秋から冬にかけて恋しくなる味覚といえば、やっぱり焼き芋。自然な甘みとほっとする香りで、おやつにぴったりの食材です。ビタミンや食物繊維も豊富なので、子どもから大人まで安心して楽しめるのも嬉しいところですね。とはいえ、「思ったより甘くなかった」「少し残ってしまった」なんて経験、ありませんか? せっかくの焼き芋をそのまま捨ててしまうのはもったいないですよね。そんなときは、ひと工夫加えて別の一品にアレンジするのがおすすめです。
今回は、焼き芋を使って簡単に作れるアレンジレシピを3つご紹介します。ほんの少し手を加えるだけで、残りの焼き芋が晩ごはんのしょっぱい!おかずや晩酌のおつまみに早変わり。甘さと香ばしさが引き立つ、そして、甘じょっぱい味まで新しい焼き芋の楽しみ方を見つけてみましょう。
糖度の高いさつまいもを、「ふかし芋」や「干し芋」に調理して、ダイエット・減量中でも、満足感のある食生活を手に入れましょう!
焼き芋でアレンジレシピ3選
それではここから、焼き芋を使ったアレンジレシピを3つご紹介します。焼き芋はそのまま食べてももちろん美味しいですが、少し工夫するだけで、おかずやスイーツにも変身してくれる万能食材なんです。焼き芋の皮には、食物繊維やポリフェノールなどの栄養がたっぷり含まれています。そのため、できれば皮ごと使うのがおすすめですが、「皮が少しかたくて苦手…」という方は、無理せずむいて調理してもOK。なめらかな口あたりで、より上品な味わいになりますよ。
それでは、焼き芋の優しい甘みをいかした、とっておきのアレンジレシピを順番に見ていきましょう。
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焼き芋とクリームチーズのおつまみ

材料(2人分)
・焼き芋 1/3本(約100g)
・クリームチーズ 30g
・塩 少々
・黒コショウ ひと振り
- 焼き芋の半分は皮をむき、ボウルに入れてつぶす。残りの半分は、1cmほどのサイの目に切る。
- クリームチーズの半分は、焼き芋の入ったボウルに入れてよく混ぜ、残りは手でちぎる。
- ボウルに切った焼き芋・ちぎったクリームチーズ・塩を入れて、ざっくり混ぜる。
- 器に盛って、上から黒コショウをパラパラ振りかければ完成。
クリームチーズと焼き芋は相性バツグン。塩はお好みで調節して、ワインやビールなど、お酒と一緒に楽しむのもおすすめです。
スーパーなどで売られているサツマイモは、袋に3~4本入っていることが多いと思います。何回にも分けて焼いたり蒸かしたりせず、まとめて作るという人が多いのではないでしょうか?サツマイモは、焼きたてや蒸かしたてでなくても美味しく食べられるから、残ったら冷蔵庫にでも入れておけばよい……と。しかし、やはり出来立てにはかなわず、食べきれなくなってしまうことがあります。そんな時には、思い切って変身させてしまいましょう。
残った焼き芋(蒸かし芋)を美味しく変身させてしまいましょう!
残り物なんて言わせないほど、美味しく変身させる方法があります。しかも、簡単にできて日持ちもよい変身レシピとは、ジャムです。ジャム作りは面倒くさいし時間がかかると、お思いではありませんか?ところが、以外にも簡単にできてしまうのです。何故か?って、サツマイモが柔らかく出来上がっているからなのです。食べ残った焼き芋(蒸かし芋)を1~2cmぐらいに切って使うだけでよいので、すごく時短になります。

今回は、焼き芋(蒸かし芋)を使ったジャムの作り方を2種類ご紹介します。

焼き芋とバターを混ぜ合わせると、朝食にピッタリなジャムが出来上がります!少しはちみつを加えることで、ほんのりはちみつ風味のデザートのようなジャムになります。
【材料 2人分】
- 焼き芋…小1本
- バター…20g
- はちみつ…小さじ1
【作り方】
- ボールに温かい焼き芋を入れフォークでつぶす。
- バター、はちみつを入れしっかり混ぜ合わせる。
焼き芋とチキンのクリームグラタン

材料(2人分)
・焼き芋 1/2本(約150〜200g)
・鶏もも肉 1枚(約200g)
・玉ねぎ 1/4個
・しめじ 1/2株
・酒 大さじ1
・オリーブオイル 大さじ1
・塩コショウ 適量
・ピザ用チーズ ひとつかみ
ホワイトソース
・バター 30g
・牛乳 200ml
・薄力粉 大さじ2
- 焼き芋は両端を切り落とし、1.5cm幅の半月切りにする。鶏もも肉は小さめの一口大に切り、塩を揉み込む。玉ねぎはスライス、しめじは石づきを取ってほぐす。
- ホワイトソースを作る。鍋にバターを熱し、玉ねぎとしめじを加えて炒める。玉ねぎに透明感が出るまで炒めたら、薄力粉を加えてなじませる。
- 牛乳を少しずつ加え、その都度混ぜながらなめらかなホワイトソースにする。
- フライパンにオリーブオイルを熱し、鶏もも肉を炒める。色が変わったら、酒を加えフタをして2分蒸し焼きにする。
- 鶏の蒸し汁ごと3の鍋に加え、ソースと混ぜ合わせる。さらに、焼き芋を加えて混ぜたら塩コショウで味を整える。
- グラタン皿に移し、ピザ用チーズをたっぷり乗せて200℃で10分ほど、焼き目がつくまで焼いたら完成。
子供も大人も大好きな、季節を感じるクリームグラタンです。焼き芋の甘さと相性のよいトロッとしたチーズと、なめらかなホワイトソースがからんで、おいしいメイン料理に変身します。お酒が進む一品です。
残った焼き芋で作れる、しょっぱい系のおかずレシピを2品ご紹介します。簡単に作れて、ご飯のおかずになるおすすめレシピです!
簡単アレンジ!具だくさんオムレツ

焼き芋を使用した、ほんのり甘いボリュームたっぷりなオムレツです。下味をシンプルに仕上げることで、さつまいもの甘みが際立つ美味しい一品です。
【材料 2人分】
- 合い挽き肉…150g
- 焼き芋…小1本
- 玉ねぎ…1/2個
- とろけるチーズ…2枚
- 卵…2個
- 牛乳…大さじ1
- しょうゆ…小さじ1
- 塩、胡椒…少々
- ケチャップ…適量
【作り方】
- 焼き芋は縦半分に切り薄くスライスする。
- 玉ねぎは粗みじん切りにする。
- 卵に牛乳を加え溶きほぐす。
- フライパンにサラダ油を入れて中火にかけ、合い挽き肉を軽く炒める。焼き芋、玉ねぎ、塩胡椒を加えて更に炒める。
- 火が完全に通ったら、しょうゆを入れて味をなじませ、お皿にうつす。
- フライパンを綺麗にしたら、サラダ油を入れて中火にかけ、溶き卵を流し入れる。
- 半熟になったら、先ほど炒めた具材を入れて、上にとろけるチーズをのせる。
- 形を整えたらひっくり返して器に盛り、ケチャップをかける。
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焼き芋の揚げ出し〜キノコあん〜

材料(2人分)
・焼き芋 1/2本(約150g)
・しめじ 1/2株
・冷凍枝豆 ひとつまみ
・片栗粉 大さじ1/2
・薄力粉 大さじ1/2
・サラダ油 大さじ3
キノコあん
・だし汁 100ml
・醤油 小さじ2
・みりん 小さじ2
・生姜(すりおろし) ひと掛け分
・水溶き片栗粉 水:大さじ1+片栗粉:小さじ2
- 片栗粉と薄力粉を混ぜる。焼き芋を1cm幅の輪切りにして、粉類をまぶす。
- フライパンに油を熱し、粉をまぶした焼き芋を揚げ焼きにする。色がついたら取り出す。
- フライパンの油を拭き取り、水溶き片栗粉以外のキノコあんの調味料と、しめじ、冷凍枝豆を加えて弱火にかける。キノコがしんなりするまで混ぜながら加熱し、最後に水溶き片栗粉でとろみをつける。
- お皿に焼き芋を移し、上からキノコあんをかけたら完成。
サクサクの焼き芋に、トロリとしたキノコあんの組み合わせが絶妙にマッチします。生姜を使用しているので、体もほっこり温まる、寒い季節にうれしいアレンジ料理です。
甘い焼き芋は、「おかずにはならない」と思ってしまいがちですが、実は、ご飯のおかずやお酒のおつまみにもピッタリです。まずは、みんな大好き甘辛味のおかずと、おつまみサラダのレシピを紹介します。

材料(2人分)
・豚肉 200g
(バラ・コマ切れどちらでも)
・焼き芋 1/2本〜1本くらい(約150g)
・しめじ 1/2株
・塩コショウ ひとつまみ
・片栗粉 大さじ1
・オリーブ油 大さじ1
(サラダ油などお好きな油でOK)
・白ゴマ 適量
A合わせ調味料
・酒 大さじ1
・しょうゆ 大さじ1
・みりん 大さじ1
・砂糖 大さじ1/2
- 豚肉に塩コショウを振って、片栗粉を薄くまぶしておく。
- 焼き芋は両端を落として縦半分に切り、横向きにして1〜2cm幅ほどの半月型に切る。(焼き芋の皮はむいても、そのままでもおいしいです)しめじは、石づきを切り落としてから手でほぐす。
- Aの合わせ調味料を混ぜておく。
- フライパンに油をなじませて、中火で豚肉を焼く。肉の色が変わったら、しめじも入れてしんなりする程度に炒める。
- 焼き芋を加えて全体に油がまわったら、いったん弱火にしてからAの調味料を加える。再び中火にして、全体に調味料がからむまで炒めたらお皿に盛る。
- 上からパラパラと白ゴマをかけたら完成。
ごはんもビールも進む、甘辛味がしっかりからんで、食欲をそそる一品に。こっくりとした味つけなので、水菜や大葉などをトッピングしてもおいしいですよ。しめじの代わりに、エリンギやレンコンを加えるのもおすすめ。合わせ調味料に豆板醤を少し足すと、ピリっと味が引き締まるので、おつまみとしてもピッタリです。
美味しい焼き芋は家でも作れる?美味しい焼き芋の作り方
おいしい焼き芋は、実は特別な道具がなくても自宅で手軽に作れます。最近ではスーパーや専門店でも焼き芋が並んでいますが、人気のあまり売り切れてしまったり、思いのほか値段が高かったりして、食べたいときにすぐ手に入らないこともありますよね。
そんなときこそ、焼き芋の作り方を知っておくととても便利です。お気に入りの品種を選んで、オーブンや炊飯器、魚焼きグリルなど、家にある調理器具で簡単に作ることができます。焼きたての甘い香りと、ほくほく・ねっとりとした食感を自宅で味わえるのは、手作りならではの贅沢。お店に負けないほど美味しい焼き芋を、ぜひおうちで楽しんでみてください。
作り方はとても簡単。
- よく洗ったさつまいもを、水気がついた状態でアルミホイルで包む。
- 包んださつまいもを予熱なしのオーブンで160℃で90分焼く。
- 串などで真ん中を差し、スーッと入ればできあがり。
少し時間はかかりますが、焼いている間はほかの作業ができるので、家事や仕事をしているうちに焼き上がります。時間に余裕がある場合は、焼き上がった焼き芋を、ホイルの上からキッチンペーパーか清潔なタオルに包み込み、1時間放置すると、さらにおいしく仕上がるのでおすすめです。
たくさん作って余ったときは、調理アレンジを試してみてください。
焼き芋のちょい足しで、特に美味しいおすすめレシピを紹介します。自宅にある調味料や、冷蔵庫に眠っている食材など、手軽にできるちょい足しレシピを厳選しました。焼き芋はそのまま食べても美味しいですが、ちょい足しの相乗効果でさらに美味しくなります。好みのちょい足しを見つけて、焼き芋の楽しみ方を広げていきましょう。

焼き芋にちょい足しすると、リッチなスイーツに大変身!おやつにおすすめのスイーツ系ちょい足し食材を紹介します。焼き芋自体の甘さに応じて、ちょい足しの量は調整してくださいね。
まとめ
甘い焼き芋は、そのまま食べるだけでなく、少し手を加えることで驚くほど幅広い料理に生まれ変わります。すでに火が通っているため、調理時間をぐっと短縮できるのも嬉しいポイント。忙しい日でも手軽に一品が完成します。
特におすすめなのが、焼き芋とチーズの組み合わせ。焼き芋の上にチーズをのせてオーブントースターでこんがり焼くだけで、甘じょっぱくて濃厚な味わいの絶品おつまみに。とろけたチーズが芋の甘みを引き立て、ワインやビールにもよく合います。
もし焼き芋が思ったより甘くなかったときも、落ち込む必要はありません。バターやはちみつを加えてデザート風にしたり、ベーコンやハーブと合わせておかずにしたりと、アレンジ次第でいくらでも美味しく楽しめます。ぜひおうちの焼き芋を、ちょっとした工夫で新しい味に変えてみてください。










