焼き芋を甘くするには塩水がポイント!安納芋をパサパサにしない焼き芋の焼き方とは?

スーパーに並ぶさつまいも(安納芋)を手に取り、「もっと甘くする方法はないかな?」と考えたことはありませんか?実は、さつまいも(安納芋)の甘さをさらに引き出す裏技として、「塩水」に浸ける方法があるのです!焼くだけでも十分に甘い安納芋ですが、塩水に浸けてから焼くことで、甘さとねっとり感が一層アップ。これにより、「スイートポテト?」と思わず錯覚するほどの濃厚な味わいを楽しめます。なぜ塩水が効果的なのかというと、塩の力で安納芋内部の水分量が変化し、さらにねっとりした食感になるからです。そして、塩がさつまいも(安納芋)の甘みを引き立てるため、より濃厚な風味が際立ちます。この記事では、具体的な塩水を使った焼き方の手順をはじめ、さつまいも(安納芋)を最大限に甘くするためのポイントを詳しく解説します。さつまいも(安納芋)のパサパサした感じが苦手と言う方に是非、読んでいただきたい記事です。さつまいも(安納芋)がパサパサにならない焼き芋の作り方も紹介しています!

安納芋とは?

焼き芋を甘くするには塩水-安納芋イメージ

安納芋(あんのういも)は、鹿児島県種子島原産のさつまいもで、その濃厚な甘さとクリーミーな食感が特徴の人気品種です。中身は鮮やかなオレンジ色で、水分量が多くしっとり、ねっとりとしています。特に焼く(焼き芋)と糖度が40度近くまで上がり、蜜がたっぷりと溢れ出すため、蜜芋と呼ばれることも多く、スイーツのような甘さが楽しめます。また、ビタミンCや食物繊維も豊富に含まれており、美容や健康にも良い食材として注目されています。形状は、他のさつまいもと異なり、丸みをおびた可愛い形をしています。安納芋の特徴を「糖度」、「食感」についてより詳しく説明します。

安納芋の特徴「糖度の高さ」

焼き芋を甘くするには塩水-安納芋の糖度

安納芋は、生の状態でも糖度は【16度】あります。ゆっくり時間をかけて火を通すと糖度40度にもなるのです!この為、安納芋の食べ方で一番、安納芋に向いている食べ方は焼き芋と誰もがいうのはこの焼くと糖度が大幅に上がるという点から来ています。因みに安納芋の生の状態の糖度16度ですが、メロンでさえ糖度15度程なので、さすがに生で食べる方は少ないと思いますが、生の状態でも糖度の高さが分かりますよね。安納芋をはじめとしたさつまいもは、9〜12月に収穫され、温度管理が出来る冷暗所で追熟することが一般的です。冷暗所で追熟することで安納芋が更に甘くなります。農家や農業法人が、ひと手間をかけることでスーパーに並ぶ安納芋をより甘くさせているのです。

安納芋の特徴「クリーミーでねっとり食感」

焼き芋を甘くするには塩水-安納芋はクリーミーでねっとり食感

安納芋は水分をたっぷりと含んでおり、ねっとりとしたクリーミーな食感が楽しめるさつまいもです。通常のさつまいもに比べてしっとり感が強く、一度焼くだけでスイートポテトのような濃厚な甘さと滑らかな口溶けを堪能できます。焼き上げると、中から蜜がじんわりと溢れ出し、自然な甘さが広がるのが特徴です。そのため、砂糖などを加える必要がなく、シンプルに焼くだけで十分に贅沢な味わいが楽しめます。ホクホクとした一般的なさつまいもとは異なり、安納芋はしっとりとクリーミーな食感が際立ち、冷めても甘みがしっかりと残るのが魅力です。

さらに、安納芋は焼き芋として食べるだけでなく、スイーツ作りやさまざまな料理にも活用できます。例えば、ペースト状にしてケーキやパイの材料に使ったり、そのままトッピングにしたりと、幅広くアレンジが可能です。自然な甘さと豊富な水分、そして独特のクリーミーさが、スイーツ作りをより手軽で本格的なものにしてくれます。

安納芋をさらに美味しくする焼き方

焼き芋を甘くするには塩水-安納芋を更に美味しく焼き芋にするには

安納芋は、もともと甘味がとても強く、糖度の高さが特徴なので、シンプルに焼き芋で食べるのがおすすめです!焼き方次第で、中からたっぷりの蜜が溢れ出し、その豊かな甘さとしっとりとした食感を存分に楽しむことができます。驚くほどクリーミーで、口に入れた瞬間に広がる濃厚な甘さは、まるでスイートポテトを食べているかのようです。調理に手間をかけず、ただ焼くだけなのに「本当にさつまいもだけ?」と驚くほどのなめらかさにきっと感動するはずですよ。

安納芋を塩水に浸けてから焼く

焼き芋を甘くするには塩水-塩イメージ

さつまいもを好きな方に、密かに人気な焼き方が、「安納芋を塩水に浸けてから焼く」方法です。

準備するもの

  • 安納芋 2本
  • ジップロック
  • 水 500ml
  • 塩 30g

作り方

  1. ジップロックなどに500mlの水を入れ、30gの塩を入れる
  2. 安納芋2本を入れる
  3. 1時間ほど放置する
  4. 取り出して水気をふき取り、オーブントースターで約15分(オーブンレンジなら1本ずつアルミホイルでくるみ、160℃で約90分)
  5. 10分ほど置く(蒸らす)

焼き芋を甘くするには塩水-ジップロック

安納芋は、他のさつまいもと比べて丸いので、中まで火が通るには時間がかかります。安納芋で焼き芋に向いている大きさは「Sや2Sサイズ」の小さめの安納芋が熱のまわりが良く、ねっとりとした美味しさが際立ちますよ。安納芋を焼き芋にしている最中に焼き具合を確認しましょう。竹串がすっと通れば出来上がりですよ。この方法で安納芋を焼くと、甘味がぐっと強くなり、さらになめらかに!塩水に浸すことで、安納芋の水分量が変わり、さらにねっとりした食感になります。そしてもうひとつ重要なのが「蒸らす」です。安納芋の焼き芋をすぐ食べたいところですが、ぐっとガマンして、10分ほど置い(蒸らす)てから食べると、内部の蜜が全体に行き渡り、さらに美味しくなります。

安納芋がパサパサにならない電子レンジでの調理法

焼き芋を甘くするには塩水-電子レンジでパサパサにならない方法

安納芋は、電子レンジでの調理を基本的におすすめしません。安納芋は、【80℃前後】の温度でじっくり加熱すると、甘くなる性質があります。俗に言う低温でじっくり焼くという焼成方法になります。そのような安納芋なので電子レンジで調理すると、温度が短時間で、ぐっと上がるので、安納芋の甘みが最大限に発揮されません。しかも温度が急激に上がり、高温になる為、安納芋の美味しさのひとつでもあるねっとり、しっとりとした食感ではなく、パサパサになってしまいます。でも…手軽な電子レンジで調理したいですよね。少し手間は、かかりますが、電子レンジで安納芋を美味しくする方法を、ご紹介します。

準備するもの

  • 安納芋
  • 新聞紙

手順

  1. 安納芋を水で濡らした新聞紙でくるむ
  2. レンジを500wに設定し、2分加熱
  3. レンジを解凍モードか150〜250wに設定し、さらに10分加熱

焼き芋を甘くするには塩水-新聞紙

安納芋を、濡らした新聞紙でくるむことによって、温度がぐっと上がるのを防ぎます。これにより安納芋がパサパサになることを防ぎます。安納芋にじっくり熱が伝わり、甘味が増しますよ。

美味しい安納芋の見分け方

焼き芋を甘くするには塩水-美味しい安納芋の見分け方

出来ればおいしい安納芋を選びたいですよね。出来れば筋ぽい安納芋を回避したい!そのような方に美味しい安納芋の見分け方をご紹介します。

  • サイズは大きすぎず、小さすぎずない。
  • ずっしりと重みがあり、表面は色むらがなく、ツヤがあるもの
  • ヒゲ根の短いもの
  • 切り口は黄色味が強く、蜜が出ているもの

ひげ根が長いと、筋っぽいものが多いので、ヒゲ根が短いものを選びましょう。安納芋は追熟されると生の状態でも蜜がでます!安納芋の切り口に注目してください!切り口から蜜が出て、黒く変色している安納芋は、おいしいこと間違いなしですね。

買った安納芋を美味しく保つ方法

せっかく買った安納芋。美味しく保存しましょう!安納芋の美味しい状態を保つ保存方法をご紹介します。

冷蔵庫はNG!適した温度は13〜15℃

焼き芋を甘くするには塩水-さつまいもの保存方法

安納芋の保存に適した温度は、【13〜15℃】です。この温度帯で保存することで、安納芋の甘さや風味を長持ちさせることができます。しかし、保存する際に注意しなければならないのが、冷蔵庫の野菜室です。

焼き芋を甘くするには塩水-冷蔵庫の野菜室はダメ

一般的な冷蔵庫の野菜室の温度は【3〜7℃】とかなり低く、安納芋には適していません。この低温で保管してしまうと、安納芋が冷えすぎて傷みやすくなり、本来の甘さや食感が失われてしまう原因となります。

焼き芋を甘くするには塩水-保管はパントリー

そのため、保存する際は日の当たらない涼しい場所を選ぶことが大切です。たとえば、室温が一定に保たれた押し入れや、通気性の良いパントリーなどが適しています。また、安納芋は乾燥に弱く、乾燥してしまうと風味が落ちてしまいます。乾燥を防ぐために、新聞紙やキッチンペーパーで包んで保存するとよいでしょう。包む際は、1本ずつ丁寧に包むことで湿度を適度に保ち、芋の劣化を防ぐことができます。

さらに、安納芋の保存期間を延ばすためには、定期的に状態を確認することもポイントです。保存中に芋に傷みやカビが発生していないかを確認し、異常があれば早めに取り除くようにしましょう。適切な保存方法を心がけることで、安納芋の甘さとしっとり感を長く楽しむことができます。

安納芋の焼き芋の冷凍方法

焼き芋を甘くするには塩水-焼き芋の冷凍方法

美味しく保存したいなら、安納芋を焼き芋にしてから、冷凍するのもおすすめですよ。

手順

  1. 安納芋の焼き芋を、半分にカットする
  2. 空気が入らないように、一つずつラップで包む
  3. ジップロックなどに入れ、空気を抜き冷凍庫へ

冷凍した安納芋の焼き芋は、約1ヶ月保存可能です。凍った安納芋の焼き芋は、5分ほど置くと半解凍状態になります。そのままスプーンですくえば、「濃厚安納芋アイス」のようになりますよ!

まとめ

焼き芋を甘くするには塩水-まとめ

安納芋は、その濃厚な甘さとねっとりした食感で、多くの人に愛されています。この記事では、安納芋をもっと美味しく食べるためのコツを紹介しました。特に、「塩水に浸けてから焼く」方法は、甘さを引き立て、さらにねっとり感をアップさせるおすすめの焼き方です。塩水の効果で内部の水分量が変化し、蜜のような甘さが広がるため、まるでスイートポテトのような味わいを楽しめます。また、塩が甘みを引き立てるので、濃厚な風味を堪能できます。さらに、電子レンジでの調理法や保存方法のポイントも詳しく解説。正しい方法で保存すれば、甘さや食感を長くキープできます。ぜひこれらのテクニックを活用して、安納芋の魅力を存分に楽しんでくださいね!