さつまいもを使ったレシピにカレーを加えてみてはいかが?

カレーの定番具材といえばじゃがいもやにんじんが思い浮かびますが、実は「さつまいも」もカレーにぴったりの食材です。その甘みが加わることで、辛いカレーがマイルドになり、子どもから大人まで幅広く楽しめる一皿に変身します。さらに、さつまいもにはアンチエイジング効果が期待されるアントシアニンや脂肪燃焼を助けるクロロゲン酸が豊富で、美容と健康のサポートにも役立つのです。本記事では、さつまいもカレーの魅力と簡単なレシピをご紹介。美味しさだけでなく、彩りや栄養面も楽しめる「さつまいもカレー」の世界を堪能しませんか?あなたもきっと最後まで読みたくなること間違いありません。

カレーにさつまいも!?

カレーイメージ

カレーに入っている具材といえば、思い浮かぶのはじゃがいも、にんじん、玉ねぎでしょう。老若男女に愛される永遠の定番ですが、同じく芋類のさつまいもだってカレーとの相性は王道の具材に負けていません。さつまいもを使ったカレーは美味しいだけではなく、アンチエイジング効果やダイエット効果も得られるのだとか。この記事ではさつまいもとカレーの相性と料理研究家考案のさつまいもカレーの作り方をお伝えしていきます。

カレーに芋を使うようになったのはいつから?

カレーはインド

カレーは皆さんご存知の通りインドで発祥した料理です。しかし、インドカレーには日本のカレーライスの定番の具材はあまり使われていません。ベジカレーとしてにんじんやじゃがいもが使われていることもありますが、あくまでも他の具材の中の一つといった存在で、定番の具材というわけではありません。では、カレーにじゃがいもが定番となったのは何がきっかけだったのでしょうか。そもそも、日本のカレーライスはインドカレーの面影が少なく、日本独自の料理として成り立っています。インドではナンと共に食べるのが一般的な点からしても全く違う料理といっても過言ではないでしょう。その理由は日本のカレーライスはインドから直接伝わったのではなく、イギリスから伝わったカレーの影響が大きいとされているからです。インドがイギリスの植民地であった時代に、本国に伝えられたカレーがご飯と共にするカレーでした。当時もインドではナンにカレーをつける食べ方が一般的でしたが、イギリスが主に支配していた地域ではご飯と共に食べる習慣であったので、イギリスではカレーはご飯と食べる料理として伝わったそうです。しかし、インドのカレーは何十種類ものスパイスを合わせて作られるため、現地でも家庭によって味が異なるほどです。イギリスで同じ味を保つことは難題でした。そこで開発されたのがカレー粉です。当時、イギリスでは煮込み料理といえばシチューが人気でしたが、味付けの要となる牛乳は日持ちがせず、長期間の渡航には’不向きでした。そこで牛乳の代わりに日持ちのするカレー粉を使って煮込んだカレーが重宝されるようになりました。日本人が初めてカレーライスに出会ったのも米国留学へ向かう船上といわれています。カレーは長期渡航の人気メニューであったようです。その美味しさは瞬く間に日本にも伝わりました。カレーが広く知られるきっかけの一つとなったのが海軍の船上食として取り入れられたことです。

じゃがいも、玉ねぎ、にんじんはいつからカレーに使われている?

その際に、渡航に日持ちのする具材としてじゃがいも、にんじん、玉ねぎが使われるようになったことが現在のカレーの具材のはじまりといわれています。また、じゃがいもを入れると自然ととろみがつき、日本人の好みに合う風味に仕上がることから定番の具材として定着したともいわれています。ちなみに、明治時代初期にはカレーの作り方を書いた本が発行されていましたが、そこに書かれている材料にはネギ、生姜、ニンニクと定番の具材は一つもなく、それどころか、肉類としてはカエルが紹介されていたそうです。

さつまいもを入れるとカレーはどう変わる?

じゃがいもの変わりにさつまいもを入れると?

それでは定番のじゃがいもをさつまいもに変えてみるとどのような違いがあるのでしょうか。ただ芋類を変えただけと思うかもしれませんが、味も見た目も栄養面にも変化が見られます。まず、味覚の面では自然な甘みが出ます。そのため、辛さが苦手な方、お子様や高齢者の方にも食べやすく仕上がります。それ以外の方にとっても甘みのあるカレーはマイルドで、同じルーを使ってもじゃがいもとは一味違った美味しさが楽しめます。次に視覚的な視点でお話すると、彩りが一気によくなります!さつまいもは加熱すると黄色くなります。

色彩が華やかになるさつまいもカレー

カレーはどうしても茶色一色になりがちですが、アクセントの色として黄色が入ることで鮮やかな一皿に変身します。特に皮ごと使うと、紫色のアクセントも入ってとても綺麗です。最後に栄養の面です。さつまいもには美容と健康の向上に役立つ栄養素が豊富に含まれています。その効果は皮ごと使うと抜群。皮は栄養の宝庫です。さつまいもの皮特有の紫色はアントシアニン色素によるものであり、アントシアニンは優れた抗酸化作用で知られています。他にもクロロゲン酸が含まれており、これは脂肪燃焼効果を高める働きが期待できる成分です。さつまいもを加えると美味しく食べながらアンチエイジングやダイエット効果も狙うことが出来ます

美味しく美しくなる!さつまいもとたっぷり野菜のドライカレー

それでは早速簡単に作れるさつまいもを使ったカレーの作り方をお伝えしていきます。今回は野菜が沢山摂取できるヘルシーなドライカレーをご紹介します。

材料・2人分

  • さつまいも・・・100g
  • かぼちゃ・・・40g
  • 玉ねぎ・・・¼個
  • ピーマン・・・1個
  • 鶏ひき肉・・・100g
  • サラダ油・・・小さじ2
  • カレー粉・・・大さじ2
  • 中濃ソース・・・大さじ2
  • トマトケチャップ・・・大さじ1
  • はちみつ・・・小さじ2
  • 水・・・100ml

作り方

1、さつまいもは皮付きのまま5㎜角に切り、水にさらす。かぼちゃ、玉ねぎ、ピーマンも5㎜角に切る。

さつまいもとたっぷり野菜のドライカレー-5㎜角にさつまいもを切る

さつまいもとたっぷり野菜のドライカレー-南瓜、玉ねぎ、ピーマンも5mm角に切る

2、フライパンにサラダ油を熱し、鶏ひき肉を加えて色が変わるまで炒める。

さつまいもとたっぷり野菜のドライカレー鶏のひき肉を炒める

3、ひき肉を片隅によけ、空いた部分にサラダ油を広げる。1の野菜を加えてしんなりするまでよく炒める。

さつまいもとたっぷり野菜のドライカレーカットした野菜を入れる

4、カレー粉を加えて、粉気が無くなるまで炒め合わせる。

さつまいもとたっぷり野菜のドライカレーカレー粉を入れる

5、中濃ソース、トマトケチャップ、はちみつ、水を加え、汁気が無くなるまで炒め煮にする。

さつまいもとたっぷり野菜のドライカレー中濃ソース、トマトケチャップ等を入れる

汁気がなくなったらご飯の上に乗せて完成

さつまいもとたっぷり野菜のドライカレー完成

さつまいもの甘みが溶け出てスパイシーながらも辛すぎず、ご飯がすすみます。カレー風味の効果で皮も違和感なく食べることが出来ます。ドライカレーならお弁当にも使えますよ!
カレーでもさつまいもの美味しさを楽しんで、豊富な栄養をいただきませんか?

まとめ

最初、カレーにさつまいも!?と驚かれた方も「今度は自宅で作ってみよう」となっていませんか?さつまいもをカレーに加えることで、甘みが生まれて辛さがマイルドになり、幅広い層が楽しめる一皿に仕上がります。更に、彩りの面でも、さつまいもがもたらす鮮やかな黄色や紫色は、見た目に美しさを加え、食卓を華やかに、画像も映えますよ。栄養という視点で見れば、さつまいもの皮に含まれるアントシアニンやクロロゲン酸といった成分には、抗酸化作用や脂肪燃焼効果が期待され、美容と健康のサポートにも役立つため、一石二鳥の食材です。今回ご紹介した簡単なさつまいもドライカレーで、手軽に美味しさと健康、そして美容を楽しみませんか?実は、お弁当にもぴったりなので、ぜひ試してみてくださいね。