全農広報部がX(twitter)に投稿した、さつまいものレシピが話題を呼んでいるのをご存じでしょうか?それは、さつまいものハッセルバックポテトです。ハッセルバックポテトとは、一体どんなものなのでしょうか?そして、さつまいもで作ったその味は…?本記事では、実際にさつまいものハッセルバックポテトを作って食べてみた感想や、作る際のポイントなどをご紹介します。ぜひ最後までご覧いただき、皆さんも試してみてください。
ジャガイモに細かく切れ目を入れて焼くハッセルバックポテトを、サツマイモで試してみました。切れ目を入れ柔らかくなるまでレンチン。切れ目にバターを塗って砂糖をまぶし、トースターで5分程焼きます。切れ目にバターじゅわ~、うまっ…。砂糖はカリっ…うまぁぁ。切れ目…最高!切れ目ありがとう! pic.twitter.com/jbT2zmRFJ8
— 全農広報部【公式】日本の食を味わう (@zennoh_food) October 26, 2023
JA全農とは?
まずは、今回のレシピをX(twitter)に投稿してくれた、JA全農とは一体どんなところなのでしょうか?全農は、全国農業協同組合連合会の略称で、JAグループの組織の一つです。その役割は、生産者を支援し、農業と地域の活性化を図り、安心・安全な農産物を安定して消費者に供給できるようにすることだそうです。また、スーパーの「Aコープ」や、ガソリンスタンド「JA-SS」を展開しています。農産物のプロとも言えるJAのグループ組織である全農の広報部が教えるレシピ、ということで否が応でも期待が高まりますね。
ハッセルバックポテトとは?
ハッセルバックポテトは、スウェーデンの国民食とも言われる家庭料理です。今回ご紹介するのはさつまいものハッセルバックポテトですが、通常はじゃがいもを使用して作ります。じゃがいもに細かな切れ目を入れて焼くため、切れ目が開くその形状からアコーディオンポテトとも呼ばれます。そして、出来上がりの見栄えの良さから、近年SNSで話題となっていたようです。
一般的なハッセルバックポテトは、じゃがいもの切れ目に、お好みでハーブ、塩、コショウなどの調味料や、ニンニクやチーズなどを挟んで焼き、おかずとして食されているようです。今回ご紹介するのは、さつまいもを使った、おかずというよりはスイーツやおやつとして楽しめるハッセルバックポテトなのです。
さつまいものハッセルバックポテト作り方と材料はこちら
それではいよいよ実践してみましょう。
必要な材料はこちらです。
- さつまいも
- バター
- 砂糖
いたってシンプルな材料です。分量は、お好みの量です。さつまいもの品種は問いませんが、バターを加えることや、砂糖で甘みを加えることを考慮して、ホクホク系で糖度のあまり高くない、なると金時を使用してみました。よりねっとり感や濃厚な甘さを楽しみたい方は、シルクスイートや、紅はるかで試してみても良いでしょう。なお、安納芋ではどうか?とも考えてみましたが、丸くてコロンとした形状がハッセルバックポテトの調理には不向きなのではないかと思いました。そして、さつまいもは、できるだけ曲がっていないもので安定した形の方が、切れ込みを入れやすいですし、見栄えも良く仕上がりますよ。
さつまいものハッセルバックポテトの作り方
① さつまいもを洗う
皮ごと食べる料理ですので、泥などの汚れを落とすようにきれいに洗いましょう。ひげがある場合は取り除いておきましょう。
② 5mm以下の間隔でさつまいもに切れ目を入れる
完全に切り落とさないよう、下は1cmほど残してください。割り箸などをさつまいもの横において切ると、ストッパーの役目をしてくれるので便利です。硬くて切りづらい場合があるので、注意しながら調理してくださいね。余談ではありますが、我ながら、良い形のさつまいもを見つけることができたなあと、切れ込みを入れながら思っていました。
③ 切れ目を入れたさつまいもをラップで包み、柔らかくなるまでレンジで加熱する(500Wで5分ほど)
さつまいもが大きすぎる(太すぎる)と加熱に時間を要しますので、竹串を刺して様子を見ながら加熱時間を調節してください。さつまいもの乾燥を防ぐため、さつまいもを水で少し湿らせてからラップで包むと良いでしょう。
④ 切れ目にバターを塗り、上から砂糖をまぶしてオーブン(トースター)で5分ほど焼く
レンジから出したさつまいもはとても熱いので、火傷に注意しながら作業をしてください。しかし、その熱さのおかげでバターが溶けて塗りやすいです。ここでのポイントは、バターを惜しみなく使用することです。カロリーは気にせず、美味しくなれと念じながら、全ての切れ目にバターをたっぷり塗り込みましょう。今回は、雪印の「切れてるバター」を3切れ(30g)使用しました。バターを塗ったら、上から砂糖を、こちらもたっぷりとまぶします。
バターまみれ、砂糖まみれになったさつまいもを、オーブンもしくはトースターに入れて、5分~10分ほど焼いたら完成です。(焼き時間はさつまいもの大きさや使用する機械、予熱の有無などによって調節してください。)
さつまいものハッセルバックポテトを食べてみた
オーブンから、さつまいもとバターの甘い香りが漂ってきました。火傷に気を付けながら、オーブンから取り出しましょう。表面にまぶされた砂糖に焼き目がついて、なんとも美味しそうです。バターのしみ込んださつまいもはコクがあって甘く、カリッとした食感の砂糖の香ばしさがたまりません。バターの風味が足りないと感じたら、食べる際にバターを乗せても良いでしょう。お好みでシナモンをかけたり、甘さが欲しい場合は、ハチミツやメープルシロップをかけたりしても良いと思います。
実際に調理してみて感じたことは、できあがりの美味しさは、切れ目の間隔によって決まるのではないかということ、です。切れ目の間隔が広すぎると熱の通りも悪くなり、また、バターの入り込む隙間も少なくなり風味が弱くなると思われます。せまい間隔で切れ目を入れることは大変で手間のかかることですが、その手間こそが美味しさの秘密なのではないかと思いました。いかがでしたでしょうか?さつまいものハッセルバックポテトを、実際に作ってみた感想を交えて紹介しました。シンプルな材料で作ることができるので、ぜひ皆さんのさつまいもレシピの引出しの一つに加えてみてくださいね。
さつまいもで作るハッセルバックポテトのまとめ
JA全農の公式アカウントがX(Twitter)で紹介した「さつまいものハッセルバックポテト」が話題になっていました。そのXを見た筆者が「お!これは…」と思い、さつまいもを購入し、実際に作ってみましたのが本記事です。このレシピは、通常のじゃがいもを使ったハッセルバックポテトをさつまいもでアレンジしたもの。切れ目を入れたさつまいもにバターを塗り、砂糖をまぶしてトースターで焼くと、香ばしいバターと砂糖がしみ込んださつまいもが絶品です。JA全農は、全国農業協同組合連合会の略称で、生産者支援や地域活性化、安心・安全な農産物の供給を行っています。JAグループの組織の一つとして、農産物のプロが提案するレシピに期待が高まるのも納得です。
さつまいものハッセルバックポテトは、スウェーデンの家庭料理であるハッセルバックポテトをベースに、さつまいもを使ったスイーツ感覚のおやつとして楽しめます。さつまいもを選ぶ際は、切れ込みを入れやすく安定した形のものが最適です。実際に作ってみましたが作り方も簡単で、さつまいもに切れ目を入れてレンジで柔らかくし、バターと砂糖をまぶしてトースターで焼くだけ。仕上がりの香ばしい香りと甘さが絶妙で、まさに絶品です。皆さんもぜひ試してみてください。さつまいもの新しい世界と言えば言い過ぎかもしれませんが、こんなに美味しいハッセルバックポテトがさつまいもで出来てしまうの驚きでした。これは自宅だけではなくBBQやキャンプでやれば子供たちも大喜びの予感がしましたよ。