五島市三井楽町(福江島)には航空自衛隊があるのをご存知ですか?父親と祖父が航空自衛官だった筆者が離島(福江島)に航空自衛隊がある理由と福江島の開庁記念日、五島防災訓練とは?解説します

皆様、こんにちは。今日は、アグリ・コーポレーションのすぐ近所の航空自衛隊 第15警戒隊に関して、ご案内したいと思います。長崎県の五島列島最大の島で人口約3万7000人の福江島に位置する航空自衛隊福江島分屯基地は、レーダーサイト部隊・第15警戒隊が配置されております。この部隊の任務は周辺海域の監視です。

同基地が位置する西方方面は昨今の中国空軍による領空侵犯などが頻発する緊迫の地帯であり、文字通り「航空自衛隊の目」としての任務は大変重要です。福江島の第15警戒隊は、東芝製のJ/FPS-4レーダーで24時間365日周辺空域を見張っております。

福江島分屯基地とは

西海之要衝

福江島分屯基地が所在する福江島は、波高い東シナ海に面し、西部防衛区域の西の要衝に位置しています。 福江島は、面積約320平方キロメートル、人口約3万7千人の五島列島最大の島です。 福江島分屯基地は、福江島北西部の三井楽町(標高183mの京ノ岳山頂)にあります。

引用:福江島分屯基地 防衛省より

私は、父親と祖父が航空自衛官で、2人とも要撃管制と呼ばれる職種でした。その為、生まれたのも、秋田県男鹿市と言うレーダーサイトのある町でした。簡単に説明すると、レーダーサイトは、24時間レーダーで航空機(民間・軍)の飛行経路を見ており、不審な飛行機が飛んでくると、親基地である福岡県春日市の西部航空警戒管制団に報告し、そこがスクランブルを発令し、各基地より戦闘機において緊急発進を行うようになっております。

2022年度(令和4年度)緊急発進実施状況について

2022年度の緊急発進回数は778回であり、2021年度の緊急発進回数(1,004回)と比べ、226回減少しましたが、2013年度以降、年度全体の緊急発進回数は700回を超える高い水準で推移し続けております。推定を含め、緊急発進回数の対象国・地域別の割合は、中国機約74%、ロシア機約19%、その他約7%でした。

引用:統合幕僚監部 報道発表資料より

スクランブルの回数は、2010年ごろから増えてきており、ここ最近は、よこばい減少傾向です。私が、小学校の頃に住んでいたのが、山口県の見島と言う島で、こちらも五島と同じ離島です。山口県萩港から船で2時間以上当時かかった記憶で、都会から転向した私は、カルチャーショックを受けたのを記憶しております。この島も五島と同じく、諸外国に囲まれており、毎週1回程度は、自宅の非常ベルが、けたたましく鳴り、そのたびに父親が、バイクで基地に上がる姿を今でも覚えております。子供心に、様々な飛行機が日本領空に飛んで来て、それに対応する姿をみておりました。この島にも五島と同じような、おにようずと言う凧が、あり、初めて五島でばらもん凧を見た時には、とても懐かしく感じました。

そんな幼少期を過ごした私にとって、アグリ・コーポレーションの畑は、同じ三井楽町の中で基地の様子は、どこからも見る事が出来ます。私は、畑のお客様を案内したり、お手伝いをさせて頂く際に、同基地の様子をうかがいながら日夜監視をしてくれているんだなと感謝の想いをもっております。

自衛隊のお陰で周辺道路の道は大変整備されており、運転しやすい道路となっております。アグリ・コーポレーションの商品を国内だけでなく、海外に向けて販売を広げて行く仕事を進めている中で、一人自衛隊では無いのですが、少しでも島に取ってお返しが出来、ひいては離島防衛に繋がればなどと想いを馳せながら営業活動を進めております。

基地に電話し、福江島の開庁記念日は7月22日(土曜日)の予定だそうです。この日は、予約無しでどなたでも入れるので、皆様是非遊びに来て下さいとの事です。最後に五島市は、防災の観点でも自衛隊とは非常に協力をしており、五島市防災訓練にも参加しております。

※福江島における五島市防災訓練及び広報活動についてはこちら