大学芋を徹底解説!大学芋の名前の由来とは?人気説や販売説、大学ブーム説を検証!大学芋の発祥は?元祖大学芋の店とは?大学芋のみ扱う専門店や大学芋が看板商品のお店5選も

なぜ大学芋には「大学」って名前がついてるの?と疑問を抱いた方必見!この記事では大学芋の発祥や名前の由来、おすすめのお店を紹介します。最後まで読んで、大学芋好きに磨きをかけてください。

大学芋の名前の由来とは?

揚げたさつまいもに、甘い糖蜜をからめて胡麻をまぶした大学芋。おかずやおやつとして、広く親しまれています。しかし、大学芋の「大学」という名前はどこから来たのでしょうか?実は、大学芋の名前の由来には諸説あります。ここでは3つの有名な説を紹介します。

大学芋の名前の由来【①人気説】

1つ目は、大学生の間で人気が出たから「大学芋」と名前が付いた、という説です。当時、多くの大学生は裕福ではありませんでしたが、さつまいもは、お金がない学生でも手軽にお腹を満たせる食材として人気でした。

大学芋の由来として有名なのは、東京大学の赤門前にあったお店で、さつまいもを揚げて蜜を絡めた商品を売り始め、当時の東大生が好んで食べたことから「大学芋」と名付けられた説です。

ただ、広辞苑では

一説に、大正から昭和にかけて、学生街で好まれたことからの名。

引用:広辞苑より

と記載してあり、具体的な大学名などは明言されていませんでした。東京大学発祥説、早稲田大学のある高田馬場説、神田近郊説など諸説あります。

大学芋の名前の由来【②販売説】

2つ目は、大学生が学費を稼ぐために売っていたから「大学芋」と名前が付いた、という説です。大学芋が流行り出した大正時代には、不況で学費を払うのも大変だったそうです。大学の学費を捻出するために大学生が売り始めたことから「大学芋」、と名付けられたという説があります。

大学芋の名前の由来【③大学ブーム説】

3つ目は、大正から明治にかけて、商品名に大学と付けることがブームとなったことから、「大学芋」と名付けられた説です。大学ノートもこの時代についた名前で、庶民にはあまりにも高価だったことから、「東大生くらい学問ができる人でないと使えない」ということが名前の由来になっています。この大学ブーム時代に発案されたから「大学芋」、と名付けられたという説もあります。

大学芋の由来については、日本いも類研究会でも「おいもの世界の7不思議の筆頭に匹敵するような難問」とのこと。諸説ありますが、どの説でも、安くて美味しくて栄養たっぷりの大学芋は、大学生に人気だったということが伺えます。

大学芋の発祥は?

いまや日本全国で食べられている大学芋ですが、発祥地はどこなのでしょうか。大学芋はどこから始まったのか、発祥と元祖のお店について紹介します。

大学芋の由来がさまざまあるように、発祥についても明らかではありません。しかし、諸説ある中でも有力なのは、東京大学の赤門前にあった甘味屋「三河屋」発祥説です。文京区本郷の、東大赤門近くにあった三河屋のおばちゃんが、「学生に甘いものを食べさせてあげたい」と考案したのが、大学芋の発祥だと言われています。三河屋は昭和15年まで営業していましたが、現在は廃業しています。

元祖大学芋の店

現代でも、三河屋の大学芋を味わえるお店が存在します。元祖大学芋の店として有名な、東京都台東区の「味の良三郎」では、三河屋で修行した店主の味が現在も守られています。大学芋の元祖のお店で食べたいという方は、「味の良三郎」へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

おすすめ大学芋専門店5選

美味しい大学芋を食べたくなったら、大学芋専門店に行ってみましょう。大学芋のみ扱う専門店や、大学芋が看板商品のお店を紹介します。

味の良三郎

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東京都台東区にある「味の良三郎」は、元祖大学芋の店として知られています。大学芋の発祥とされる「三河屋」で修業した初代が開いたお店で、現在は、三代目が伝統の味を引き継いでいます。あっさりとした甘さの大学芋は、今も人気商品です。

東京都台東区日本堤2-16-4

おいもやさん興伸


「おいもやさん興伸」は、東京都内に10店舗展開する大学芋専門店です。複数の種類の大学芋が販売されているため、食べ比べできるのが魅力です。オンラインでも購入できるので、お店に足を運ばなくても本格的な大学芋を楽しめます。

おいもやさん|株式会社川小商店

らぽっぽファーム


「らぽっぽ」は、全国に店舗展開しているさつまいも専門店です。販売している大学芋は、「元祖カリカリ飴の大学芋」と「美腸大学いも」の2種類あります。元祖カリカリ飴の大学芋は、外はカリッ、中はホクッとした食感と懐かしい味が人気です。美腸大学いもには、乳酸菌が100億個も入っていて、さつまいもの食物繊維とヤラピンと合わせることで、お腹の中からキレイを目指せます。オンラインでも購入可能です。

らぽっぽファームオンラインストア

鳴門のいも屋


「鳴門のいも屋」は、徳島県鳴門市のさつまいも専門店です。看板商品の「芋棒(いもぼう)」は、お取り寄せもできます。スティック状の皮付なると金時に、飴とごまが絡まり、素材の味と香ばしい風味を楽しめる大学芋です。冷凍商品なので、長期保存ができるのも魅力です。

鳴門のいも屋

手作り大学芋のふくよう


「手作り大学芋のふくよう」は、愛知県名古屋市にあるさつまいも・栗の専門店です。看板商品の大学芋「名古屋のお芋嬢」は、外はカリカリ、中はホクホクに仕上がっています。九州鹿児島産の知覧紅(ちらんべに)に、特製のタレをからめた手作りの大学芋です。3種類の切り方があり、それぞれ異なる食感が楽しめます。オンラインでのお取り寄せもできるので、お店に行けない方でも名品を楽しめます。

福陽食品株式会社(名古屋のお芋嬢)