福江島から日帰りで上五島の旅へ。上五島の玄関口へ行ってきた!どうしても行ってみたかったリゾートホテル「マルゲリータ」。マルゲリータ「海ト空ト〇と星」レストランでランチを食べてみた

今日は福江島から船で上五島に日帰りで行ってきました。前からずっと行きたかった憧れのホテル「マルゲリータ」のレストランのランチに行くことができました!

上五島ってどんなところ?

五島列島の中で福江島、久賀島、奈留島のことを下五島、若松島、中通島、小値賀島、宇久島のことを上五島と、区切って呼んでいます。市町村合併により、住所的には下五島は五島市、上五島は新上五島町です。同じ五島列島に住んでいながら、日本列島のように縦に長く、船でしか行けないので、私も数えるほどしか行ったことがなく、上五島のことをよく知りません。長崎に行くフェリーの寄港場所という感覚でしかなかった私が、上五島に興味を持つようになったのは、とてもお洒落なリゾートホテル、マルゲリータが数年前にできたからです。今回は残念ながら旅行ではなかったので日帰りですが、いつかゆっくり上五島を旅することができたら、ぜひ泊まりたいホテルです。

ホテル以外も高浜海水浴場にひけをとらない蛤浜海水浴場や世界遺産に登録された教会があり、観光資源となっています。上五島はかつて漁業の町として賑わっていましたが、今は下五島よりも人口減少が著しく深刻な状況です。

フェリーで奈良尾港へ

午前8時福江港発長崎行きのフェリーに乗り、マルゲリータのある若松島の奈良尾港へ向けて出発。9時5分に到着。フェリーは1時間5分で、高速船なら30分で着きます。朝1便で福江島から行くときはとても便利です。上五島で唯一行ったことがあるところです。奈良尾港に近づくと、左手には大きな石油備蓄のタンク、右手には漁船と大きな白い横長の倉庫が見えてきます。かつて漁業の町として賑わっていた名残があります。漁師だった私の父もここに出稼ぎに行っていました。今は大型漁船は少なくなり、あの頃の活気が懐かしく感じます。

奈良尾港から車で5分のホテルへ

マルゲリータは奈良尾港を見下ろす丘の上にあり、白い建物がひときわ目立ちます。港の正面のトンネルを抜け、つきあたりを右に曲がり道なりに、民家の間の坂道をくねくね曲がったら建物が見えてきます。車で来たらあっ!という間ですが、トンネルを抜けたところから、整備された遊歩道をゆっくり歩くのも良いものです。結構急な階段もあり、きついのですが、そこから見える景色は登り切った達成感を感じること間違いなしです。いつかここから夕陽が見たいです。そして、上にきて初めて坂に面して民家の多さにびっくりします。そのほとんどが空き家で雨戸がしまっているのをのぞけば、長崎市の風景と似ています。

ホテルの中はまるで異空間

大きなガラス張りのドアを開けると、目に飛び込んでくるのは大きな木のオブジェです。古民家で使われているような漆黒の太い木あるいは流木を使っており、何をモチーフにしているのかはわかりませんがアートの世界です。

この前で写真を撮る宿泊客の方もいます。フロントの横は広いエントランスで一面ガラス張りで海が一望できるカフェになっています。夜はおそらくバーなのでしょう、カウンター席もあります。ゆったりくつろげるソファー席とテーブル席があります。そして木目調の大きな本棚にはジャンルはバラバラですが面白そうな本がずらりとあります。ここで本を読みながらゆっくりお茶をしたいです。そして、フロントの左にレストランがあり、少し遅めのランチへ。

レストラン 海ト空ト〇と星(うみとそらとまるとほし)

まず、お店の名前が宮沢賢治、いや、金子みすずっぽくていいなと感じました。あえて入り口から店内を見せず、受付フロントを左に曲がってから店内が見えるように造っていて、初めての私はワクワクしました。

コンクリートがむき出しの高い天井にお洒落な照明がおりていて、木目調のテーブルが真っ黒の椅子をひきたてて見えます。そして奥は五島ではなかなかないオープンキッチンでシェフがきびきびと動いているのが見えます。けっこう新鮮です。

洋食レストランと思いきや、メニューを見ると、五島うどんが最初に目に飛び込み、そのあとに中華のユーリンチー定食、そして海鮮丼やステーキ定食など定食が何品かありました。五島うどんとお魚は普段食べているので、ユーリンチー定食をチョイス。隣のお客さんが大きなかごに入ったうどんの御膳を食べていて品数が多く豪華そうで気になりましたが…

料理を待つ間、ちょうどお昼のフェリーが入港してきて汽笛が聞こえたので、上から見るフェリーと奈良尾港を窓越しに写真を撮っていると、スタッフの方が「どうぞ外に出て撮ってください」と親切にテラスにでるドアを開けてくれました。

今日は天気が悪く風も強かったので施錠していたであろうドアを、少しでも写真が撮りやすいようにとわざわざ開けてくれて、その心配りに感謝でした。五島にいると、こういう丁寧な接客に慣れていないので、こそばゆい感じです。都会に来た気分になります。それだけこのホテルが高級なホテルでサービス、接客が行き届いているなと実感します。

料理が運ばれてくるとメインは中華なのですが、それ以外は味噌汁など和食のつけ合わせでした。厨房のほうを見ると和食の料理人さんと中華の料理人さんぽい人が1人ずついました。ユーリンチーは黒酢とみじん切りの3色の野菜のソースがかかっていて、南蛮漬けみたいな感じでした。さつまいもとれんこんの揚げ物も一緒に入っていました。さつまいもは、ほくほくして甘かったです。鶏も美味しいですが、もう一つの白身魚のユーリンチーもきっと美味しいだろうなと思いました。味噌汁もとても美味しくて大満足でした。

会計はカフェもレストランもどちらもフロントで済ませます。やはり、レストランのフロントは飾りというか、オブジェみたいなものだったのでしょうね。アートを重視しているホテルですね。

ホテルのお土産コーナーでお買い物

ロビーの棚に置かれている厳選された上五島のお土産の中から3つ買い、食事代と一緒に会計をしてもらいました。

五島でも珍しい一口かんころ餅、上五島で作られた矢堅目の塩、教会をモチーフにした可愛いパッケージのクッキーを買いました。上五島は、田んぼがなくお米の変わりにさつまいもを食べていた名残で、今でもさつまいもを作っており、かんころ餅も色々あります。福江島のかんころ餅と食べ比べしてみるのも面白いです。

一口かんころは食べやすくてありがたいです。そのまま食べたら少し硬いので、オーブントースターで少し焼いて食べました。株式会社やがための塩は有名で、製塩だけでなくソフトクリームやお土産コーナーもあり観光名所となっています。アグリ・コーポレーションの安納芋バターも置いていただいております。

クッキーは開けるとなんと!上五島の全部の教会の絵や椿の花が描かれていて食べるのがもったいないくらい可愛いです。パッケージの裏には親切に教会マップまで!29も教会があることを初めて知りました。

知らないことが多すぎる!他にもマーガレットをモチーフにしたマルゲリータオリジナルデザインのトートバックも可愛いです。マルゲリータオリジナルのフィナンシェも可愛い缶に入っています。

今回は他の用事で来ていたので、マルゲリータしか行かなかったですが、いつか、教会巡りやお土産やさん、五島うどん屋さん巡りをしたいです。ホテルマルゲリータはもう1か所中通島にあり、そこのレストランはイタリアンが美味しいと評判なので行ってみたいです。