有機安納芋を持って!アラブ首長国連邦のドバイへ行ってきた!有機安納芋の焼き芋はドバイでも大絶賛「لذيذ」でしたが、色々な問題点も。ドバイは物価高いよ~を身をもって感じてきた

五島は、すっかり春になりました。安納芋の定植もスタートし、いよいよ2023年度が始まった感じでもあります。春は、気温の↑↓だけではなく、天気がコロコロと変わる日が続いています。先日も屋根が飛んでしまうのでは?というくらいの暴風雨で午前4時に風の音で目を覚まして、眠れなくなったので少し前の話ですが、2022年12月にドバイへ行ったことを書きたいと思います。昨年末に、日本青果物輸出促進協議会からご縁を頂き、アラブ首長国連邦ドバイに行って参りました。初めての訪問国であったので、まずは国の概要を簡単に説明をしたいと思っています。

ドバイってどんな国?

皆さんは「ドバイ」という都市の名前は知っていても、どこの国あるか?はご存じでしょうか??

ドバイは、人口110万人で中東のアラブ首長国連邦(英語名:UNITED ARAB EMIRATES)にあります。英語の頭文字をとって「U.A.E」と表記される事が多いかもしれません。アラブ首長国連邦は、「アブダビ首長国」「ドバイ首長国」「シャールジャ首長国」「アジュマーン首長国」「カイワイン首長国」「フジャイラ首長国」「ハイマ首長国」の7つの首長国で一つの国を形成しています。アラビア海に面し、オマーン、サウジアラビアと国境を接しており、国土の大半は砂漠です。アラブ首長国連邦の全体の面積は北海道とほぼ同じ。ドバイに限って言うとほぼ埼玉県と同じ広さです。

以前は砂漠を遊牧しながら生活をするベドウィンや沿岸部で漁業を営む人々が暮らしていましたが、1958年にアブダビで石油が発見されると、石油で得た豊富な資金をもとに急激な発展を遂げ、またたく間に世界有数の大都市になりました。

ドバイでの商談会は?

今回は、農水省、JETRO、外務省の支援を受けて、2か所での展示並びに商談会を実施しました。1か所目は、TOMOと言う、日本食レストランで商談を実施しました。ラッフルズホテルの17階にあるドバイでも最高級日本食レストランです。クリスマスシーズンと言う事もあり、玄関を入ると大きなクリスマスツリーが出迎えてくれました。アグリ・コーポレーションの有機安納芋を持っていき、多くのドバイの方々に焼き芋を試食して頂きました。

前日にドバイの市場を訪問し、現地の方々のニーズを聞いておりましたが、エジプトやイランの甘くないさつまいもを割とよく食べる事が分かりました。それと比較すると、日本の安納芋は食べた事のない甘さとしっとり感で大変好評でした。

私も現地のエジプト産のさつまいもを頂きましたが、さつまいもと言うよりは「じゃがいもに近い」味わいでした。今回は、170度で1時間30分焼いた「焼き芋」を展示並びに実食頂きました。現地の日本人だけでなく、多数の現地バイヤーに参加して頂き、沢山の高評価を頂きました!

2か所目は、ドバイ総領事館での商談会でした。私は日本大使館に入るのも初めてで…

また、そのような場所で商談するなんて!!めったにない機会でした。ここでも現地の方が沢山、来場され、1か所目同様に「安納芋の焼き芋」は大人気でした。

ドバイ商談会で良かった事と考えさせられた事

今回、ドバイへ行けて良かったのは、ずーーとテレビ会議等のオンラインで行ってきたことを対面でお会いし、話す機会が多かったので、ドバイの市場の大きさや空気感を感じられたことではないかと思いました。また、外務省、農水省のサポートでビジネスを広げられるきっかけが作れたことではないかと思っています。

日本にいる時は、髭を生やしていない私ですが、今回に限り、知り合いから「中東は、髭を生やして行ったほうが距離が縮まる」と聞いていたので、がっちりと髭を生やしてドバイへ。なんとなくですが、中東のバイヤーとも親近感がというか?距離が縮まった?と思えました。私だけが感じているだけかもしれませんが(笑)

最終日に訪問した料理長から聞いた話ですが、日本産の青果物は美味しく、使用したいのだけど、ドバイ国内に入ってくる流通量が少なく、輸送コストが高価過ぎる為、他の国の青果物とは勝負にならないとのこと。これはさつまいもだけではなく、他の青果物すべてに言える話なのではないか?と思える考えさせられる点ではないかと思いました。ドバイ、中東の市場が大きく、伸びているが、輸送コストが他の国と比較が出来ないくらいコストが高い…。なかなか難しいことで一企業だけで出来る話ではないのかな~と思いました。

ドバイでの食事

ドバイに到着して最初に感じたことは近未来の違う惑星かと思うくらい、私の知っている国(欧米含む)とは全く異なる文化、物価、人々が存在したこと。食品に対する意識も高く、裕福な1割の自国民をサポートするために9割の移民が住む…それはそれは不思議な国でした。食事もレバノン料理やアラブ料理など、日本では、ほとんど馴染みの無い食材、料理ばかりでしたが、驚くくらい美味しく、今まで知っているもの、こととは大きく異なる体験ができたのではないか?と思っています。

そして、ドバイと言えばでよく言われる物価の高さ。これは、まじまじと感じることができました。因みにどれくらい物価が高いかと言いますと日本によくあるような日本式焼肉屋のレモン酎ハイが、1杯1,900円!!!こ、これはちょっとビビる価格です。普通に日本で頼めば安いところで300円前後、高いと思っても500円前後くらいではないでしょうか?4倍って…。お弁当も約6,000円!!!高級和食の仕出し弁当ではなく、普通の日本式のお弁当の価格です。ドバイで働く労働者が飲むチャイは40円くらいなのですが、ショッピングモールへ行くと…同じチャイでも600円!!!15倍!?ドバイでも日本食ニーズは高まっているようですが、如何せん…お値段が物凄く高価!というのが実情のようなのです。ドバイへ商談、観光で行かれる際は、物価の高さを考慮するというのは必須かもしれません。