みなさん、かんころ餅をご存じだろうか。かんころ?餅?富江町にあるラーメン敏から福江町に向かう道中に赤いノボリをみかける。新しい店でもできたのかな。ん?営業中?かんころ餅?
出来立ての「かんころ餅」が購入できる店
車を駐車場にいれる。店舗というか作業所のような建物である。恐る恐る窓口がある奥の方に向かい、何が売っているのか白色の小さな暖簾をくぐり、窓に張り付けてあるメニューをみると「いらっしゃいませ」と元気な活力ある女性の声が聞こえる。見られてしまった。何が売っているか覗いただけなのに・・・。
「福江に向かう途中に営業中とノボリがあったので入ってみたんですが、何を販売されてるんですか」
「テイクアウトで出来立てのかんころ餅やだんご、富江味噌をうってますよ」
聞いたからには、何か買わないといけないか・・・。
「では、黒島だんご(80円)※とおこわ(250円)をもらえますか」
「売り切れたんです。残ってるのはかんころ餅小(250円)だけで・・・。作り置きはしないで出来立てのみ販売しているので、今日の分は売れたんですよ」
営業時間が14時までなので、すでに14時30分。無いのは当然か…。
なるほど。店名の手しごと屋って意味は丁寧に手作業で作り立てを召し上がってもらう意味があるのかと推測。
※黒島だんごとは、富江町から見える黒島で作られたもので。ヨモギを練り込んで粒あん、カカラノ葉を蒸したものでモチモチしいて素朴な味である。
残された可哀そうなかんころ餅(小)(250円)を買うことにした。出来立てのかんころ餅は柔らかくて美味しい。さつまいもの品種は紅はるか、高系14号のブレンド。砂糖でごまかしたかんころ餅はただ甘ったるくてお腹にどっしり残るが、木っぱさんのかんころ餅はお芋の味が非常に強い。まさにかんころ餅。この店は、一年前に開業し、昔ながらのかんころ餅や黒島だんごを絶やしたくないという思いで開業されたそうだ。店舗の前にかんころが並べられていた。出来立てのかんころ餅を食べたい方に必見のお店。
駐車場から五島を象徴する鬼岳が見える。快晴で、鬼岳をみながら、程よく冷たい海風にあたりながら出来立てのかんころ餅を食べれる店って最高かも。
冒頭のかんころ餅とは?
かんころ餅とは、さつまいも薄くスライスしたものを湯がき、冷たい北風でカラッカラに乾燥させたものを、餅米とお砂糖を練り合わせたお餅である。
昔の保存食であり、五島列島の特産品だ。かんころのことを「木っぱ」というらしい。考えてみれば、当社にあるさつまいもをスライスする機械は「こっぱ切り機」という。
手しごと屋木っぱ
長崎県五島市富江町松尾652
TEL:080-9514-4130
営業時間:10:00~14:00
定休日:火、木、土、日曜日
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地元の人、旅行で福江島へ訪れる人、出張で福江島へ訪れる人、夕食と同じくらい昼食、ランチを食べるのに…福江島のランチ情報まとめがない。「五島商店 佐藤の芋屋」の「福江島のこと」の記事の中にも多数のランチ、ディナー情報の記事があります。この「福江島のこと」の「ランチ情報」だけ抜き出してスピンアウトしたのが、「福江島ランチーズ」なのです。
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