぶといいでしょう。農場からの産地直送なら、おいしい食べ方などの情報もわかるので安心して購入できます。自分の目で見て選びたい人は、道の駅で探してみるのもおすすめです。栄養たっぷりで甘くておいしい安納芋を、ぜひ家で